【秘訣】突板フローリングの経年変化。
住宅の床材は多岐にわたります。
それらは無垢材と突板フローリングに大別されます。
無垢材と突板(つきいた)フローリングはどう違うのでしょうか。
反対に、突板フローリングとは、合板を基材とし、表面に天然の化粧板(突板)を接着剤で張り合わせたものです。
特徴は、
・合板などを基材としてあるので、膨張や収縮、反りなどが生じにくい。
・ユニット(幅10cmのフロア材が3列合わさったもの)になっているため、1枚1枚張る無垢フロアに比べて施工が楽。
・安価である。(無垢フロアの1/3以下)
・ウレタン塗装など、表面保護加工がなされている。
などがあげられます。
現在、建てられている住宅のほとんどに突板フローリングが使用されているのではないかと思います。
いわゆる新建材(安い・楽・クレーム少)です。
突板フローリングの多くは、天然板の部分はなんと厚み0.3mmほど。
そのため、時間が経つと、、、
厚0.3mmの突板部分がはがれてくる。
(写真は施工から30年以上経過したもの)
はがれてくるのは人や椅子の移動でよく摺れたりする場所。
やはり薄い。
無垢のヒノキのフロアの断面。厚み15mmが全て本物の木の板。
僕は床材は無垢材フロアをお勧めしています。
突板フロアよりも高価ですが、なんと言っても質感が良い。
そして、無塗装で楽しめる。
通常フロア材は、汚れづらく傷つきにくいようウレタン塗装などがされています。
しかし、そうすると、木の質感や吸放湿性は失われてしまいます。
無塗装のヒノキの床をはだしで歩いたときの
あの「サラっ」とした感触。
あの気持ち良さを伝えたい。
そして、時間が経てば経つほど味を増していく無垢材の魅力を伝えたい。
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家の第一印象は床材の質感で決まるのではないか。
(使用される面積もとても大きい)
見た目、手ざわり、香り、、、人間の五感に訴えかける。
特に子供の感性を育てる上で最高の刺激だと思う。
家の質感を上げたい場合、まずは床材にこだわることがポイントだと思います。