ゆうです^^
たまたまですが、現在設計中の全てのエスネルに
ガス衣類乾燥機「乾太くん」が設置予定です。
そんなに愛される乾太くんとは一体何者なのでしょうか!?
乾太くんのことを知れば知るほど欲しくなる、、、
ただし!
乾太くん採用時には、種類と設置高さの検討がカギになります!
「乾太くんを使っている」という方から話を聞くと、もれなく
「採用して良かった!本当に便利♪」
とオススメの声を聞きます。
ガス配管や気密施工、設置場所が必要なため、住んでからの設置は少しハードルが高い。
そのため、新築計画時に「採用するかどうか」を検討されることをお勧め致します。
乾太くんについては、網川原のエスネルのK様もご検討され、ブログにまとめられています。
(K様は乾太くんを採用せず「ドラム式洗濯乾燥機で十分」と判断された)
【秘訣】洗濯乾燥機の使い心地とは。洗濯と物干しと乾太くん。
洗濯事情(その3) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる
また、超高断熱住宅では洗濯物の乾きが非常に早いという点も考慮すると良いかもしれません^^
【お客様の感想】超高断熱住宅の「洗濯事情」。
さて、乾太くんの特徴を最初にご紹介♪
ドラム式乾燥機に比べて、乾燥時間が短い。
1時間弱であれば夜のうちに洗濯を済ませることが出来る。
室内で天日干しと同様の除菌効果。
タオルがふんわり仕上がる。
ラインナップはこちら。
丸窓のある「スタンダードタイプ」と、窓のない「デラックスタイプ」の2種類。
(スタンダードタイプには3kg、5kg、8kg用がある)
この2種類の選択がまずはカギになります。
デラックスタイプのほうが
・付加機能がついている
・フィルターが手前でメンテがしやすい
スタンダードタイプのほうが
・丸窓があり見た目が良い(個人的な感覚)
・価格が安い(デラックスタイプより2万円程)
・外形はどちらもほぼ同じ
実物を見るまでは、もし僕が選ぶなら
「外形はほぼ同じだし、付加機能はなくて良いし、安いし、丸窓の見た目が良いスタンダードタイプが良いかな。」
と思っていました。
しかし!
実物を見て分かったのですが、スタンダードタイプとデラックスタイプには、メーカーHPやカタログには載っていないある大きな差があったのでした。
リンナイ新潟支店さんへ。
入り口から乾太くんがお出迎え。
力を入れられている様子が伝わる。
「出荷台数は年々増加しています」とスタッフさん。
2階のショールームでそれぞれのタイプを見ることが出来た。
スタンダードタイプから確認開始。
海外の洗濯機のようなデザインの丸窓付きスタンダードタイプ。
丸窓はガラスではなく樹脂製の簡素なもの。
内部。
静音シートなし、フィルターは奥。
フィルター取り外し。
スイッチ部。
スタンダードタイプの給気口は本体下部。
専用台と本体下の給気口。
(専用台のように穴のない)木製のカウンターに置く場合、給気経路に問題がないかメーカーさんに確認したところ、
「造作の棚等に本体を設置する場合、吸気部分に開口部をもうける必要はございません。
本体の脚の高さ分隙間がありますので、そこから空気を取り入れます。」
との回答を頂いた。
スタンダードタイプの給気口は本体下部。
(追って紹介する壁からの離隔に影響あり)
続いて、デラックスタイプの確認。
丸窓がなく前面が全て開くデラックスタイプ。
フタの幅分、手前に必要になるスペースが異なる。
(いずれにせよ作業スペースが必要になるので大差はないと感じた)
衣類が入るとこんな感じ。
デラックスタイプは手前にフィルターがあるため、奥にあるスタンダードタイプに比べてホコリを取る際は楽。
ホコリや糸くずが結構たまるようで、フィルターの掃除は2~4回に1度されるケースが多いとか。
ドラム内部。
静音シートが貼られていて、ファスナーなどの金属音を和らげる。
スイッチ部。
給気口は本体左にある。
給気フィルター。
デラックスタイプの給気口は本体左部。
(追って紹介する壁からの離隔に影響あり)
そして、これまで紹介したこと以上に大きな差と感じた点がこちら!
(カタログでは分からなかった部分)
開口幅!
デラックスタイプ開口幅が約37cmなのに対して、
スタンダードタイプ開口幅は約29cm。
スタンダードタイプは開口幅が小さい。
これは使い勝手に大きく影響しそうな部分。
小さな靴下の見落としや、大きなタオルの出し入れは、入り口が小さいと地味にストレスかもしれない。
特に危ういのが、乾太くんの設置位置が高い場合。
奥様の身長から乾太くん庫内が見通せない場合、開口幅の大きさは致命傷になるかもしれません。
逆に言うと、乾太くんの使い勝手を考えると設置高さが非常に重要ということ。
ショールームのデラックスタイプは高さ120cmの台の上に置かれていた。
身長163cmのスタッフSさんに率直な感想を聞くと
「この程度の高さであれば許せます。」
(庫内が見渡せる、出し入れに問題がない)
とのこと。
しかし、
・身長が低い方もいること
・縦型洗濯機の場合、フタの開閉を考慮すると設置高は135cm以上になるであろうこと
・洗濯機の下にかさ上げ台を設置する場合もあること
などを考えると、洗濯機上は非常に使い勝手が悪くなる。
実際は「昇降台」などを使用される方がほとんどかと。
対して、
スタンダードタイプは高さ90cmの台の上に設置されていた。
「こちらのほうが出し入れしやすいです。」
とSさん。
その場にいた身長150cm台のスタッフさんも共感されていました。
来る前から思っていたことですが、乾太くん設置の場合、
乾太くんは洗濯機上ではなく、別置き
が非常にオススメ♪
設置台の高さは90cm~1m程が良いかと^^
(身長150~165cm程の方を想定)
洗濯機上でなく、使い勝手の良い高さに別置きされる乾太くん。
(下部には無印良品の収納ケース)
キッチンとの連続性、脱衣室の独立性、収納力、「洗濯→乾燥・干す→たたむ→仕舞う」を一室で完結させるなどを叶えたマルチWIC。
エスネルデザインでは、マルチWIC(洗面洗濯脱衣収納室)の設計は乾太くんの位置を始めかなり検討します。
乾太くん設置パターン1。
設置高さは約97cm(→丸窓センターが約135cm)。
(case.地蔵のエスネル)
乾太くん設置パターン2。
浴室の出入り口付近に「棚」を設けることも意識している。
(タオル、下着置き場)
設置高さは90cmとし、アイロン台高さをそろえた。
乾太くん設置台の下に無印良品のPP収納ケースを設置するのもポイント。
(奥行き55cm)
設置高さを下げることで、開口幅の大小の問題もある程度解決することが出来る。
デラックスタイプのほうが開口幅が広くベターである一方、スタンダードタイプは丸窓の効果で、錯覚的にコンパクトに見える良さもある。
(見た目の良さもある)
実物を見て、丸窓ありのスタンダードタイプのほうが小さく感じた。
(外形はほぼ同じ)
部屋への圧迫感はスタンダードタイプのほうが少ないと思われる。
(個人差あり)
ということで、設置高を下げる場合、
スタンダードタイプとデラックスタイプは、個人の好みによってどちらも良いと思います^^
(僕が自邸に選ぶなら利便性を優先し、デラックスタイプかなと、)
乾太くん採用を検討されている方は、実物を見て体感されることをオススメします^^
おまけ................
【経済性について】................
乾太くんは一回約63円(プロパンガス)。
都市ガスの場合、約41円(3.3円/MJで変換)。
【音・揺れについて】................
乾太くんは意外と静か。
揺れも思ったよりありませんでした。
動画ご参照↓
【必要離隔寸法について】................
カタログにはこのように書いてあったので、スタンダードタイプも左側250mm必要かと思いきや、、、
メーカーに確認したところこのような資料を頂いた。
これによると、
・デラックスタイプ(給気口左)は左側離隔250mm以上
・スタンダードタイプ(給気口下)は左側100mm以上
で良いということで、メーカーからも正式に回答頂いた。
※赤四角内の離隔寸法はあくまでリンナイさん推奨のものということで、離隔がそれ以下であっても保証対象外になるということは無いとのこと。
【ユーザーの声紹介】................
................
今回、乾太くんのことがだいぶ理解できました^^
機会をくださったS様、M様、O様に感謝申し上げます♪
また今回の記事が、これから乾太くんを採用する設計士の方の参考になれば幸いです。
(設計者として僕が知りたかったことをまとめました)
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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