設計事務所の仕事『冷暖房費・光熱費シミュレーション検討。』
ゆうです^^
エスネルデザインでは
「冷暖房費・光熱費シミュレーション」
を検討しています。
「住んでからどれくらいお金がかかるのか」
が把握できる家づくりを提案したいと考えています。
営業マンから
「UA値は〇〇です!」
「断熱性は最高グレードです!」
という話は聞くけれど、
「実際の光熱費はいくらぐらいなんですか?」
と聞くと
「住まわれる方によってケースバイケースなのでなんとも言えません、」
と言われることが大半だと思います。
消費者の立場からすれば、
(ケースバイケースなのは分かってるけど、概算でいいから参考になる金額を教えてほしかったな)
と思われるのではないでしょうか。
「シミュレーション金額と実際の金額に差があった際にクレームにならないよう具体的な金額は極力言いたくない」
という営業マンの心理もあると思います。
しかし、
「新しく建てる家の光熱費はどれくらいかかるのか」
建てる前に知りたいですよね^^
エスネルデザインでは参考となる光熱費シミュレーション例を紹介しています。
しかし!
住宅の光熱費を算出するのは非常に難しいです!
(パラメーターが多すぎる!)
・断熱性、気密性、家の大きさ
・外気温、湿度、日射量
・冷暖房設定温度
・空調方式、冷暖房器具の効率(COP等)
・空調する部屋しない部屋の区別
・電気料金単価(深夜電力のありなし)、ガスのありなし
・在宅人数や家電使用頻度
・設備の消費電力
、、、
詳細に検討しようとするときりがありません(^^;)
これらのパラメーターに対して、計算者が「条件設定」をしていく必要があります。
このあたりが「経験」と「知識」が必要になってくる部分。
僕は前職時に実際に住まわれている御宅の温度、光熱費、消費電力、熱流などの測定を多々行ってきました。
その経験と知識が「光熱費シミュレーション」作成に活かされています。
世の中には光熱費シミュレーションができるソフトは多々あります。
しかし、マニュアル通り入力しても実際の金額とは差が出てくる場合が多いです。
(実際のほうが多くかかることがしばしば)
その理由の大きくは
・冬場の日射熱利用が現実より多めに見られている。
(必要暖房負荷が少なく見積もられている)
・エアコンの外気温による効率低下が考慮されていない。
など。
この辺りを調整し、現実的な金額を出すためにはソフト以上に、設計者の経験と知識が必要になってきます。
年間でかかる光熱費の割合(例)。
この説明時によく驚かれるのが「冷房の割合の低さ」。
(暖房の約6分の1ほど。)
現代の家は「冬を旨とすべし」と言われるのはこういった理由から。
................
「冷暖房費・光熱費シミュレーション結果」を紹介します^ ^
詳細条件の説明は長くなるので割愛。
(28坪の超高断熱の家)
暖房は厳寒期(1月)でも月1万円台後半で24時間家中全館暖房が可能になる^^
(1日あたり約570円で24時間家中暖かい空間を家族みんなが享受できる)
................
冷暖房費の金額差から見た時の「超高断熱」のメリット、「小さな家」のメリット等はまた追ってご紹介いたします^^
「超高断熱仕様をなぜお勧めするのか」を客観的な数値で示していきます。
お楽しみに^^!
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【参考】................
「エアコンの効率低下」を加味せず、全館空調ではなく「居室のみ空調+非連続空調」で冷暖房費を算出すると、年間で約4万円以上もズレた金額になる。
(実際よりも低い金額が出てしまう→×)
【関連記事】................
【秘訣】UA値は燃費の指標ではない!住宅の燃費とは?「q」とは?