エッセイ。幸せの秘訣『愛着あるものと生きる。』所有の価値-連れ添う時間。-愛家、家族-
「幸せな暮らし、幸せな人生とはどのようなものだろうか。」
住宅業に携わってから、ずっと考えている。
それを叶える秘訣のひとつに
『愛着あるものと生きる。』
があると感じている。
・所有の価値、連れ添う時間。
・自邸を建てて感じたこと。
考えをまとめたいと思う。
「幸せな暮らし、幸せな人生とはどのようなものだろうか。」
これは家を建てるにあたり原石のような問い。
「自分はなにを叶えたいのか。」
ということ。
それが明確になるほど、それに沿った住を考えることが出来る。
短期(ex.子供が小さい頃。自分たちが定年まで)ではなく、長期(自分が寿命を終え、子供または第三者に家が引き継がれる)を想像し検討したい。
これまでの経験や検討を経て
幸せの秘訣に『愛着』が大きく関わっていると感じている。
この春に自邸が完成し今、自邸に大きな愛着を感じている。
好きな趣味の道具が増えたような。
新しい家族が増えたような。
自邸に愛着を感じていること、それに幸せを感じている。
「愛着=特別な思い入れ。」
それは他の人は感じないもの。
自分のものに対して感じるもの。
そこに幸せの秘訣がある。
仮に、我が家のハード的な価値-魅力が「10」だとしたら第三者は我が家に対し「10」の価値-魅力を感じる。
対して所有者である僕はその「10」の100倍以上の価値-魅力を感じている。
愛着は「脳内で幸福を増幅させる」作用がある。
愛着は「幸せの錬金術」と言えるのかもしれない。
※何倍の愛着を感じられるかは「過程」や「苦労」など払うコストも影響する。
「家づくりの過程を体感する」「DIYしてみる」などは愛着を増す秘訣。
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家に限らず「車」や「道具」など長く親しむものは愛着を感じやすい。
自分のものである(取得の苦労、メンテナンスの苦労をしている)点がポイント。
昨今、様々なモノが借りられるようになってきた。
(サブスクリプション。衣類、音楽、、)
それらにより便利にはなったが「幸せにはなったか。」
「ワクワクや感動は薄まっていないか。」
定期的に自問したい。
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愛車、愛犬、、
『愛家』という言葉は一般名詞化されて良いはずと感じている。
愛車と同様に、家も愛家として連れ添いたい。
「俺の家、良い家だな。」
「何度見ても格好良いな。」
と感じたい。
長年使い込んだ革製品のように
「良い感じに経年変化してきたな。」
と感じたい。
お気に入りの服や靴をまとうと気分が上がる。
愛着があるものが増えると日々が楽しく、豊かになる。
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自邸に暮らし始めて『トイレ掃除が楽しくなった。』
前向きに、主体的に、気持ち良くやっている。
特別な道具を磨いているような感覚に近い。
自邸で暮らしているとそういった『今までの暮らしからの小さな変化』がたくさんありとても楽しい。
まだ住んで数か月。
これから時間と共に自分の中の自邸への愛着を育てていこうと思っている。
杉板外壁のシルバーグレー化も今からとても楽しみ。
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一番愛着を感じているものは「家族」だろう。
夫婦、子供、親、ペット、、
借り物では代えられないこと
相手からどれだけの幸せをもらっているか
は言わずとも分かっている。
「それを大切にすること。」
「それはいつかなくなってしまうこと。」
「それからもらう幸せ、それへの感謝。」
幸せの秘訣は『愛着あるものと生きること。』
愛着について今一度真剣に考えることの有意義さを感じている。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-