エッセイ。『友人関係の蓄え。』/ ゆりが丘を楽しむ会。

エッセイ

近年、歳をとるごとに思うことがある。

それは『友人関係の大切さ。ありがたみ。』

社会人になってからは『仕事等で刺激を受ける素敵な知人』は増えても、

「一緒に休日を過ごす友人」はなかなか増やせない。

預金などと同様に『友人関係の蓄え』も豊かな人生に欠かせないものなんだろうと思う。

先日、仲間家族みんなで旅行に行ってきた。

『33のとびら旅行☆ in あてま高原ベルナティオ!』

「とびら旅行」と名づけた旅行を三十歳から毎年企画している。

ほとんど同じ高校の仲間家族。
(僕らには高校の同級生夫婦がとても多い)

近年それぞれの子供も生まれ、大家族旅行となってきている。

これからは「子供たちのための旅行」になっていくんだろう。

それが今からとても愉しみ。

『友達と何歳になっても遊んでいる姿』を子供たちに見せていきたいという想いもある。

日々、家づくりを考えていて思うことがある。

少し真面目な話「家づくりは人生づくり」だろう。と。

人生づくりとは「老後までの資金計画」もだし、「仕事の仕方(時間の使い方)」もだし、

そして『友人関係の蓄え』も大切だということ。

それらを今一度考えてみるところから家づくりは始まるんだろうと。

僕の両親はいわゆる「ニュータウン」に暮らしている。
(300世帯くらいの大型分譲地)

僕は数年前まで、

「家をもし建てるなら(隣家が近い)分譲地ではなく、田舎でゆったり暮らしたいな。」

と思っていた。
(業界紙にも「田舎暮らし特集」などが多かった。時代の風潮もあった。)

しかし最近、僕の頭の中で『分譲地の再評価』というものが始まっている。

その理由は、上に書いたように『友人関係の蓄え』ということ。

そう考えるきっかけは僕の親父にあった。

親父は暮らしているニュータウン内で約10年前から定期的な会合を開いている。

今それが「本当に素晴らしいことだなー」と息子ながら思っている。

親父が作った「ゆりが丘を楽しむ会。」
2-3ヶ月に一度、ニュータウンのメンバー同士で行う呑み会。

企画運営・チラシ製作・配布・買出し準備、、全て親父が行っている。

ちょうど9年前から。
親父がメンバーを募って名簿を作り立ち上げた。

9年間、休まず開催してきたそう。
チラシ作成も配布もなかなかの労力がいる。

それでも続けるそのモチベーションは「やりたいから」という単純なもの。

息子ながら「すごいなー」と思う。

そして『仲間と遊びたい』という原動力は血筋なのかな?とも。

コミュニティー、つながり、友人関係、、、

こういうものがこれからの人生(特に老後)の『豊かさ』となるのだろう。

これらはお金と同様に貯めていかなければならない。

一朝一夕には作り上げられないものだから。

(そう考えるとお金よりも難しい?)

分譲地(コミュニティ)の再評価。

今度「ゆりが丘を楽しむ会」に参加して、いろいろな方にお話を伺ってみたいと思っています。

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

僕の財産
:高校時代からの仲間たち。

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