【WJD-sketch03】マレーシア、フィンランド『中庭の感動と自然との距離。』大切な宝物たち。
『WJD-sketchシリーズ。』
旅に出て1冊目のスケッチたちの紹介。
マレーシアのペナン島やインドのバラナシ、
フィンランドやフランスのパリ、スペインのムルシア、、
忘れられない風景たち。
記憶もスケッチも大切な宝物。
旅を始めて1ヶ国目のオーストラリア、メルボルン。
ある日、素敵なカフェに出会った。
建築も風景も空間もとても心地良かった。
ふと絵を描いてみたくなった。
本屋で葉書サイズのスケッチブックを買い
カフェに戻り時間を忘れて絵を描いた。
絵を描いたのはいつ振りだっただろうか。
最初は本当にヘタクソだった。
誰に見せるつもりもない絵を夢中で描いていた。
【WJD-sketch01】メルボルンのGODS KITCHEN - 住宅設計エスネルデザイン
『この風景はなぜ心を動かすのか。』
僕にとっての絵は描き終わった完成形よりも「描く過程」に意味があった。
描くことで風景や建築のディテールを学ぼうとしていた。
形、色、自然、光、空気感、、、
心地良さの秘密を感じようとしていた。
そうして描いたスケッチはいつしかそこそこの数になった。
それらは今、僕の宝物になっている。
【WJD-sketch02】シドニーのOPERA HOUSE&Harbor bridge. - 住宅設計エスネルデザイン
WJD.03『僕の旅について。-プロローグー』 - 住宅設計エスネルデザイン
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スケッチを紹介します。
ブルーマンション。
Penang Island in Malaysia.
2012.5
マレーシア、ペナン島。
かつて西と東が交わった島。
世界の交差点は人の暮らしも建築も
刺激的で独創的な魅力で溢れていた。
【WJD「2012」】Penang Island in Malaysia 『閑座聴松風』 - 住宅設計エスネルデザイン
ペナンは小さな島。
建物は京都の町屋のようにウナギの寝床が並ぶ。
熱帯気候であり高温多湿なのも京都と似ていた。
そういった条件の近似からペナンの建築にも「坪庭」が造られていた。
洋風に言えば「パティオ(中庭)」。
通風を促す、湿気を拡散させる。
気候によって造られる建築がある。
日本の町屋との違いは「土足であること」。
建物内と中庭の間にはなにも障壁がない。
内外の境界が曖昧な空間。
大きな感動があった。
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セイナッツァロの村役場。
Säynätsalo in Finland
2012.7
フィンランド、ヘルシンキ他。
森との関係、太陽との関係、社会との関係、
北欧の地に日本との類似点を見た。
木の使い方、自然との距離感、
幸せの秘訣はすぐそばにあったのかもしれない。
フィンランドは気候条件が日本にとても似ていた。
寒さ、針葉樹、豊富な水、、
条件が近いと建築にも類似性が生まれる。
「木づかい。」
「自然との距離。」
「採光を大切に扱う。」
北欧には建築的な大きな学びがあった。
【WJD「2012」】2012.7 Helsinki in Finland 『聞声悟道』 - 住宅設計エスネルデザイン
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大切な思い出たち。
過去の自分が今の自分を作っている。
かけがえのないあの頃に感謝。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-