豊かな暮らしのつくり方。19-2 ー『建てるなら「老後を見据えた家」を。』ー

★豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)

ゆうです^^

前回「家は将来売ることになるかもしれない!」と書きました。

今回はその続き(補足)です。

「じゃあどんな家を建てればいいの?」


「そもそも家は建てないほうがいいんじゃ??」

僕の考えをまとめます。

そもそも家はもっともっと慎重に建てるべきなんです。

もっと言えば「家は建てるな!」なんです。

豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

若くて(貯金もあって、メンタルも健康で)、

子供も生まれて手狭になって(緊急的な必要に迫られて)、

営業マンと友人の話を聞いて(セールストークと常識に流されて)、

経験(失敗体験)もなく、

「えいや!」

と買ってしまうのがマイホームです。

(ちょっと極端すぎ(^^;)?)

その結果、
質の低い家が作られ続けていたり、
ローンの借りすぎで生活が疲弊している人が増えたりしてきています。

※質の低い家は将来の空き家問題にもつながっていきます。

では、どうすれば良いのか。=どう生きれば良いのか。

もちろん答えはひとつではありませんが、
なにかの参考になれば幸いです。

Q1:まず、家を建てるべきかどうか。

僕の答えは「家を建てることはベターな選択肢」だと考えています。
(そうでなければこの仕事を辞めている)

それは、アパート(賃貸)と比較して

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

の面で有利だと考えているからです。

※子供がいなければ別です。
※「家」とは「一戸建て」と「分譲マンション」どちらも含めています。

Q2:では、どのような家を建てるべきか。

逆説的ですが、上記した

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

で賃貸よりも有利になる家を建てれば良いわけです。

具体的には、

【満足度】

・人によるため詳細は省きますが「家を建てた」というだけで大きな満足感は得られると思います。

・「家事が楽になる」などは明確に満足度につながると思います。

【子供の成長】

壁にクギを打てる、模様替えを容易に出来る、隣家への音を気にする心配が減る、など。

持ち家であれば出来ることの幅は広がります。
子供の行動を抑制する機会は減ると思います。

【健康】

高気密高断熱の賃貸はまだ少ない(ほぼない)と思います。

家中、快適な温熱環境で暮らせることは、子供にとっても大人にとっても大きなメリットです。

【お金】

高気密高断熱住宅であれば、冷暖房費はアパートより安くなることが多いです。

そして、数十年後にも価値(再販価格)の残る家を建てられれば家を「資産」にすることが出来ます。

(長くなるので端的にまとめました)

さて、

「満足度」「子供の成長の幅」「健康」は高気密高断熱の家であれば、どの会社でも(ある程度は)満たせるかと思います。

エスネルデザインがさらに提案したいのは「お金」についてです。

「老後を見据えた家」
=「老後に再販出来る家」
=「再販できる価値(価格)の残っている家」

ということです。

では「再販できる価値(価格)の残っている家」とは?

端的に言うと、

・数十年後も通用する高い性能
 (耐震性・断熱性)

・メンテ費用などがかかりづらい家
 (雨漏りしづらい。外壁のメンテ費用が少ない・交換が容易)

・飽きの来ないデザイン
 (流行に乗ったものでないこと)

・長期優良住宅認定などの公的な証明
 (性能の証明)

・詳細な設計図書、工事報告書
 (工事内容の証明)

などを満たした家です。
(※あくまで僕の考え。)

 

詳細は以前の記事を↓

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー

シンプルに考えるなら、

「もし自分が中古住宅を買うならば、どんな家なら買うか。」

に応えられる家ですね。

耐震性・断熱性に優れ、
メンテなどのお金があまりかからず、
古びたデザインでなく、
公的な性能の証明と、工事の証明があれば、

安心感は高まるかと思います。

さらに!

『エスネルデザインの考える「老後を見据えた家」』として、

「床下エアコン」

「小さな家」

を提案します。

「床下エアコン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

この数年で全国的にもかなり広まりました。

「床下エアコン」は簡単に言うと、

・床暖房と同様の効果がある。
 (床の温度を調節できる)
 ※床暖房より暖かさがマイルド

・市販のエアコンを使用するので取り付け・交換も簡単・コストも一般的。
 (イニシャルコストもメンテコストも比較的少ない。)
 (エアコンなのでランニングコストも比較的少ない。)
 ※大掛かりな設備は交換に大きなコストがかかる。

長くなるので今回はこのくらいで(^^;)
「床下エアコン」のことはまた追って詳しくお伝えします。

※僕が前に勤めていた設計事務所は「床下エアコン」を2009年頃から標準採用していました。
※床下エアコンの採用には様々な経験が必要です。

参考に前職の社長(師匠)のブログを↓
床下暖房(エアコン)の事・・・その2理由

そして、もうひとつが「小さな家」です。

というのも、同居する義母がよく言うのが、

「大きな家は掃除が大変!」

という言葉です。

「暖かくて小さな家に住みたい。」

ともよく言っています(^^;)

また、掃除以外にも
大きな家はメンテ費(外壁塗り替え等)も面積分多くかかります。

冷暖房費も容積が大きければその分多くかかります。

(細かい点で言えば、固定資産税なども広さに応じてかかる)

また、我が家は中越沖地震で全壊となり、耐震補強工事をしました。

昔ながらの大きな家なので、耐震補強工事もとても高額だったそうです。
(新築が建つほど(T_T))

(しかし、それでも「建て替えよりも、この家を直して住み続けたい」と思わせた我が家は素晴らしい家なんだと思います^^)

若いうちは大きな家で良いです。

しかし、歳をとった老後に、

「もう少し小さな家にしておけば良かった、、」

と思う可能性は高いのかもしれません。

僕は前回「老後に住まいを変える可能性が高まっている」とお伝えしました。

建てた家を売り移住する、建て替える、等の可能性は高まってきています。

しかし、そうなるかは誰にも分かりません。

「建てた家に住み続ける可能性だって十分ある」はずです。

そんなときに「住みづらく、お金のかかる家」では寿命まで住み続けられない、、、

そこで、新築を建てるときには、

老後の暮らしを見据えて家を考えること。

が重要になってきます。

具体的に言えば、

「面積」
 →掃除などの手間の減少。必要十分な小さな家を。

「断熱性」
 →光熱費、快適性、健康、介護楽、寿命。

「メンテコストのかかりづらい設備・部材選定」
 →交換に大きなコストが掛かる設備は避ける。
 →外壁はメンテコストのかかりづらいものを。

「耐震性」
 →被災した際の補修コストの削減
 (面積を減らすことでもコスト減は可能)
 ※安全性は当然のこと

そして、なにより大切なことは

「愛着のわく家であること。」

建てた家に住み続けると言っても、好きでない家に住むのは苦痛ですね。

メンテナンスがしづらい家は劣化が放置されがちです。
(ビニールクロスが剥げる、床の突き板が剥げる等)
(→愛着が減る可能性)

逆に、
自分たちの手で修繕がしやすい家は愛着がわいていくと思います。
(傷ついた壁の塗り替え等)

子供やペットと似ていて、
家も手間がかかった分だけ心の距離も近づくんだと思っています。

※僕の中で我が家は「究極」です。
『新築するよりコストがかかるのに、直して使い続けようと思わせた家。』

欠けたお椀を金継ぎして使い続けるような愛情感覚。

住んでいる方にそう思ってもらえるような家を作ることが僕の目標です。

................

長くなってしまいました(^^;)

僕の考えをまとめると、

①持ち家はベターだと考えている。
 (優良な賃貸はまだ少ない)

②しかし、なにも考えずに建ててしまうと将来行き詰る可能性がある。
 (老後に住まいを変える(売る)可能性)

③老後を見据えた家を最初から考えて作る必要がある。

これらの検討を踏まえ、具体的な形としたものが「エスネル」です。

(ここまで突っ込んで提案してくる住宅メーカーは少ない。)

僕は、僕の考える「良い家(=豊かな暮らし=エスネル)」を提案したくて自分で設計事務所を始めました。

(全てを高いレベルで叶えるには会社に属していては限界があった)

エスネルが世に広がっていけば、数十年後は「人も幸せで国も豊かな日本中がみんな生き生きとした世の中になる」と信じて仕事をしています。

これが僕の使命(志)です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

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