【秘訣】『性能は最高レベルを選ぶ。』松竹梅の竹を選ばないコツ。-家と他の買い物の大きな違い-

【失敗しない家づくり】の秘訣

こんにちは^ ^

先日、友人から

「性能ってどれくらいを選べばいいの?」

「グレードの真ん中くらいで十分?」

という質問を受けました。

僕は

「最高レベルの性能を持たせた方が良いよ。」

と回答しました。

松-竹-梅で安易に竹を選ばないコツを紹介します。

 

 

 

「松竹梅の法則」というものがあります。

「松(ハイ)、竹(ミドル)、梅(ロー)の3グレードがあったら多くの人が真ん中の竹を選ぶ」というもの。

これは『極端性の回避』と呼ばれる心理効果。

例えば、定食屋さんで

松ランチ:2000円
竹ランチ:1500円
梅ランチ:1000円

があれば竹ランチが選ばれやすい。

これは「竹の内容が良かったから」ではなく「安いもので失敗したくないし、高いものが欲しいわけでもない」と考えやすいから。

なので

松ランチ:3000円
竹ランチ:2000円
梅ランチ:1500円

と金額が変わっても竹が選ばれやすい。

その心理の裏には

「よく分からない、でも比較検討するのは面倒くさい。」

「まあ真ん中であれば失敗しないんじゃないか。」

という盲目的な判断が隠れている。

 

世の中には竹(ミドル)グレードの商品が多い。

それは売りやすいから。

買い手も納得しやすいから。

また、竹を売る際に松と竹と梅を並べて見せることで購入者に「ちゃんと比較検討した感」を感じさせやすい。

選択肢に松竹梅が並ぶといずれ買い手は自動的に竹を選らぶ。

(「竹が一番選ばれていますよ」と言われればもうイチコロ)

 

世の中には竹グレードの商品が多い。

それは「竹=より良い内容だから」ではない。

「竹=売りやすい(納得して買われやすい)から」。

それを知っておくことが重要。

 

 

 

 

ランチや旅行、日用品など短期的に消費するものであれば松竹梅で竹を選んでも問題は少ない。

それらは「高額ではない」「なくなる(思い出に変わる)」「最悪買い替えが出来る」。

反対にそれらと家とを一緒に考えてはいけない。

家は
・非常に高額。
(手持ち資金を超えた買い物)
・何十年と長期間使用する。
(ランニングコスト、メンテナンスコストがかかる。快適性や健康性にも影響)
・買い替えが容易に出来ない。
(売る際の目減りや手間負担が大きい)

など、その他の買い物とは比べられない程の難易度がある。

失敗するとダメージは大きい。

なので盲目的に松竹梅で判断せず「なにがベストなのか」をきちんと検討することが望まれる。

 

 

豊かな暮らしのつくり方。11 ー『家づくりをほかの買い物に例えてみる。』 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

冒頭の友人からの質問

「性能ってどれくらいを選べばいいの?」

「グレードの真ん中くらいなら十分?」

に対して僕は

「最高レベルの性能を持たせた方が良いよ。」
(概ね断熱性、気密性、耐震性について)

と回答しました。

松竹梅で松を選んだ方が良い理由

最高レベルの性能を持たせた方が良い理由

なぜなのかを紹介します。

 

【理由1】................

『現在の最高レベル=快適安心に暮らせるお勧めの性能』だから。
(僕が自分の家を建てるなら欲しい性能)

 

【理由2】................

『建築業界の基準は古い』から。

例えば断熱等級は2022年に等級5.6.7が新設されました。

それまでは1999年に出来た等級1-4をずっと使っていました。

「断熱等級は最高の4です。」

と言い低断熱の家を売る姿が20年以上ありました。

 

【理由3】................

『基準は年々高まっていく』から。

断熱等級しかり耐震等級しかり。

優良な住宅の数を増やすため基準は常に高まっていく。

それにより

「このくらいで十分でしょ。」

と建てた家は数年後には一昔前の性能の家になってしまう。

家を売る頃にその家の性能は見劣りしないか、その家は将来売れるのか。

その結果はその後の人生に大きな影響を与える。

 

 

【秘訣】『家を売ることを想定する場合、建てるべき家とは。』建ててからの家の価値。-インフレ時代の家づくり- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

【想い】これからの家づくりの要点『将来売れる価値ある家を。』-リスク時代のリスクを抑える暮らしづくり- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

また断熱性や耐震性は「等級がある比べやすい性能」。

実際は等級があるものだけを比べれば良いわけではありません。

『耐久性』『設備入れ替え容易性』『居心地』など等級がないものも含めて慎重に検討したいところです。

 

 

【秘訣】『良い家の検討項目。』家を建てる際に確認すべき点。-数値で示せる価値、示せない価値- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

現在、よく聞くのが「最高等級からひとつ下のグレード」をお勧めするというケース。

断熱等級であれは等級6(最高等級の7から-1)。

耐震等級であれば等級2(最高等級の3から-1)。

それを選ぶ理由に妥当性はあるのか。

松竹梅で選んでいるわけではないか。

慎重に確認したいところです。

断熱指標にG1、G2、G3というものがあります。

G3はあとから出来ました。

G1、G2のみの頃は「G2は不要。G1で十分」という声が多く

G3が出来てからは「G3は不要。G1では足りない。G2が良い」という声を多く聞きます。

(仮にG4が新設されれば「G3が良い」という声が増えるのでしょう)

 

大切なのは「人間はそのように考え動いてしまう」というメカニズムを理解しておくこと。

そして、効果やコストパフォーマンスを見定めて本当に必要な性能をしっかり検討すること。

 

 

 

 

また「最高性能を選ぶ」にしても

「松竹梅どれでもラインナップがありますよ。」

というお店で松を選ぶよりは

「松しか置いていません。なぜなら松が建主様にとってお勧めだと考えているからです。」

というお店で松を注文したい。

 

これから数十年「ある一食しか食べられない」なら、なんでも選べるお店の料理より専門店の料理を選びたい。

 

まとめると

『最高レベルの性能を標準仕様として提案している会社に依頼する』ことが望ましい。

「標準仕様にしている」ということは『その仕様を本気でお勧めしている』ということ。

最高性能を標準仕様にしている会社は信頼できると思います。

 

 

家の性能検討は多岐に渡り複雑なため建主様で検討できる部分は実際は多くはありません。

なので建主様が慎重に検討できるのはひとつだけ。

『誰に頼むか。』

その一点です。

 

 

 

 

................

家づくりは検討することが多く大変です。

しかし家族のより良い人生を叶えたいのであればその検討からは逃げられない。

これから家を建てられる方の検討のお役に立てるよう今後も努めたいと思います。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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