【素材】高基礎『打ち放しコンクリート仕上げ』の魅力。植栽、杉板との親和性。-安藤忠雄さんへの想い-
こんにちは^ ^
エスネルは高基礎の仕上げを打ち放しコンクリートとしています。
打ち放しコンクリートの魅力、素材の力
植栽や杉板との親和性
安藤忠雄建築、安藤さんへの想い
それぞれまとめました。
通常、基礎の仕上げは打ち放しではなく「モルタル塗り等の表面被覆」が行われるケースが一般的です。
その主な目的は基礎表面の化粧(ヒビやムラを隠す)のため。
反対に『コンクリ―ト打ち放し仕上げ』は素材がそのまま仕上げになる。
一発勝負のシビアな方法です。
そのため配合計画や施工は非常に配慮が必要になります。
エスネルデザインが基礎の仕上げを打ち放しコンクリートとしている1番の理由はシロアリ対策です。
基礎に化粧(表面被覆)を行うと、経年で化粧が剥がれてきた場合にその部分がシロアリの蟻道になるリスクがあります。
そのリスクをなくすため、打ち放しコンクリート仕上げが有効になります。
(蟻道となる空間を造らない)
(同様の理由で基礎の外張り断熱は非推奨)
【esTV】『高基礎・一体打ちのメリット。』耐久性・薬剤不要・シロアリ対策。 - 住宅設計エスネルデザイン
そして2番目が美観性。
打ち放しコンクリート仕上げは素材そのものの魅力がダイレクトに反映されます。
(杉板を無塗装で使うことと似ていますね)
風雪に耐え縁の下で家を支える基礎
力強い打ち放しコンクリートの風合いは魅力的でお勧めです^ ^
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打ち放しコンクリート仕上げを多用されている建築家に安藤忠雄さんがいます。
安藤さんは日本を代表する建築家。
1970年代から現在まで第一線で活躍されていて僕はその建築も言葉も非常に刺激を受けてきました。
僕が一番敬愛している建築家です。
安藤さんからは建築もさることながらその『言葉』や『姿勢』『行動力』に大きな刺激を受けてきた。
「不安定な時代をどう生きるのか。」
「挑戦し続ける意義。」
「建築とは、建築家とは。」
安藤さんは一見気難しい方のように想像されるが実はとてもユーモラスな方。
興味がある方はYouTube等で安藤さんの動画を見られるとその魅力が一層伝わると思います^ ^
安藤さんの建築を紹介します。
光の教会。(1989.大阪)
『打ち放しコンクリートの箱』
『切り抜かれた十字スリット』
ただそれだけのストイックな空間。
限られた予算、難しい施工、様々なドラマがあった。
書籍やネットで建築の経緯や安藤さんの言葉を読まれると面白いと思います。
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住吉の長屋。(1976.大阪)
安藤忠雄建築の最も有名なもののひとつ。
『屋根のない家』
設計にも施工にも様々なドラマがある。
色褪せない名建築。
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その他、写真紹介。
悩み立ち止まる度に安藤さんの本を読んできた。
安藤さんから『建築家の生き方』を常に教わっている。
安藤さん、ありがとうございます。
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【エスネルの高基礎紹介】
『打ち放しコンクリート』『杉板』『植栽』はとても良く合う。
それぞれが経年により魅力が深まる素材。
家も家族と共に生きていく。
打ち放しコンクリートならではのPコンのドット模様が光る。
木製ルーバーとコンクリートの相性も良い。
暮らしを支える質実剛健な高基礎。
シンプルな素材。
シンプルな造形。
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打ち放しコンクリート仕上げの高基礎はエスネルの大切な外観アイコンとなっている。
高基礎設計をダイレクトに活かす打ち放しコンクリート仕上げ。
ソフト(設計)とハード(仕上げ)は呼応している。
自然素材の家。
自然と共に生きる。
素直で力強い設計を今後も心掛けていきたい。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-