【建築】『紀尾井聖堂「奇跡の一本松の根展。」』現代のパンテオン。-ガラスと光の奇跡-
こんにちは^ ^
先日、紀尾井聖堂「奇跡の一本松の根展」に伺ってきました。
用途のない建築
現代のパンテオン
ガラスと光の奇跡
かけがえのない体験でした。
伺ったのは瀬谷のエスネルの監理の帰り。
県外の建て主様から特別な機会を頂いています。
(F様に送迎までして頂いた。F様、その節は大変ありがとうございました)
またとない機会になりました。
紀尾井聖堂。
コンクリートの箱がガラスで覆われる。
『コンクリート=縄文的(原始的)表現』
『ガラス=弥生的(社会的)表現』
という意図がある。
設計は内藤廣氏。
クライアントは一般社団法人倫理研究所。
2020年12月完成。
このガラスが奇跡を起こしていた。
建物1階のピロティでは「奇跡の一本松の根展」が開催されていた。
あの頃の記憶がよみがえる。
展示されていた奇跡の一本松の根。
大きく特別な迫力がある。
そしてこの時、様々な条件が揃わなければ叶わない奇跡が起きていた。
根に広がるスペクトル。
ガラスのカーテンウォールがプリズムのように働き、日光が虹色に変換され根に映し出されていた。
この日、この時間、この天候でなければ見れない景色。
深い感動がありました。
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建物の内部へ。
室内にあるのは「吹き抜け」「廊下」「天窓」のみ。
クライアントから内藤氏へは
「思ったように造ってください。使い方はそれに合わせて考えます。」
というの特別な要望があったとのこと。
ただひとつの注文は
「縄文について考えて欲しい。」
というものだったそう。
(それが外観のコンクリートとガラスの表現につながっている)
『吹き抜け+天窓』はローマのパンテオンのよう。
目的がない抽象的な空間。
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特別な体験でした。
F様、貴重な機会を大変ありがとうございました。
インプットとアウトプットを繰り返し、日々の糧にしたいと思います。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-