【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。
ゆうです^^
エスネルデザインの家は「高基礎」を採用しています。
理由は、耐久性・施工性・メンテナンス性・収納力・空調経路、、など
多くのメリットがあるからです。
住宅の基礎は地面から40cm程の高さのものが一般的です。
対して、エスネルの高基礎は地面から高さ約1m。
高基礎1mのT様邸。
打ちっ放し仕上げが凛々しい。
................
さて、なぜ「高基礎」を採用しているのか。
理由はたくさんあります^^
【メリットその1】
「耐久性」の向上のため。
建築基準法(施行令第49条)には、
「構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講じなければならない。」
と定められています。
なぜかと言うと、
概ね地面から1m以内は、雨はねなどにより湿潤環境になりやすいため、
木材の腐朽リスク、シロアリを呼ぶリスクが高まるからです。
地面から1m以内で劣化が促進している板外壁。
地面付近の木材の腐朽。
詳しくはこちらを↓
高基礎は湿潤になりやすい地面から物理的に距離をとるため、「腐朽リスク」「シロアリリスク」を低減させるのに効果的です。
高基礎は耐久性が高い(構造材劣化リスクが低い)ということ^^
また、法文にある「有効な防腐措置」とは具体的には「薬剤処理」か「耐久性の高い樹種の使用」です。
一般的には「薬剤処理」されている家が多数です。
しかし、
薬剤処理は概ね5年程で効果が切れてしまうという欠点があります。
(強すぎる薬剤は人体にも影響を与えてしまうため)
効果が切れた後はまた塗りなおす必要があるわけですが、構造材は壁の中のため現実的に塗り直しは不可能です。
対して、
高基礎は地面から1m以内に構造材がないため、薬剤処理は不要。
半永久的に防腐防蟻効果が続くということになります^^
高基礎は雨はねの影響を受けづらい。
(板外壁の防腐にも効果的)
................
【メリットその2】
床下空間が広く「メンテナンス性」が良い!
「収納」としても使用できる!
高基礎であれば配管の目視点検が建て主様でも容易に可能^^
排水管の多いユニットバス下も目視点検しやすい。
地震時に、配管がはずれて床下で漏水する事態が起きることがあります。
通常、それに気付けません。
(地震時は余裕もない)
気付いたときには床下が水浸しになり、最悪の場合カビまみれになってしまうケースもあります。
そういった事態を防ぐために、建て主様が容易に床下の点検が出来るよう床下空間を確保しておきたいものです。
また、高基礎で床下空間に高さがあれば床下を収納にすることが出来ます^^
高基礎による床下収納。
自転車、雪かき用具、客用布団、アウトドア用品、季節の飾り、スポーツ用具、子供の思い出ボックス、漫画・本、冬用タイヤ、、何でも収納できてとても便利^^
空気を循環させ湿気らせないから布団も仕舞える。
ベビー用品など場所を取る物も気軽に置くことが出来る。
床下収納は小さな家との相性が良いです^^
かさばるもの、非常時に使用するものは全部床下へ!
床上の空間は日常使いするものを適材適所で収納する。
超高断熱の価値の高い室内空間はメリハリを持って有効活用したいものです^^
................
【メリットその3】
床下エアコンの暖気がムラなく家全体に広がる!
エスネルデザインでは「床下エアコン」という暖房システムを採用しています。
・1階全体の床を暖めることができ、
・床暖房よりマイルドで自然な暖かさがあり、
(床が熱くなりすぎない)
・一般的な家庭用エアコンが使用でき、
(買い替え、不具合対応が容易)
・洗濯室に設置すれば、洗濯物の乾きも良くなる
などメリットがとても多くお勧めの暖房システムです^^
しかし、暖気を床下空間に通すため、床下空間が狭い(基礎高が低い)と階全体に暖気がめぐりづらいのが問題点です。
それを解消するために高基礎が効果的^^
容積の大きい高基礎であれば、階全体にムラなく暖気をめぐらせることが出来ます。
また、「床下の掃除」がしやすい点も大きなポイント!
床下エアコンは、床下の空気を1階に吹き上げるため、床下が清潔であることが求められます。
(掃除が出来ずホコリや粉塵やカビ!?のある空間を経由した空気は吸いたくありませんね、子供のアレルギーリスクも心配、)
一般的な基礎高の場合、床下空間の掃除はなかなか出来ません、、
一般的な床下空間の高さ(例)。
ほふく前進でしか進むことは出来ない。
(写真はS邸リノベ前。※床断熱のため床下は外部。)
高さのある床下であれば掃除も容易。
室内と同じ感覚で掃除をすることが出来る^^
................
高基礎の大きなメリットを3つ上げてみました。
(他にも「豪雪時や水害時」にも効果を発揮する。)
(「施工性の良さ」や「隣家の窓と視線をずらす効果」についてはまた。)
「1m高基礎」は僕の前職であるオーブルデザインの所長が考えられた基礎方式。
在職時からそのメリットを強く実感していました。
耐久性が上がり、収納にもなり、床下エアコンとの相性も良い。
言うことなしですね^^
高基礎、万歳!!
※延床28坪程の家の場合、高基礎によるコストアップは40-50万円程。
この金額で、耐久性向上や床下収納が設けられるなら非常にコストパフォーマンスは良い。
小さな家は施工面積が抑えられるのでハイグレード仕様をコストを抑えて採用できる。
(家が大きくなるにつれ高基礎分のコストアップ割合は高まる。)
................................................
村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表