設計事務所の仕事『詳細設計』case【階段】踏み面と蹴上げの寸法。

★「設計事務所の仕事」とは

ゆうです^^

僕は階段の寸法にはこだわりがあります。

というのは
階段の寸法が日々の暮らしに与える影響がとても大きいからです。

一日何回階段を往復するでしょうか。

階段の上り下りがしやすければ日々の暮らしは楽になります^^

僕が階段を大切に考えているのには理由があります。

それは、

今の家の階段がとても急だから!!

今の家(相方の実家、築35年超)の階段の寸法は

踏み面:192mm
蹴上げ:210mm

とかなり急勾配です!

壁のようにそそり立つ我が家の階段。

蹴上げ:210mm

踏み面:192mm(=水平投影距離)

僕は、住宅の理想的な階段の寸法は、
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
が上りやすいと感じています。
網川原のエスネルでも踏面240mm、蹴上190mm前後で検討中。
※階段下を使用する場合は蹴上を高くすることもある。
(作業デスク・トイレなど)
※人の感覚や身長などによりケースバイケース。
ちなみに一般的な階段の寸法は
踏み面:210~227.5mm程
蹴上げ:200~210mm程
この寸法は人間工学的に導き出されたものではありません。
住宅のグリッドは910mmが一般的ですが、
それを4分割すると227.5mm(=910÷4)
とただ算数的に出されたもの。
一般的な階段材の踏面は227.5mm(※特注で広げることも出来る。)
良い家の階段寸法は、算数的・慣例的に決めるのではなく、
人間工学的に「上り下りがしやすい寸法は?」と考えて設計する必要があります。
住まわれる方の感覚や慎重などにもよりますが
現時点でエスネルデザインが考える「使いやすい階段寸法」は
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
です。
それぞれの勾配の違い。
エスネルデザインでは「暮らしやすい家」を提案したいと考えています。
そのためには細部にこだわる必要がある。
(このあたりが「設計事務所の仕事」ですね。)
考えるほうも作るほうも、少し手間がかかる。
しかし、その先に「暮らしやすい家」があると考えています。
「我が家の階段の寸法はいつくですか?」
新築計画中の方は設計士さんに聞いてみてください。
【おまけ】................
我が家の階段、実は少しすごいんです^^
なにがすごいか分かりますでしょうか?
それは、、
階段の先端が光っている
通常、先端は「すべり止め」といってすべることを防いだり、視認性を上げたりする部材や加工を用います。
階段のすべり止め(画像はこちらから引用)
我が家の天然のすべり止め(視認性の向上)
どうなっているかと言うと、
階段上の窓から絶妙な角度で日が当たっているんです。
(初めて気付いたときは感動しました)

光を遮ってみると、、、

消えた!

もう一度^^

おぉ!
「でも、ある一定の条件下でじゃないの?」
(ex.春分の16:00のみとか)
と思われる方もいるかと思います。
しかし、この光は365日ずっとあるんです!
どういうことかと言うと、、
エスネルブログの熱心な読者さんはピンときたのではないでしょうか^^
そうです、ヤツです。
反射光です!!
(つながったー!)
詳しくは下記を。

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

はい^^

おまけも長くなってしまいました(^^;)

以上です!

(唐突に締める)

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