エッセイ『家を建てることに夢中になれる幸せ。』思いを馳せる。-家族と共に何十年と過ごす場所-
『家を建てることに夢中になれる人は幸せだ。』
と感じている。
これは僕自身が今自邸を建てていて、今まさに『家を建てることに夢中になり、そこから大きな幸せを感じている』から。
家は家族と共に何十年と過ごす場所。
自分たちの家を建てることは
『子供をつくる。子供が生まれる。子供と共に暮らす』
ことに対するワクワク感、幸福感に近いのかもしれない。
(写真は先日訪れた弥彦神社から)
『自分たちの家を建てる。』
真剣に本気で検討して
新しい暮らしに思いを馳せ
情報の森で迷子になりそうになり
紆余曲折しながら
信頼できるパートナーをみつけ
できたプランに家族でワクワクし
だんだんと出来上がる現場を感じながら
我が家の完成を迎える。
この過程に夢中になれる人、思いを馳せられる人は幸せだ。
ワクワク感、幸福感。
悩み、苦労した分だけ我が家は特別なものになる。
そしてここからが本番。
その家で愛する家族と一緒に何十年と暮らす。
その何気ない日々に大きな幸せを感じることが出来たら嬉しい。
快適、健康など体に対して
『家が家族を守ってくれている。』
安らぎ、癒し、団らんなど心に対して
『家が幸せな暮らしを作ってくれている。』
『家も家族の一員。』
と思えたらそれはとても幸せなこと。
住む人にとっても、家にとっても。
これからの時代「新築住宅を建てる」ことはそういう人のためのものになっていくのだろう。
「なんでも良い。」
「家に思いは特にない。」
という人にとっては「新築は大きな借入をしてまで見合わない」と感じられるのかもしれない。
新築住宅を建てることは
「ペットと暮らす」または「趣味」と似ているかもしれない。
それらは数値だけで見れば手間や費用など「コスト」でしかない。
しかし、実際はそういうことではなくコストを超越した幸せをもらっている。
乱暴に言えば「家はどんな家でも良い。」
『そこに思いを馳せられるか(幸せを感じられるか)。』
が重要になるのだろう。
家は家族が何十年と共に過ごす場所。
ハード面よりもソフト面が大きな影響を持ってくる。
家に思いを馳せられたなら
当たり前の日々の暮らしだけで幸せを感じることが出来る。
窓から外の景色を見るだけで幸せを感じられる。
いつからか「家の設計の向き合い方が変わった」んだなと気づいた。
若い頃は断熱、気密、耐震、設備など「家(ハード=性能)に夢中」だった。
今は過ごし方、居場所、自然を感じる工夫など『暮らし(ソフト=居心地、安らぎ)に夢中』になっている。
(ただし「幸せな暮らし」を叶えるためにはやはりしっかりしたハードが必要。将来の心配が少なく不要な支出が抑えられるハードが心のゆとりを叶える)
こうした思いを共感頂ける方と出会い共に良い家-良い暮らしを叶えていきたい。
(幸い本当に素晴らしい建主様方とご縁を頂いています。僕の自邸が完成したら皆さまを招待させて頂きたいと思っています)
................
今、自邸が建つことに大きな幸せを感じている。
家の間取りや仕様や空間を考えること
工事が始まり段々と設計が形になること
職人さんの手間や苦労を見てさらに家への思いが増すこと
それを家族と共に感じること
そして完成した我が家で家族で暮らすこと
全てに幸せを感じている。
全てに感謝です。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-