新潟観光大使。98『十日町芸術観光「キナーレ、清津峡、イコテ」』-芸術と向き合い自分と向き合う-
ゆうです^ ^
最近、芸術・アートに意識が向いています。
新潟でアートと言えば十日町。
世界的に有名な大地の芸術祭が開催される町。
街中のアートや施設は刺激的なものばかりでした。
天野のエスネルのA様は現在十日町在住。
そのため、打合せで度々十日町を訪れています。
十日町は今や世界のTOKAMACHI。
大地の芸術祭は世界的に有名になりましたね。
『田園風景×現代アート』の景観は新潟県の誇りです。
これまでもいくつか紹介してきました♪
新潟観光大使。08『星峠の棚田と絵本と木の実の美術館。』 - 住宅設計エスネルデザイン
新潟観光大使。61『夏の思い出「津南ひまわり広場と大地の芸術祭。』 - 住宅設計エスネルデザイン
ケンチク探訪♪ 16&新潟観光大使。53『香港ハウス見学 at 大地の芸術祭2018!』 - 住宅設計エスネルデザイン
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そんな十日町をいくつかご紹介^ ^
(屋外空間のものが多く、三密を避けながら楽しみやすいです)
『キナーレ』(越後妻有里山現代美術館)................
正方形のコンクリートの箱は現代の神殿のよう。
列柱のリズムと水面の揺らめきが心地良い。
反射しているように見える水面は、水盤の底板に絵として施されたもの。
遊び心ある不思議な錯覚が味わえる。
横から見ると絵である様子がよく分かる。
設計は原広司氏。
京都駅ビルや梅田スカイビルなどで知られた日本を代表する建築家。
キナーレは2003年に「越後妻有交流館」として完成し、2012年に「越後妻有里山現代美術館」としてリニューアルされた。
現在美術館は大幅リニューアルのため閉館中。
(写真の回廊は通行可)
閉館中+平日で人がいなかったのが本当に良かった。
神殿のような、廃墟のような、
見えるのはこの建物と青い空のみ。
精神と時の部屋に居るような
非常に抽象的な空間体験だった。
心が整いました。
閉館中の貴重な今、お勧めです。
陽の光が水面に反射しコンクリートの屋根に揺らめく。
あるのは水盤の水が湧き出る音のみ。
ずーっと居られる空間でした。
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『清津峡』................
キナーレの後、
「そうだ。あそこも行ってみよう。」
と勢い余って少し遠出。
近年『内時間(事務所で作業)』と『外時間(自然を感じ心を開放)』のメリハリを持つよう心掛けている。
忙しくなると自然を感じ自分の心と向き合う時間が減りがち。
設計業は「自然を感じること(インプット)」が「設計(アウトプット)」に直結する。
突き詰めれば「幸せとはなにか」に向き合うということ。
両方のバランスを大切にしている。
アート作品「Tunnel of Light」。
建築家マ・ヤンソン率いるマッド・アーキテクツ製作。
最近、水面の反射にとても心惹かれている。
大切なものが見えるような気がしているのかもしれない。
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『イコテ』(十日町産業文化発信館)...............
設計:手塚建築研究所。
かまくらのようなフォルムが可愛らしく土着的。
2月の様子。(打合せの帰り)
まさにかまくらだった。
せり出した屋根が軒下空間を作る。
軒を深く出す雪国の「せいがい造り」に設計のヒントを得られたんだとか。
雨や雪の多い新潟ではこの下屋に助けられる。
心地良い時期には下屋下は半外部の憩いの空間にもなる。
5月。
2月。
この極端なメリハリが自然に心がときめく秘訣。
陰が強い分、光を色濃く感じることが出来る。
全ての事柄は陰と陽の二面性を持つ。
一方だけで判断しないこと。
全体を捉えられると本質が見えてくる。
(家づくりの秘訣も同様)
打合せ後、軒下空間でA様とカフェ。
A様は同じ高校の同級生。
懐かしい話に花が咲く。
当時は面識はほぼなかったがこうして縁が巡ってくるのが面白い。
持ちつ持たれつ。
お陰さま。
みんなで一緒に生きているんですね。
全てに感謝です。
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十日町の芸術巡りは、家族で行っても面白いし、一人で行っても面白い。
芸術と向き合うことで、自分の心と向き合うことが出来る。
そうした時間がとても心地良い。
今必要なのはそういった時間なのかもしれません。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-