【網川原のエスネル‐30】「中間気密測定!」-気密施工のポイント-

網川原のエスネル

ゆうです^^

網川原のエスネル9/7・8完成見学会を開催予定。
(数日後に予約受付開始予定)

さて、今回は気密施工・中間気密測定について^^

高気密住宅である網川原のエスネルの気密性はどのくらいだったのでしょうか!?

気密化の施工ポイントもご紹介します。

世の中には「高気密住宅」とうたっている住宅でも、気密測定が行われていない住宅もあります。

また、完成時に気密測定を行わず、建築途中の中間気密測定のみ。

もしくは、中間はせず、完成気密測定のみ。という場合も。

測定をしないのはもっての他ですが、

「中間気密測定のみ」の場合、中間時から完成までの間の気密処理が問題なく行なわれたかが不明。
(中間後に設備工事などで穴が空きやすく、その気密処理が重要)

「完成気密測定のみ」の場合、良い数値が出れば問題ないが、悪い数値であっても後の祭り。
完成時からやれることはほぼありません。

気密施工の王道は「中間時」「完成時」のどちらも気密測定を行うこと。

中間時は、施工精度の確認のため。

完成時は、性能の証明として。

気密測定の費用は一回1.5~2万円程。

何千万円の家を建てるのに省く部分ではありません。

エスネルデザインでは「中間時」と「完成時」に気密測定を行い、品質を確認して建物をお引渡ししています。

 

足場が外れました^^

上棟時が懐かしい。

数ヶ月でゼロから家が建つ。
毎回思うが「建築」とはとてもダイナミックな行為。

「100年後の風景を造る。」

そんな気持ちで設計に臨んでいる。

『建築』というダイナミズム。建てるという行為。

気密施工の様子をご紹介^^

綺麗に充填された断熱材(グラスウール)。
断熱材の施工精度も重要な監理のポイント。

気密施工の最重要ポイントが「窓まわり」。

数量が多いこと、入り隅(角)の気密シート施工に精度が求められることなどとても気を張る部分。

また、気密シートは「防湿」の役目も果たしている。

窓周りの気密(防湿)が甘いと、
「結露」→「壁内に水が浸入」→「壁内にカビ発生」という事態を引き起こすリスクも。

気密測定をすることはそう言ったリスクをつぶす意味でもとても重要。

【秘訣】壁内にカビ発生。「中古住宅購入時の注意点」

最高に綺麗な窓周りの気密シート処理。
これには驚いた!
(過去最高の綺麗さ)

よほど几帳面な大工さんでないとこうはならない。
小林棟梁、脱帽です!

シワ、たるみが一切ない。
驚愕の施工精度。

ここまで綺麗でなくても気密は出る+少したるんでも良いように窓まわりにゆとりのある設計をしている。

それでも綺麗だと見ていてとても気持ちが良い^^

シートの上からしっかりとテーピングし、サッシとシートを連続させる。
(テープの張り方も本当に綺麗!ありがとうございました!)

窓周り詳細図。

「気密処理」や「枠の見え方の調整」など窓周りは設計者の想いが強く反映される部分。

とても大切な図面です。
(施工される大工さんに現場で直接説明する)

断熱材も気密シート施工もとても綺麗(感動)。

重要ポイントその②は「梁などシートを貫通する部分」の気密処理。

ここはテーピングが肝。
「高い技術力」ではなく「根気」や「誠意」が求められる部分。

気密施工の肝は「テープを綺麗に張ること。」

とても単純^^

言ってしまえば、経験がなくても誰にでも出来ること。
(今まで気密住宅施工経験のない工務店さんと多々仕事をしてきた)

しかし、誰にでもは出来ない。

「建て主様への想い」「自分の仕事への誇り」があって初めて、一枚一枚きれいにシワ無く張りきることが出来る。

(あと「設計者の監理・助言」と「気密測定」)
(気密測定は「中間テスト」のようなものかも)

 

重要ポイントその③は「コンセントまわり」の気密処理。

 

 コンセントも数が多いため、一箇所に少しの漏れが一棟で大きな漏れにつながる。

 

 また、ここの気密施工の担当が大工さんでなく「電気屋」さんであることも多く、現場に入る職人さん皆が意識高く気密化に取り組むことが必要になる。
(設計者がこんこんと伝えることが重要。)

コンセント用の気密カバー。

テーピングをして気密シートとカバーを一体化させる。

重要ポイントその④は「配線まわり」の気密処理。

ここもコンセント同様、数量が多く気密性への影響が大きい部分。
愚直にテーピング処理をしていく。
(「ケーブルをまとめて一箇所で抜かない」などポイントも多々)

 

赤丸部分はこれから「棚」が取り付く部分。
気密シートを張る前に下地を設置しておく必要がある。

一部、石膏ボードの施工も始まった^^

天井と窓が連続していると光が天井に広がるのがよく分かる。

 

勾配天井にも気密シートが張られ準備万端!

天井裏に断熱材「セルロースファイバー」も吹き込まれた。
厚さ40cm以上の超高断熱仕様)

気密測定をしてくれる「にいがた住宅センター」さん。
施工店による測定でなく、第三者による測定であることが重要。
 
空気を外へ送り出し、建物内の圧力を下げ、外と圧力差を作る。
 
風量、圧力差、温度差による補正などから建物の隙間が算出される。
(ある内外圧力差を作るために要した風量から隙間を算出)
 

いよいよ測定開始!
(一同緊張の瞬間、)

Ag-工務店の渡邊さんが最後まで隙間がないか見て回ってくれた^^
(雲見室でポージングする渡邊さん)

減圧中!

室内が減圧され、大気圧により気密シートが押されてくる。
この様子を目視して張りの弱いところなど漏れが無いかリアルタイムで監理する。
 
結果は、C値=0.3(1回目)、0.4(2回目)、0.4(3回目)。
(徐々に落ちるのは、減圧によりシートが少し緩むため)
 
隙間の面積で言うと、約50c㎡。
ちょうど名刺1枚分ほど^^
 
家1棟の隙間、これだけ。
 
 
石膏ボードを張る前でC=0.4前後であれば十分です^^
(隙間を名刺1枚分から名刺半分にまで減らす意味はあまりない)
 
大工さんの綺麗なシート施工の賜物。
 
小林棟梁、ありがとうございました!
 
 
、、、
 
とは言え、中間気密検査はあくまで施工中の精度の確認。
 
ここから、設備工事やクギ打ちなどにより隙間が出来る要因は多々。
 
気を緩めず、本番である完成気密測定時に良い数値が出るよう、現場と監理の努力は続きます^^
 
 
 
現場の方々、今後とも何卒宜しくお願い致します!
 
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

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