【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」
ゆうです^^
前回から、エスネルデザイン的自由研究!
日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査
をお伝えしています。
今回はいよいよ結果発表編!
各ロールスクリーン裏の10円玉は何℃になったのでしょうか!?
実験の概要や途中結果はこちら^^
【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」
【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」
今回は実験を再開したところから!
ではでは!
ガラスにロールスクリーンサンプルを設置し、室内側中央に10円玉を垂らし、温度を測定した。
〈13:30〉1日で一番暑い時間帯(外気温約39℃)
(10円設置から約1時間経過)
「コルト(ネイビーブルー)」
10円温度:34.6℃
ロールスクリーン温度:約37.5℃
※10円温度=10円の窓側面の表面温度
※ロールスクリーン温度=ロールスクリーン中央部温度
................................
「コルト(ホワイト)」
10円温度:34.0℃
ロールスクリーン温度:約34.6℃
反射:67.7%、吸収:3.7%、透過:28.6%
SC値:0.34
................................
「コルトエコ(アップルグリーン)」
10円温度:34.5℃(周囲温度:約37℃)
ロールスクリーン温度:約37.0℃
................................
「コルトエコ(ホワイト)」
10円温度:34.3℃(周囲温度:約35℃)
ロールスクリーン温度:約36.0℃
反射:63.5%、吸収:2.7%、透過:33.8%
SC値:0.39
................................
「コルトシークル(ネイビーブルー)」
10円温度:35.1℃(周囲温度:約38℃)
ロールスクリーン温度:約40℃
................................
「コルトシークル(ホワイト)」
10円温度:34.0℃(周囲温度:約36℃)
ロールスクリーン温度:約37℃
反射:37.1%、吸収:60.5%、透過:2.4%
SC値:0.36
10円の青い部分がなんか四角い、
(セロテープの張り方が悪かったかな、)
「トリアスプレーン(サックスブルー)」
10円温度:34.0℃
ロールスクリーン温度:約37℃
................................
「トリアスプレーン(ホワイト)」
10円温度:33.1℃
ロールスクリーン温度:約35℃
反射:71.7%、吸収:3.7%、透過:24.6%
SC値:0.30
................................
「ジーア遮熱(ピンクベージュ)」
10円温度:33.0℃
ロールスクリーン温度:約37℃
................................
「ジーア遮熱(ホワイト)」
10円温度:32.6℃
ロールスクリーン温度:約36℃
反射:71.4%、吸収:28.6%、透過:0%
SC値:0.19
................................
結果をまとめると、
10円の温度が低かった順
①「ジーア遮熱(ホワイト)」
10円温度:32.6℃
(SC値=0.19…1位)
②「ジーア遮熱(ピンクベージュ)」
10円温度:33.0℃
③「トリアスプレーン(ホワイト)」
10円温度:33.1℃
(SC値=0.30…2位)
④⑤⑥「トリアスプレーン(サックスブルー)」
10円温度:34.0℃
④⑤⑥「コルト(ホワイト)」
10円温度:34.0℃
(SC値=0.34…3位)
④⑤⑥「コルトシークル(ホワイト)」
10円温度:34.0℃(周囲温度:約36℃)
(SC値=0.36…4位)
⑦「コルトエコ(ホワイト)」
10円温度:34.3℃(周囲温度:約35℃)
(SC値=0.39…5位)
⑧⑨「コルトエコ(アップルグリーン)」
10円温度:34.5℃(周囲温度:約37℃)
⑧⑨「コルト(ネイビーブルー)」
10円温度:34.6℃
⑩「コルトシークル(ネイビーブルー)」
10円温度:35.1℃(周囲温度:約38℃)
意外や意外、、
遮光(濃色)のコルトシークル(ネイビーブルー)が最下位とは!!
(秘かに推していたのに)
繰り返しになりますが、
この実験は非常に荒い方法で行っています(^^;)
・冷房のムラ
・ロールスクリーンの設置のムラ
・直射光でなく反射光のみ
など正確性についてはなんとの言えません。
ただ、大まかな傾向は掴めたかなと^^
エスネルデザイン的結論をまとめると、
夏期の日射遮蔽の適したロールスクリーンは、、、
SC値が低いものが効果が高い!
今回のもので言えば、
SC値=0.19の「ジーア遮熱(ホワイト)」や
SC値=0.30の「トリアスプレーン(ホワイト)」が良さそうです。
コストパフォーマンスまで考慮すると「トリアスプレーン(ホワイト)」が良いでしょうか。
(言い切れませんが、)
(この結論、実は昨年の実験ですでに結論づけていた(^^;))
【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」
この結論は想定していたのですが、
・僕が「遮光」ロールスクリーンの効果にある程度満足していること。
・「遮熱」の透過の影響はもう少し大きいと推測したこと。
などから「遮光と遮熱の効果って実際どうなの?」→「実験して確かめよう♪」と思ったのでした。
なんとなく「遮光(真っ暗)」だと日射熱を最大にカットできる気がしませんか(^^;)?
ただし、可視光の波長と赤外線の波長が異なることは分かります。
近年の「遮熱」ロールスクリーンは「遮光」のものよりも赤外線の反射が大きいのでしょう。
とは言え、「遮光」と「遮熱」のどちらが良いのかはなんとも言い切れません。
・遮光は日射熱を吸収し、吸収した熱は室内に放出される。
→主に「空気」の温度が上がる。
・遮熱(透過)は床壁などに光が当たるため、床壁などを直接暖める。
→主に「床壁」の温度が上がる(蓄熱)。
違いは、
・「空気」はエアコンに直接入れられるため、冷やしやすい。
(10℃前後の冷たい熱交換機に直接触れさせる)
・床壁は冷房後の空気(26~27℃)の空気に触れるのみのため、冷やしにくい。
この差がどれほど影響するのか。
また、窓の内側設置の場合、遮熱ロールスクリーンが反射した日射の何割かは窓ガラスのLow-E(反射金属膜)により、室内に再反射される。
この程度がどれほど影響するか。
それらは分かりません。
ただ、僕の実感として「遮光ロールスクリーン」+「冷房」で暮らして特に不満は感じていません(低断熱住宅)。
(部屋は十分快適レベルまで冷える)
................
それらを踏まえて、今回の話を締めたいと思います^^
最後にアドバイスを送ります。
(昨年記事からの引用)
日射遮蔽はしなくても良いです。
(ロールスクリーンはなんでも良いです♪)
「ここまで言ってそれー!?」
って感じですよね(^^;)
、、、
この続きは昨年の記事をご参照ください♪
【おまけ】................
『アルミブラインド』の場合。
反射率はそこそこ。
ただ、なかには反射率70%以上のものもあり検討もあり。
【アルミブラインドのメリット】
・比較的安い。
・遮光とレースの2つの役割を1つでこなせる。
(→レースを追加するよりコストカット可能)
・羽の調整で、日射の入れ具合を調整できる。
(直射光を遮蔽しつつ、反射光入れることも可能)
・見た目が涼しげ。(日中、羽:水平時)
・羽の隙間からコールドドラフトを分散してくれるかも。
(下部の隙間に集中しない)
・遮熱性の高いものもある(白系など)。
・羽を閉じるとほとんど光が入らない(透過率が低い)。
【アルミブラインドのデメリット】
・見た目が冷たげ。(夜間、羽:クローズ時)
(内側にレースなどがあると緩和可能)
・羽を強く曲げると戻らなくなる。(お子様注意)
・羽にホコリがたまる。
................
マニアックな話を最後までお読み頂き大変ありがとうございました。
夏も冬も出来る限り快適に・経済的に過ごしたいものですね。
また、面白い話がありましたら紹介させて頂きます^^
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