豊かな暮らしのつくり方。19-1 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

★豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)

ゆうです^^

Q:貴方は家を建てるとき、いつまで住むことを考えるでしょうか?

おそらく多くの方が

「生きている限り」か「考えていない」

と答えると思います。

それでは家づくりは失敗するかもしれません!

少し脅しめに書いてしまいました(^^;)

が、早々に真意を伝えると、

人間の寿命が延びているため、
今までのように「家を建てたら死ぬまで住み続ける」という時代は終わろうとしている。

ということ。

現在の平均寿命は80歳程ですが、
今の若者は100歳近くまで生きるかもと言われています。

20年も長生き出来るわけですね!

(嬉しいようですが、怖さも感じます。
 それは、定年後の老後の問題。
 具体的には「身体的な問題(病気など)」と「金銭的な問題」。
 そのあたりの不安は今回はあえてスルーします!)

さて、
元気でお金もある状態で100歳まで生きると仮定します。

今までの老後の生き方は、

「定年退職→年金暮らし」で80歳まで生きて終了。でしたが、

元気でお金もあって100歳まで生きるとしたら、生き方はどう変わるでしょうか?

これからは、

「働き続ける」
「趣味やボランティア活動に精力的に取り組む」
「海外へ移住する」

などポジティブな行動が増えていくと思います。

(元気でお金もあるから)
(インターネットの発展によりコミュニティー範囲が広がっているから)
(個人単位で働ける環境が整備されてきているから)

前置きが長くなりました。

端的に言うと、

老後、再び住環境を見直す(変える)可能性が高まってきている。

ということ。

今の暮らし方(場所・種類)は、

「仕事(職場)」

が大きな要因となり決められていると思います。

80歳までの人生であれば、
定年(65歳)+15年。

15年ほどであれば、現役時代の暮らしの継続でよかったと思います。

しかし、寿命が100歳までとなると、
定年(65歳)+35年!

定年後、0歳が35歳になるまでの時間があるわけですね。

これは新たに暮らし方を考え直すには十分な時間。

(まさにセカンドライフ!)

そしてこれから先は、寿命が延びることの他にも

・コミュニティー単位が広範囲になる。
(県単位・国単位・まさかの惑星単位?)

・住んでいる地域の枠を越えて、趣味など気の会う仲間と過ごすことが増えていく。
 (リアルとバーチャルのインフラがより整っていく)

また、家も築40年以上となると心理的に建て替えたくなってくるものです。

(「家族で暮らすためにベストな家」と「老夫婦で暮らすためにベストな家」にはズレがあるから)
 
2階への行き来、掃除、雪かき等が億劫になってくるかもしれません。

街中のマンションや、平屋に建て替え、高齢者専用住宅へ住み替えたくなるかもしれません。
(物価が安い海外の国へ移住することもあるかもしれません)

※ちなみに、エスネルデザインでは老後も住み続けやすい家を考えています。長くなるので詳しくはまた!

まとめます。

老後、再び住環境を見直す(変える)可能性が高まってきている。

②建てた家を将来売る可能性がある。

③家を売ることを考慮して家を考える必要がある。

④家の価値(再販価格)をなるべく保てるような家を建てることが望まれる。

家の価値をなるべく保つにはどのような家を建てれば良いかは以前の記事を↓

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー

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「100歳まで生きること」を想定すると家づくりは劇的に変わります。

・若いうちに建てた家は「終の棲家ではない」という意識。

・老後、住み替える可能性があるという意識。

これが「豊かな暮らし」を作る秘訣ですね。

豊かな暮らしとは「点」でとらえるのではなく、
終わりまで見据えた「線」でとらえること。

これも大切な秘訣です。

長くなってしまいました。

でも家を建てる際には大事なことです。

今はまだ常識化していないことですが、

建てた家は売るときが来る!
(かもしれない)

と思って家づくりを進めると、いざそうなったときに対応がしやすいですよ

という話でした^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
FPの昆さんも「将来の住み替え」について記事を書かれています。
(昆さんの記事を読んで、今回の記事を書こうと思ったのでした)

30代でリアルに考えた『終の棲家』のこと - 新潟住まいのお金相談室

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