K様との初回面談と「役立つアプリ」
ゆうです^^
先日、「話が聞きたい」と僕に声を掛けてくださったK様と打合せをしてきました。
独立前から相談を頂くのは大変光栄なこと。
(エスネルデザインの開業は2018年4月以降の予定)
そこで貴重なお話と「役立つアプリ」を教えて頂きました^^
役立つアプリとは『SmartFeed』というアプリ。
いつも見ている複数のブログの最新記事をわかりやすくまとめて表示してくれます^^
アプリを開くとこんな感じ^^
いつも見ている「サトウ工務店」「ネイティブディメンションズ」「FP昆さん」のそれぞれのブログが画像付きで表示される。
【追記】................
SmartFeedはエラーが多々あったので、現在は『RSS Reader』を使っています。
(トップ画像真ん中)
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K様はエスネルブログもアプリに登録して読んでくださっていました。
「ほぼすべての記事を読みました。」
と言われたときの嬉しさは忘れられません^^
「ブログで書かれていた『空間のアウトソーシング』っていう考え方に共感して、家は小さくて良いと思うようになりました。」
「息子さんが生まれた9月9日は本当に良い天気でしたよね。」
などマニアックな話が飛び交う♪
とても嬉しくて僕の顔はニヤニヤしていたかもしれません^^
K様と引き合わせてくださったのはFPの昆さん。
昆さんとの付き合いはかれこれもう5年間ほど。
僕のことを気にかけて頂き度々いろいろな話をしてきました。
5年の間に昆さんも独立され、その姿は僕の刺激になっています。
本音をズバっと言ってくれるところが頼もしい昆さん。
K様とはいろいろな話をさせて頂きました。
まずは簡単に僕の自己紹介を^^
今までの経歴や世界一周の旅の話を。
(トークセッションのために準備していたものが役に立ちました。つながる!)
また、僕の旅中の写真や建築のスケッチなどをまとめたノートをご紹介。
我ながら「よく描いたなー」と。スケッチ中、待っていてくれた相方に感謝。
K様の家づくりはある事情でストップしていました。
それは、
求めるエリアに土地が出ない!
ということ。
K様が希望するエリアは新潟市の人気エリア。
土地が出たとしても、広すぎたり、日当たりが悪かったり。
しかも、それでも超ハイスピードで売れていくそうです!
(ただし今年から徐々に動きが活発になってきたとか。)
→昆さんブログ『中央区・東区・西区の売地状況』
ざっと検討したら即買い付け出さないと間に合わないそうです。
良い土地を探し続けてかれこれもう1~2年。
「土地を探すのに疲れてきました、、」とおっしゃられていました。
しかし、「悪いことばかりではない」とK様は話されていました。
「時間が経つにつれ価値観変わってきた。」
「前は、子供の小学校区が変わらないように今の住まいの近くだけを探していたが、小学校区は変わってもいいのかもしれない。」
「新興住宅地も良いけれど、昔からの町の中でも良い。ご年配の方とも触れ合えば子供にとっても良い刺激になると思う。」
「建物についてもゆっくりと勉強する時間がとれた。焦ってメーカーと契約することがなかったのは良かったのかもしれない。」
など。
僕も家づくりを考え始められてから『1年間は建物の契約をしないこと』をお勧めしています。
それは、上記のとおり時間と共にあら熱が冷めていき、「冷静に自分たちにとって本当に必要な暮らしはなんなのか」を考え直すことが出来るからです。
また、K様の家づくりの始め方は『良い家づくりの見本』のようでした。
「ハウスメーカーへ行ったりして土地も紹介され契約しかけていたが、『本当に将来のお金は大丈夫なのか」と心配になり、いろいろ調べたところFPの昆さんのところにたどり着いた。」
「あのときなにも考えず、高いローンを組むことにならずに良かった。」
「今は老後までを見据えた資金計画から導いた『土地と家にかけられる総予算』を把握しているので(ある程度は)安心している。」
今月末には僕に相談して頂いている別の方も昆さんの事務所へ相談に行かれます。
(僕のほうからも昆さんの予約をとることが出来ます。)
昆さんが作成する「マイホーム予算診断書」。
以前我が家も作ってもらいとても参考になった。
僕の設計方針は
『家の設計は、将来を見据えた資金計画から。』
もっと言えば、
『住む方の「幸せ観」の見直しから。』
これが僕の設計哲学です。
また、K様は
「家を建てるのであれば、資産価値の下落をなるべく抑えたい。」
「転売することも想定して土地や家を考えている。」
「具体的には駅近くだったり、地盤が良かったり、水害リスクが少なかったり。将来そのエリアがどうなっていくのかも考えます。」
とも。
まさに僕が考える家づくりのとおりでした。
僕は今『資産価値の下がりにくい家づくり』をテーマに設計を見直しています。
具体的には、
・雨漏りリスクを抑える。
(屋根はしっかり出す。窓には庇をつける。)
・構造の耐久性が落ちない工夫。
(高基礎にして雨の飛び跳ね対策。より安全な防水・通気工法)
・建築途中の工事監理の記録を詳細に残す。
(図面どおり適正な施工が行われた証明書)
・詳細図まで正確に書き込まれた設計図書、構造計算書一式の作成。
(リフォーム時に手を入れやすいように)
・長期優良住宅など国の証明による価値の明確化。
(設計者個人の計算だけでなく、国にも設計を確認してもらい証明を取る。)
・35年後のメンテナンスがしやすい設計。
(設備や外壁の交換など。メンテがしづらい家はそれだけ資産価値が落ちる。)
これらを新築当初からきちんと考え、設計・施工していくことが『資産価値の下がりにくい家づくり』につながります。
資産価値が下がりにくいということは、転売時により高値で売りやすいということ。
また、子供たちが継いだ場合にもリフォームがしやすいということ。
上記の項目は『中古リノベーション』をする際に「これらがそろっていたら設計者としてお勧めできるな。」という中古物件の条件にもそのまま当てはまります。
僕は「新築」も「中古リノベ」もどちらも手がけていますが、どちらもリンクし合っていてとても勉強になっています。
(新築だけであれば35年後のことまで考えることは少ないのかも。)
また、家の価値はそれでも低下していきます。
(税法上は約22年で家の価値がゼロになる。)
どのみち低下するのであれば、家は小さいほうが資産価値の低下を抑制できると考えることもできます。
新築時に小さい家を考えることは、いろいろな費用を抑えることにつながるんです。
→豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー
K様、奥様、長時間の打合せ本当にありがとうございました。
このブログがK様の家づくりのお役に立つようであれば幸いです。
余談................
K様とは2時間半以上もお話していました。
その際にとったメモは下の通り。
ほとんどアプリの名前だけ、、笑
昆さんがおっしゃるには、
「一番良い打合せが出来たときのメモですね。」
と。
初回から「要望満載」や「質問攻め」のようになる場合、その後スムーズに進まないことが稀にあるそうです。
初回の打合せでは「具体的な話ではなく雑談などの大きな話」をしている場合、その後とてもスムーズに行くことが多いんだそうです。
「なるほど^^」
と思いました。
また、奥様が
「大工さんと建てる家っていいなー」
と。
奥様も実家を建て替えられた際に、作り途中の現場で階段を昇り降りした思い出があるそうで、
「お茶とかスポーツドリンクとか差し入れに行きたい♪」
「顔が見える大工さんに家をお願いしたい。」
と。
とても共感しました。素敵な価値観だと思います。
僕は顔が見える地元の大工さんとの家づくりをお勧めしています。
それが『良い家』を作り『良いアフターメンテナンス』を作ります。
最後にK様から
「(確定ではありませんが)ご縁があればエスネルデザインさんにお願いしたいです。」
というありがたい言葉を頂きました。
感動しました。
そうなった際は全力で良い家を提案させて頂きます。
実はK様は現在僕が勤める事務所の見学会にも数度来られていた方。
今回「話が聞きたい」と依頼された際に、まずは所長に相談をしました。
道義的に「不可だ。」と言われるかもしれなかったからです。
(現事務所のお客様候補を横取りしたことになりかねない。)
しかし、所長は了解してくれました。
所長にも大きな感謝です。
おまけ................
K様は
「建築の仕事はとても格好良いと思います。」
「家の勉強をしているうちに建築士の資格が取りたくなりました。」
「息子にこういう道もあるんだよということを伝えたい。」
と。
嬉しかったです。
ちなみにK様の息子さんと僕は名前が似ていました♪
○君、建築の道、向いているかもしれませんよ^^
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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)
最近の嬉しかったこと
:K様に「田舎暮らしとても楽しそうですね」と言われたこと。