【網川原のエスネル‐35】造作ラックDテーブル製作!阿部仏壇製作所さん見学。
ゆうです^^
網川原のエスネルは、造作ラックDテーブルの製作が進んでいます。
家族が過ごす中心となるダイニング。
食事以外の時にも「居場所」となるよう工夫を施したオリジナルの造作テーブルが完成間近です。
製作は、新潟市東区木工新町にある阿部仏壇製作所さん。
ものづくり学校の工場蚤の市でお会いしたのが縁の始まりでした^^
阿部仏壇製作所(KOUGI) 新潟の手作り仏壇・国産仏壇
新潟観光大使。71-2【報告】『工場蚤の市2019開催!三条ものづくり学校。』
阿部仏壇製作所さんや造作ラックDテーブルについては以前の記事でもご紹介させて頂きました^^
【職人技】造作ラックDテーブル製作開始!「阿部仏壇製作所さん見学。」
今回は、製作過程をご紹介!
阿部仏壇製作所さん。
木工新町には家具屋さんや建具屋さんが集積している。
この日はK様と一緒に見学。
製作過程の思い出が一層の愛着につながればと。
「職人さんの作業場」はどこもいつも格好良い。
それは見せるための空間ではなく、機能性を研ぎ澄ました空間だから。
そして「長年の歳月」を感じるから。
製作途中のラックDテーブルがあった!
社長の吉田さんにお話を伺う。
天地逆さまに仮置きしてもらった。
うん、とても良い感じ^^
ラックDテーブルの図面。
天板の下部に、ノートPC、雑誌、リモコン、文房具などのための収納スペース(ラック)を設けている。
テーブル幅も1.6mと広めに。
ダイニングの利便性を高め、食事前のお子様の勉強や、食後のご主人のPC作業、奥様の家計簿・学校の事務作業などがスムーズに行えるように。
食後すぐに個室に行くのではなく、ダイニング+リビングで家族が同じ空間にいる時間が自然と長くなるよう想いを込めた。
収納ラックの高さは約8.5cm。
足の動きやすさも考慮し、高すぎず低すぎないサイズを何度も検討した。
収納ラック幅は天板幅より狭め、座りやすさや足の組みやすさを考慮。
最終的にK様と一緒に実物を確認し、サイズを決定した。
うん、良い感じ^^
今回のテーブルは吉田社長が、板の選定・幅はぎ(接着)・ホゾの加工・組み立て・調整・仕上げ、まで全て一人でされるとのこと。
「メープルは非常に硬いので、ホゾ穴加工は一苦労でした。」
と吉田社長。
(ありがとうございます)
経営者であり、対応もされ、職人でもある吉田さん。
ものづくりの依頼先としては非常にありがたい条件。
色味や木目が揃ったメープルの天板(仕上げ前)。
入念に板を選定していたら3時間以上かかってしまったんだとか!
1枚の板をそのまま使わず、適度な長さ(10cm程)に割って再度張り合わせることで、天板が反るリスクを抑えている。
(板の真ん中に継ぎ目がある)
テーブルと同材でベンチも製作して頂く。
ベンチの良い点は、椅子のどちら側からでも座ることが出来る点。
そして、背もたれがない分、空間への圧迫感が少ない点。
細いミゾが彫られたベンチの脚と天板。
そのミゾにビスケットと呼ばれるブナを乾燥・圧縮させた材を接着剤と一緒にはめ込む。
ビスケットを継ぎ手として、木材をはめ込んでいく。
接着剤が乾燥したビスケットに染み込むと、ビスケットが膨張し、強い保持力が出るという仕組み。
金物での固定も良いが、こうした加工と木だけを使った造り方はワクワクする^^
写真のもののように、脚の先を細くシャープにすることも出来る。
(洋風で垢抜けた感じになる。太いままの脚もどちらも魅力的)
天板や脚の角は丸みをつける加工も可能。
シャープに最低限(半径2mm程)でも良いし、手触りや柔らかい見た目を作るため半径9mm程丸めても良い。
(写真は半径9mm程)
阿部仏壇製作所さんの工場内を見学し、K様と共に吉田さんからいろいろなお話を伺った。
阿部仏壇製作所さんの「おなまえ積み木」。
ヒノキ製で柔らかく軽く匂いも良く、赤ちゃんの最初のおもちゃには最高♪
出産祝いにお勧めです^^
................
造作ラックDテーブルの完成形は今週末の見学会で。
僕もまだ完成形を見ていないのでとても楽しみ^^
ダイニングテーブルは一生もの。
新築時に良いものを買うと、歳と共に家族の思い出が染み付いていきます。
質と機能と手仕事を。
素敵なダイニングになりますように♪
................................................
村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表
【見学会ご案内】................
【見学会】「網川原のエスネル完成見学会開催!」予約開始+見どころ紹介!
【関連記事】................