豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

★豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)

これから家を建てることを考えているひとに、
最大級のアドバイスを送ります。

それは、、、

『家は、建てるな。』

です。

 

 

「え!? この人なに言ってるの!?(それでも設計士?)」

という声が聞こえてきそうですね。

しかし、これは、冗談ではなく、本気で言っています。

真意としては

『まずは「家を建てる(所有する)」という常識を疑え!』

ということです。

 

現在

「結婚して、子供が生まれたら、次は家を建てる」

という流れが常識化しています。

親や友人など、まわりが家を建てているため
家を建てることに疑問を感じていない人も多いのではないでしょうか。

最初は不安があったとしても、住宅総合展示場に行ったり、銀行で話を聞いたりしているうちにどんどん不安が薄れてきます。

それは、住宅や銀行の営業マンは、良いことしか言わないからです。
(住宅やローンを売ることが商売だからです。)

営業マンの中には、本気で、「家を建てることが家族の幸せにつながる」と信じてセールスしている人もいます。

それはそれで、悪いことではないのですが「家を建てることが家族の幸せになる」かどうかは「建てる人(あなた)」が判断しなければいけません。

具体的な判断基準を言えば、『家計が回るかどうか』です。
(ローン返済全期間)

それプラスアルファで今後の時代の流れを読む技術や知識も必要になってきます。

「今後の時代の流れを読む技術や知識ってどういうこと?」

と思われると思うのですが、未来を予測するためには、過去からの流れを知ることが一番です。

 

ひとつ質問します。

「みなさんは、日本人がいつ頃から家を所有しだしたかご存知ですか?」

江戸時代初期?

江戸時代後期?

明治?大正??

 

答えは『1960年頃』からなんです。

それまでは、みんな借家に住んでいたんです。

持ち家文化は、まだ半世紀ほどしかないんです!

「家を建てる=当たり前」

ではなく

「家を建てる=超最近の新しい文化」

なんです。

 

ではなぜ、借家から持ち家に切り替わっていったのでしょうか。

それは、戦後復興のための国と企業の戦略でした。

戦後、焼け野原になった日本には、お金も住む場所もはありませんでした。

そこで、企業と国が

「いつかは夢のマイホーム!」

「あたなも一国一城の主!」

と銘打って、住宅を庶民に所有させる流れを作ったのでした。

 

住宅を建てる(所有する)ことは

・資産のない庶民が唯一資産形成できる。(土地神話)

・建築業界が潤い、地元にお金が落ち、お金が循環し、経済が活性化する。
 (住宅建築は仕事の業種が多く、近場の職人さんに頼むことが多いため、
  地元に広くお金が落ちる。)

・価値の低かった土地を、開発することで価値が上がり、開発業者が儲かる。

・住宅の所有に対して税金をかけられ、国の歳入が潤う。

などなど、国、企業、庶民みんなにとっていいことづくめの政策でした。

 

しかし、ここまで読んで、勘が良い人なら気づいたはずです。

「もう土地神話は終わっていて、家も土地も価値が減っていくし、人口減少で、土地も家も余るし、景気(消費)がこれから良くなるとは思えない。」

=『時代が変わって、建てる人のメリットがなくなってないか!?』

家を建てる前に、みなさんに伝えておきます。

時代がかわったので、家を建てることは、昔に比べ、

ハンパなくハイリスクなことなんですよ!

 

住宅の営業マンはみんな言います。

「35年ローンで家賃並みで家が建てられますよ♪
 家賃は掛け捨てですが、住宅は資産ですよ♪」

いっけん、「なるほど!家を建てたほうがお得そうだ!」と思いますよね。

でも

築35年の中古住宅に、新築時と同じ家賃を払って住みたいと思いますか?

35年ローンを組むということは、35年後にそうなっているということです。

さらに言えば

35年後、あなたは今より高い給料をもらっているのでしょうか?

今の勤めている会社は存続しているのでしょうか?

家族と週末旅行に行く経済的な余裕はあるのでしょうか?

そのときの家+土地の価値はいくらになっているのでしょうか?

 

たしかに、今のアパートの家賃をもったいないと感じるかもしれません。

しかし、短絡的にすぐに家を建てるのではなく、一歩踏みとどまって、いろいろと勉強したり、自分で考えたりしてからでも、家を建てる決断は遅くはありません。

僕は住宅を設計する(家を売る)仕事をしていますが、最初のアドバイスは絶対にこれです。

 

『家は、建てるな。』

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

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しかし現実的には家を建てる以外により良い「住」の選択肢が少ないのは確かです。
 
あれこれ考えたあと最終的には「家を建てる」ことがベターであることが多いです。
(そのために僕は住宅設計士をしている)
 
『家は建てるな。』と書いたのは一度「あれこれ考えてもらうため」。
 
その結果、地に足がついた家づくりが進められればと考えているからです。

「家が欲しい。」

「家を建てて本当に良いのかを疑う。」

「いろいろ検討した上で、やっぱり家を建てようと思う。」

と冷静に検討を進めたあとで下記のブログを読んでもらえればと思います。

 

豊かな暮らしのつくり方。21 ー『家づくりで重要な4つのポイント。』ー - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

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