S邸リノベーション。05「無筋基礎の改修費用。」
ゆうです^^
ご無沙汰ですが、S邸リノベーションシリーズ第5弾です。
前回までに「現地調査」と「ヒアリング」を終え、
先日、S様に現在の借家をリノベーションする場合の見積もりを提出しました。
ひとまず今回で、S邸リノベーションはひとつの節目を迎えました。
前回ブログ
S邸リノベーション04「地盤の液状化のリスク」
現場調査を一緒に行った齋藤建築設計さんよりS邸リノベーションの見積もりが
出てきました。
結論から言うと、予想通りではありましたが、
○無筋基礎の補強費用が100万~150万
○屋根の張り替え工事が70万程
これらの費用が余計にかかることより、
同等の新築住宅を建てる費用の8割ほどの費用がかかってしまう計算になりました。
リノベーションで良しとされる費用のボーダーラインはおよそ
新築を建てる費用の6~7割
なので、そこから比べると費用対効果はよろしくありません。
それプラス
○アスベストを含んだ外壁の解体が印象的に良くないこと(奥様)
○そこまでしてこの借家を住み継いでいくほどの愛着はないこと
○地盤沈下への懸念がぬぐえないこと
等々から、
S様の結論としては、
「この家を買いリノベーションして住む。
という方向性は無し!」
となりました。
僕は良かったと思います。
この条件の家を住み継いでいこうとすれば、大きな負担とリスクがあります。
S様がこの家に対してとても大きな愛着があるのであれば、
建築士としてできることをして応援したいという気持ちにもなりますが、
そうでなければお勧めはしません。
(軒裏もボロボロでしたし、)
なにがよかったかと言えば、
「S様が、判断するための内容を把握した上で決断できた。」
ことだと思います。
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リノベーションに興味があっても、
「どこになにを聞いたらいいのかわからない」
という人は多いのではないでしょうか。
その結果、
「なんとなく、チャンスを逃していたり、」
「なんとなく、残念な物件を購入してしまっていたり、」
「なんとなく、不安だから新築へと流れてしまったり、」
しているのではないでしょうか。
すでに世の中は(徐々にですが)動いていますが、
「中古住宅を価値を明確に示すこと」
が命題となっています。
「ダメなものはダメ。」
「良いものは良い。」
専門知識のない素人でも判断できるような
中古住宅の内容の明示がされる世の中に早くしたいですね。
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さて、S様は現在の借家を買ってリノベーションすることはやめましたが、
次なるステップへと進まれています。
選択肢としては、
①土地を探して新築
または、
②優良な中古住宅を購入してリノベーション
です。
S様は住宅業界に生きている人なので、
S様がどんな考え方で、どんな「住」を選択されるのかはとても興味があるところです。
目指す先は僕の考えととても近いように感じています。
S様の決断の先に、今後の『豊かな「住」』の姿があるように感じていて
今からとても楽しみです♪