【中野のエスネル-04】『N杉外壁』張り方のバリエーション「ルーバー張り」
ゆうです^ ^
中野のエスネルは杉板外壁が張られています。
今回の杉は、新潟県産杉(N cedar)
そして、ルーバー張りです♪
エスネルデザインでは、持続可能な暮らしの実現のため、新潟県産杉の活用を推進しています。
山を守る・地域林業を助ける・環境負荷を抑える→『未来を作る』活動を
『N cedar project』と名付けました。
【新計画】『N cedar project』START!!! - 住宅設計エスネルデザイン
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中野のエスネルでは、外壁材と内装材に新潟県産杉が使われます^ ^
今回は、外壁についてご紹介します。
「杉板外壁」
とひとことで言っても、千差万別あります。
・仕上げ
杉板に塗装をするか、無塗装か。
(→見た目、メンテナンス頻度に差)
・杉の産地
国産か、外国の樹種か。
(→見た目、耐久性、経済性、環境負荷に差)
・グレード
節あり、節なし。柾目、板目など。
そして
・杉板の張り方
張り方によって、デザイン・受ける印象は様々です。
昔ながらの「横張り+縦押し縁」張り。
雨仕舞いが良く、縦張りのリズムや陰影も格好良い。
完成されたデザイン。
田舎、農家的なイメージもあるため、新築で採用されることは多くはないが、いずれまた復権する時が来るでしょう。
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近年、よく見る「縦張り+縦押し縁」張り。
(写真は宮崎建築さん事務所)
杉板張りにモダンなイメージをもたらしてくれた。
水の流れに沿って張られるため、シルバーグレー化も綺麗に進みやすい。
T様邸(前職時)。築2年半。
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「縦張り+横張り(押し縁なし)」。
(S邸リノベーション)
押し縁を省き、シンプルな外観としている。
道路の向き・窓の配置を考慮し、張り分け・凹凸を設けるのも方法のひとつ。
荻曽根のエスネル。
板の幅によっても印象は変わる。
(横張り:見付幅120mm)
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他にも様々な張り方があります。
杉板の張り方、デザインによって
「杉板=古い」
「杉板の家=寒い」
という固定観念を払拭したい。
良い材は良い材として、リデザインして提案していきたいと考えています。
網川原のエスネル(横張り)。
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そして、中野のエスネルの杉板の張り方はというと、、
横張り+縦ルーバー張り。
新たなデザインへの挑戦です^ ^
理由なく外壁を張り分けている訳ではありません。
張り分けはプランと密接に関係しています。
中野のエスネルの敷地は、南西に気持ち良い抜けがあり、それを活かしてプランニングを行った。
南西の抜け・景観を取り入れられるよう、吹抜け+コーナーサッシを計画。
吹抜けを介し、縦へと伸びる空間。
上下階の窓の間には板が張られ、上下の窓の連続性を強調する。
吹抜け空間の外部がこちら(黄枠)。
パースでは横張りになっているが、検討の末、黄枠内の外壁を縦ルーバー張りとした。
縦へ伸びる外観は内部空間と呼応している。
また、ルーバーは玄関の目隠しルーバーとも呼応する。
足場が外れるのが今から楽しみ^ ^
横張り部分とのコントラストも良い。
杉材は新潟県北の山北産の材料。
宮崎さん、手配・施工のほう大変ありがとうございました^ ^
ルーバーの深さはサッシのツバより出ないよう抑え、ルーバー木口(木の切り口)に雨水が入りにくいよう配慮している。
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内部の様子を。
南西の抜け・景観を取り込むコーナーサッシ。
(ここにスチール階段が設置される)
板張り天井(ツガ)の風合いもとても良い♪
宮崎建築さんの風山棟梁。
いつもありがとうございます^ ^
黄色丸の材が内装の県産杉板。
整った縦ラインが高級感ある風合いを生み出します。
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O様、県産材利用への関心やご採用のほう大変ありがとうございました。
外部も内部も素敵な空間になると思います。
中野のエスネルは10月中頃に見学会の予定。
乞うご期待です♪
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-