新潟観光大使。88『柏崎の苔寺、貞観園。』自然を切り取る窓の魅力。
ゆうです^ ^
先日、地元柏崎の名勝『貞観園』に行ってきました。
想像以上に素晴らしかった。
建物も庭も素敵。そしてその融合。
特に
『建物の内部から見る自然、自然を切り取る窓』
がとても魅力的。
またひとつ、お気に入りの場所が増えました♪
エスネルデザインでは『空間のアウトソーシング』という概念を提唱しています。
良い空間は街に溢れている。
庭も、図書館も、オフィスも、公園も、ホテルも
所有でなく「共有」すれば良い。
そうすると、本当に家に必要なものが見えてくる。
限られた予算の中で、なにを優先して叶えるかということ。
何十年と過ごすこと、家を次に住む人に継ぐことまで考える。
エスネルデザインが考える良い家の条件は
「暖かさ」と「家計のゆとり」だと考えています。
「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。 - 住宅設計エスネルデザイン
さて、またひとつ素敵なアウトソーシング先がみつかりました♪
柏崎高柳町にある『貞観園』
1784年以前からある庭園で、1931年から一般公開が開始されています。
(現在、国指定名勝庭園)
高柳町にある貞観園。
雪深い土地は苦労も多いが、豊富な水が豊かな自然を作り上げてくれる。
息子と二人で男旅。
「2歳児に庭園は退屈か?」とも思ったが、楽しそうでなにより♪
貞観園(庭園)の中心には「貞観堂」があり、建物内から庭を楽しむことが出来る。
紫陽花が綺麗な季節。
苔の表情がとても素敵だった。
探検開始♪
園内は、スギゴケなど複数の苔で溢れている。
数年前に京都の苔寺「西芳寺」を訪れたことがあるが、それを越える感動があった。
新潟の冬は雲に覆われている。
その雲により、放射冷却が抑えられ、霜害が起きづらく、苔が育ちやすい。
その地の風景には必然性がある。
だからこそ、美しさを感じるのだろう。
貞観堂内へ。
杉板外壁の様子(東面)。
シルバーグレー化した風合いが良い感じ。
貞観堂は平成17~20年に修復工事が行われてたため、10年以上経ったものと思われる。
手入れが良いのか、屋根や方角の影響か、雨ハネが当たる下部も綺麗なままだった。
時間を経た建物は最高の先生。
新潟の豪農の館めぐりは、趣味であり学びの場。
曲がり梁の重なりが迫力のある土間玄関。
入り口は、景色を切り取るピクチャーウィンドウのよう。
暗い土間から見る明るい外の、明暗の対比に感動する。
息子も自分のカメラでぱしゃり。
貞観堂から眺める庭が格別。
東庭、南庭、西庭それぞれの苔、水、緑を堂内から愉しむことが出来る。
自然の感動は、写真や言葉ではなかなか伝えきれない。
人も少なく、落ち着けるのがとても良い。
息子も楽しみ方を分かっている様子。
(見ていて嬉しかった)
『建物の内部から見る自然』
の魅力というものがある。
自然の中(外)にいて感じるものと、また別の幸福感。
おそらく日本人は歴史的にも気候的にも
「建物の内部から見る自然」
に感動を覚えてきた。
そこが、土足文化で日本より雨の少ない欧米との面白い差異。
その差異は、その地の建築にも現れる。
「建物内部から見る自然」
を活かした日本的幸福を感じられる設計を心掛けたい。
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「貞観園」の由来は、謝康楽の詩句から来ており、
「贅沢をしようという心を忘れることで初めて、丘や谷の美しさを正しく見ることができる。」
という意味とのこと。
貞観堂で佇みながら「まさに。」と胸に響いた。
................
貞観園を教えてくれた友人は
「貞観園は雨の日が一番のお勧め。」
「水に濡れた苔の生命力が貞観園の魅力。」
と言っていた。
まさにその通りだと思う。
この場所はこれから何度も来ることになるんだろう。
『自然と向き合うことで、自分と向き合うことが出来る。』
郷土の豊かな自然、素敵な建物に感謝です♪
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-