豊かな暮らしのつくり方。18 ー家づくりは土地から?建築会社から?「営業マンの必勝ルート」ー

★豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)

ゆうです^^

知人から質問がありました。

「面積30坪くらいの家だとしたら、どのくらいの大きさの土地を探せばいいの?」

土地を探そうにも大きさの当たりがつかなければ探せませんよね。

土地の大きさはどのくらいが適当なのでしょうか。

また、家づくりは
「土地」と「建築会社」とどちらから探し始めれば良いのでしょうか?


端的に結論から話します!

延べ床面積30~32坪ほどの家であれば、最低限の土地の大きさはおよそ

幅(間口)約10m 
×
奥行き約15m

です。

上の図の建物の大きさは1階が16坪(→総2階で32坪)。

家の幅が約7.7m(外壁~外壁)

両側に1mの離れをとると土地の幅は9.7m≒10m。

家の奥行きが約7.7m(外壁~外壁)

後ろに1mの離れをとり、前に6mの離れがあればカーポートが配置でるので、敷地の奥行きは≒15m。

必要な土地の面積は

幅10m×奥行き15m=150㎡(≒45坪)になります。

(最初と同じ図)

※もちろん希望するプランによって変わりますし、前面道路の位置や、周辺の景観によっても変わってきます。

※「1坪」とは畳2帖分のことで、約1.8m×1.8m≒3.3㎡。

「もう少し小さな家で良い」ということであれば必要な土地も小さくて良いことになります。

その分土地代を浮かすことも出来るということ。

※しかし、ちょうど良い小さな土地はなかなかない。
一般的な大きなの家が建てられるように分譲地の大きさはおよそ45坪~55坪ほどが多い。

あくまでザックリとした話ですが、家づくりの総予算を自分たちでつかむための参考にしてもらえればと思います^^

【注意点】

家づくりは「土地探し」からではなく、「建築会社探し」から始めること。

※建築会社・・・ハウスメーカー、工務店、設計事務所など。

なぜか?

【土地探しから始めた場合】

①気に入った土地がみつかる。

②その土地を押さえるために仮予約をする。

③土地を買うためには1ヵ月後には全額支払わなければならない。(一般的な話)

④土地代を支払うために住宅ローンを借りなければならない。

⑤建物と土地で別々にローンを組むと借入諸経費が2倍かかってしまうため「建物+土地」総額で住宅ローンを組んだほうがお得。

⑥そのためには、土地の支払期限までに建築会社と契約する必要がある。

⑦深い検討が出来ていない状態で(勢いで)建築会社と契約してしまう。

ということが往々にして起きるからです。

「自分は大丈夫!」

と思っている方も、いざ「いいかも♪」と思う土地が出てきて、営業マンから

「その土地を買いたいと言う新たなお客さんが現れたそうです。今なら○○さんに優先権があります。どうします?」

なんて言われたらもうその土地(チャンス)を手放すのがなような気になってしまい、あれよあれよと土地の仮予約をしているものです。

なんでこんなことを言うかというと、

この①~⑦は営業マンの必勝契約ルートだからです。

(僕は20代前半は住宅の営業マンをしていました。)

いきなり建築会社と契約する人はほとんどいません。

みんな不安だし、いろいろ比較したいからです。

だからこそ営業マンは、

「うちで契約しなくても全然いいですよ。」

「土地だけでも情報送りましょうか?(土地は公平な情報ですよ。どの会社でも建てられますよ。)」

という甘い誘いで土地の紹介をします。

そして、①~⑦へ。

⑥に行き着くころには、お客さんも

「ここの会社の営業マンさんはとても親身に相談に乗ってくれるし、

ある程度建築会社も見てみたし(もう土日に見に行くの疲れたし)、

自分でもそれなりに勉強したつもりだし、

この土地を買えるチャンスを手放すのは嫌だし、、、

この会社ならきっと良い家を建ててくれるはず!

と半ば妄信的に、建築会社と契約してしまうものです。

その会社が本当に良い会社で良い家をつくってくれるのなら問題はないかもしれません。

しかし、そうでない場合は一生に一度の買い物で大きな失敗をしてしまうことになります。

また、良い会社だったとしても「予算(借入金額)」までは突っ込んでアドバイスはしてくれません。

土地から家づくりを始めてしまうと「住宅ローンの借りすぎ」という失敗も起きやすくなってしまいます。

そうならないために。

家づくりはまずは建築会社から検討しましょう。

また「予算(借入金額)=住宅ローンの返済シミュレーション」の勉強もしましょう。

ある程度自分で勉強したら、ファイナンシャルプランナーの方にシミュレーションの相談に行ってみましょう。

※建築会社の息のかかったファイナンシャルプランナーではなく、独立して専業でやっている方がおすすめ。

そして、ある程度

「ここの建築会社にお願いしようかな。」

「借入金額は○千○百万に抑えたいな。」

というイメージがわいてきたら土地を探してみましょう。

それからでも土地探しは遅くはありません。

土地は自分で探してみてもいいかもしれません。

気になっている建築会社に相談するのもひとつです。

土地の大きさや景観などの条件も踏まえてアドバイスしてくれると思います。

長くなってしまいましたが、これが『良い家』を建てる秘訣です。

あなたの家づくりの順番はいかがでしょうか?

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

尊敬する人:角さん(田中角栄)
(地元西山のスーパースター♪)

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