【秘訣】『既製シンクを活用した造作洗面台。』既成洗面台と造作洗面台のメリット・デメリット。-O様の検討過程紹介-
こんにちは^ ^
中野のエスネルのO様が洗面台について検討されています。
洗面台は皆さま悩まれる部分。
「造作にするか、既製品にするか。」
それぞれのメリット・デメリットとは?
O様の検討過程とエスネルデザインが提案する洗面台を紹介します。
O様は洗面台をどうするか悩まれていました。
悩まれた過程も、辿り着いた答えにもとても共感しています。
多くの方が辿られる洗面台の検討経緯をまとめました。
【フェイズ1】................
既製洗面台はアパートみたいでちょっとイヤ。
オシャレな造作洗面台が良い♪
雑誌やネットで『オシャレな造作洗面台』を見ることがあると思います。
想いを込めて造られた洗面台。
既製洗面台はわざわざ雑誌に載せないわけで、その結果「多くの家が造作洗面台にしている」という形で目に入ってきます。
それらを見ていれば
「新築するなら我が家も造作洗面台が良いなー。」
と思うのが人の心。
これが洗面台検討フェイズ1です。
【フェイズ2】................
造作洗面台の機能、掃除性、水栓・シンクの種類を検討。
なかなか良いものが無い、、、
設計士が親切であれば『造作洗面台にした場合のデメリット』を教えてくれると思います。
具体的には
・コストが上がる。
・水栓の根元が汚れやすい。
(カウンター設置水栓の場合)
(水が溜まりやすくカビにつながりやすい)
・バランスの良い水栓、シンクは種類が少ない。
(水栓の根元汚れを抑えるには「先端止水水栓」か「ハイバックシンク+壁付け水栓」が良いが少ない)
(バケツを置けるような深いシンクが少ない。)
(あっても高価になりがち)
また「水栓にホースは必須」となると選択肢はさらに絞られます。
アパートの既成洗面台はホース付きのものが多いため「新居でも慣れ親しんだホース付き水栓がほしい」という希望は少なくありません。(僕もそう)
となると「機能的な造作洗面台」の幅はグッと狭まります。
網川原のエスネルの造作洗面台。
K様も色々と悩まれた末に「水栓直接設置型シンク」+「ホース付き水栓」を選ばれた。
ただ、先日伺った際に話を聞くと「現在の洗面台に満足しています」という前置きのあとに
「深型シンクでも良かったかも。」
「少し水栓が大きかったかも。」
という感想も。
造作洗面台は
・シンクの大きさ
・水栓の設置位置(シンク連続部かシンク外か)
・水栓の大きさ
・水栓のホースのありなし
・造作のオシャレさ
・コスト
、、、
など、多々検討ポイントがあり、あっちを立てればこっちが立たずになることもしばしば。
僕も数年いろいろと悩みました(^ ^;)
この先に次のステージがやってきます。
【フェイズ3】................
既成洗面台の再評価。
機能・掃除性・コストのバランス。
既製洗面台のコストパフォーマンスは非常に高い。
中でも専用水栓のコスパがとても良い。
混合栓、ホース付き、シャワー切り替え、小型であること。
そしてなにより安い。
またハイバックガード(背面までシンクが立っている)のタイプもあり、機能的には申し分ありません。
LIXILピアラ。
ただし、既製洗面にもデメリットはあります。
見た目がアパートっぽい。
このあたりは個人の感じ方で異なると思います。
特にデメリットと感じない方もいるでしょう。
「あら熱」が冷めてくるとその傾向は高まります。
「あら熱の冷まし方。」家づくりで失敗しない秘訣。 - 住宅設計エスネルデザイン
それでも決め手に欠ける場合、最終フェイズへ。
【フェイズ4】................
既成洗面台と造作の融合。
機能と見た目の両立。
既成洗面台と造作の融合とは
『既製品のシンク+水栓を造作カウンターの上に設置する。』
というもの。
少し裏技チックですが実はすでに一般的な方法になってきています。
(「ピアラ 造作」で検索するとたくさん出てくる)
既製品よりコストはかかりますが、既成と造作の良いとこ取りが出来ます。
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O様は検討の末、フェイズ4まで来られました。
僕も自邸を建てるのであればフェイズ4「既成+造作洗面台」を選ぶと思います。
O様の洗面台検討のブログはこちら↓
分かりやすくまとめられていて、とても参考になります^ ^
設備編 洗面選び。TOTO?LIXILピアラ? - 2かいだてのいえ
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洗面台は個人の習慣や好みもあるため、各ご家庭ごとに答えがあると思います。
推奨するのは、安易に造作しないこと。
よく検討し、自分たちにあったタイプを選ぶこと。
それが、住んでから暮らしやすい「ゆとりある豊かな暮らし」につながると思っています。
【追記】................
完成したO様邸(中野のエスネル)の洗面台を紹介します^ ^
既製品シンク(LIXILピアラ)を無垢のカウンターの上に設置した。
機能とデザインの両立。
良いバランスに納まりました。
(現在のエスネルの標準となっています)
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-