【職人技】「隠しコンセント」と「大工手摺」と「留め納まり」
ゆうです^^
僕は、既製品をパタパタと組み立てた家ではなく、
大工さんの技が光る家を提案したいと考えています。
そして、僕は大工さんの技を「伝える人」になろうと思っています。
(大工さんの技は時にすごすぎて説明がないと分からないことが多々ある)
「大工さんの技を感じること」は「家への愛着を育てること」。
それこそが「家の長寿命化」の最大の要点になります。
まずはこの床に空いた穴から^^
なんでしょう?
取れそうですね。
正解は、、、
床埋めコンセントでした^^
大工さんの細やかな仕事が伺えます。
穴は「指入れ」と「配線」の為の2役を果たしています。
設置場所はダイニングテーブルの真下。
ホットプレートなどを使うためのコンセントです。
フロア用コンセントもありますが、
・どうしても段差が出来てしまうこと(掃除でストレス)
・見た目の問題
があるため、このようにコンセントを隠す提案をすることがあります^^
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続いて大工さんが作る階段手摺を。
現在、既製品の手摺が主流ですが、大工さんが作る手摺はすごいんです!
滑らかに連続する木製手摺。
段差がないから手の移動もスムーズ。
(既製品手摺は折れ部にフレキジョイントを使うため段差になりがち)
ほれぼれするような仕上がり。
手摺は毎日手が触れる部分。大切に想いを込めて作りたい。
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最後は、留め納まりについて。
「留め」とは、直交する材の端部を斜めに継ぎ合わせる納まりのこと。
きれいに斜めで継がれた「留め」納まりの窓枠。
ピタッときれいに納まった留めを見ると心が震える。
逃げの効かないとても厳しい納め方。
面取りがあると斜めで継ぐのはさらに難しくなる。
(だからこそ心が震える)
階段なりに連続する巾木の留め納め。
直角につながる柾目はもはや芸術的。
そして、留めでより難しいのが「建具枠」です。
建具のミゾが加わると複雑さは一気に跳ね上がる。
はい、どれだけ難しいかは上手く説明できません(^^;)
下のリンクを開いてみてください♪
(それで伝わると思います。)
大工さんの技術は本当にすごいんです。
大工さんの技を知れば、もっと家に愛着がわいてくるはず^^
家は工業製品じゃないんです。
(工業製品のような家もありますが)
家は手仕事による言わば「工芸品」のような側面もあるんです。
大工もですし、左官もですし、家具も、建具も、、、
それらのすごさを知った上で、家に住めたら最高に幸せですよね♪
これからも「職人さんの技」を伝えていこうと思っています^^
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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)
設計士の役得。
:大工さんの仕事を間近で見れること。
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