「社会問題から家を考える。」
『今後の社会問題から家を考える。』という家づくりのアプローチ。
これまで度々考えてきた。
これから建てる家はどんな家が適切なのか。
「今」ではなく、『未来』から逆算して考えてみる。
2017年ベストセラーの「未来の年表」
僕は読んでいないが本によると、
未来の年表には、
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
と書いてある。(amazon内容紹介より)
なんとなく、
「少子高齢化だし、そうなるんだろうなー。」
と思っている人が多いだろう。
しかし、
僕を含め、リアルにこれらの「やばさ」を感じている人はほとんどいないのではないか。
(それはしょうがないことなのかもしれない。
未来の未体験のことは人間想像できないものだから。)
しかし想像できないからといって、
ぼんやりと行動していては生活が上手くいかなくなるリスクが高いということ。
その最たる例が『住宅の購入。』
ざっくり例えると、(金銭的な話)
車の購入が、今後3年間の生活に影響を及ぼすとすれば、
住宅の購入は、今後30年間の生活に影響を及ぼすと言っていいかもしれない。
費用的にはおよそ10倍以上だし、もっとかもしれない。
(初期費用+金利+税金+修繕費、、、)
30年以上の生活に影響を及ぼすならば、
30年後の未来をある程度想定して、住宅を購入する必要があるということ。
視点を変えて。
未来の年表に書かれていることが実際に起こったらどうなるのか。
考えてみる。
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
→少子高齢化の加速。経済縮小の加速。
2021年 介護離職が大量発生する
→経済縮小の加速。親の家と自分の家のデュアルライフ問題。
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
→孤独死の増加。介護、医療、社会保障費の圧迫。心の病問題。
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
→他同様
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
→病院も無くなれば田舎消滅の加速。主要都市への人口集中の加速。
それに伴い、田舎の地価の暴落。消滅可能性都市の顕在化。
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
→空き家は増えるが利用者は減る一方。税金逃れから不動産を手放す人の増加。
悪循環でどんどん田舎から人がいなくなる、、、
悪循環でどんどん田舎から人がいなくなる、、、
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僕は、田舎が好きで田舎に住んでいますが、
一方で本当は「コンパクトシティ化」について真剣に考えなければならないと思っています。
それは、田舎にはインフラ維持のための費用(税金)がかかっているからです。
その費用はこれから町の財政を割に合わないほど圧迫していくでしょう。
人口も減り、お金も減る。
ならば、密度を維持するために、町を小さくして集まる。
(=コンパクトシティ化)
これはひとつの解決策でしょう。
しかし、これを声を大にして言えない事情があります。
それは、田舎にずっと住んできた人たちがいるからです。
僕の家族で言えば、義父や義母です。
義母の家系は、この地で7代生活を続けてきました。
家の裏には先祖代々の墓もあります。
それらの想いを考えると、
単に経済的な理由で、
「田舎を捨てて町へ移りましょう。」
とはなかなか言えないのも事実です。
この問題はもう少し時間をかけながら検討していきたいと考えています。
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話がそれました。
未来の社会問題をピックアップすると、
老後のお金
健康、医療費
エネルギー(発電)
介護
待機児童
家族との時間(生活の質)
環境問題(温暖化や子供のアレルギー)
貧困
、、、、
もちろん想定しきれない問題もあるでしょう。
では、現時点でできることとは?
僕ができる提案は、(住宅に関して)
『住にかかるコストを抑えること。』
です。
具体的には、
親と同居し、二世帯暮らし
または、
中古住宅を購入しリノベーション
新築するのであれば、
質の高い小さな家
これらの方法によって、住コストを抑え、
将来の様々なリスクに対応しやすくしておく。
僕は「住宅」ではなく、豊かな「暮らし」を提案したい。
あなたの暮らしづくりの参考になれば幸いです。