【地蔵のエスネル-14】プロ撮影による完成写真たち。

地蔵のエスネル

ゆうです^ ^

地蔵のエスネルの完成写真が出来上がりました。

都市の中心に近い狭小地に建つ地蔵のエスネル。

2階リビング+高基礎高窓により、十分な採光を確保。

広さ感と複数の居場所を兼ね備えたエスネルが完成しました♪

 

 

 

今回は、施工の大恭建興さん御用達のカメラマンさんの撮影。

いつもと異なる風合いが新鮮です^ ^

大恭建興さん、カメラマンさん、大変ありがとうございました。

 

 

 

地蔵のエスネルの性能は

・UA=0.26
・q=67.7
・延床26.3坪
・耐震等級3(雪2.0m)

2階に大きな窓が多数あるにも関わらず、UA値は小さく抑えられている。

積雪2.0mで検討し、耐震等級3をクリアしている点もポイント。
(長岡市。垂直積雪量2.5m)

積雪量を1mや1.5m程に低減して計算を行う設計者も少なくない。

そのほうが耐力壁が少なくて済み、設計は楽になる。

しかし、過度な低減は万が一の被災時の被害を大きくしてしまう。

これまで、積雪時に大きな地震が起きたことはない。

そのため、その際の被害は未知数。

設計者は適切な積雪量を検討し、構造設計を行うことが求められる。

 

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」② - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

玄関ポーチ階段は、エスネルデザイン定番の「ウッドデッキ階段」ではなく、豪雪地であることを考慮し、コンクリート階段とした。

ルーバーの下端も地面から離す計画とした。

気象を考慮した設計は、断熱性だけでなく耐久性の上でも重要になる。

 

玄関ホール+廊下。

2階リビングプランの注意点は、1階の廊下が狭く、暗くならないよう配慮すること。

階段上から入る自然光で、廊下が明るく広く感じられるよう設計した。

 

小さな家を広く暮らす秘訣は、収納を充実させること。

面積を抑えたとしても、収納スペースは減らさない。

また、玄関天井には明るさ確保のための天窓(床開口)を設けている。

(天窓(床開口)については以前の記事をご参照ください)

 

【見学会】『地蔵のエスネル完成見学会開催。』予約開始♪ - 住宅設計エスネルデザイン

 

2階リビング専用エスネルデザインオリジナル空調。

『床下ファン冷暖』空調システム。

壁掛けエアコンの暖気を、床付近に設置したファンで床下に送る空調設計。

2階リビング(1階寝室)の場合、1階リビングプランに比べ、1階の床を暖める必要性は減る。
(2階で過ごすことが長い。1階はベッドなどにより)

そのため、2階リビングプランの場合「床下エアコン(床下に直接送風)」でなく「床下ファン(床下に間接送風)」としている。

それにより

・暖房費の低減

・1階エアコンを冷房にも利用可能

のメリットを得ている。

 

床下への入口。

正面の戸で入口を仕切ることで、各個室の床スリットから高圧で暖気を吹き上げ、拡散させる。

また、高基礎による床下空間は大容量の収納となる。

使い方によっては秘密のアジトにも。

ご主人やお子様の最高の遊び場です^ ^

 

【地蔵のエスネル-12】見学会開催!ダイジェスト紹介『床下アジト』 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

2階リビングプランの場合、階段の1段の高さを抑える、階段幅を広くする、と昇降しやすい階段になり暮らしやすい。

圧迫感がないよう廊下側の手摺を軽やかに造るのも秘訣。

壁側の手摺は大工さんに加工してもらったオリジナルもの。

 

【地蔵のエスネル-11】大工の技紹介『造作ポスト・手摺・Dテーブル』完成気密C=0.1! - 住宅設計エスネルデザイン

 

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2階のリビングへ。

 

地蔵のエスネルは延床面積約26坪。

面積を抑えながら、広さ感を得た。

・勾配天井

・仕切り壁の少ない間取り(構造計算済)

・壁に面した視線の抜ける窓たち

・奥行き感のあるプランニング

などが設計の要点になっている。

 

エスネルデザイン定番の小上がり畳スペース。

畳は古来からある日本建築の知恵。

「座る、寝る」「どこにでも、何人でも」

畳は小さな家を広く暮らすための万能選手♪

 

畳スペースの左隣は「書斎スペース」。

「リビングとつながっていたい。」

「でも、適度なこもり感、仕切られ感もほしい。」

というご主人の要望が形になった。

在宅ワークの一般化、子供のパソコンを使う授業の拡大などを考慮すると、こういった場所の必要性は高まってくると思われる。

 

オリジナル設計のラックDテーブル。

天板の下にラック(棚)を設けている。

ダイニングテーブルは、家族のワークテーブルにもなる。

 

地蔵のエスネルは「窓の配置」にこだわった。

隣家が近い都市部の建築。

「採光」「視線の抜け」を得るために、いかに窓を配置するか。

特に、写真奥の洗面室の窓は眺望の良い特別な窓になった。

 

【地蔵のエスネル-10】窓の設計『雲見窓。』風景を切り取る窓を。 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

ヒノキ、松、スプルス等の白木と、白い塗り壁。

これから様々なモノが置かれ、色が付く。

内装はシンプルに「木と白い壁」のみで良い。

 

【地蔵のエスネル-09】AEP塗装・枠のない窓。『採光確保の秘訣たち。』 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

奥様こだわりのオープン天板の造作キッチン。

奥様の検討は素晴らしく、収納ボックス等こちらが勉強させられた。

描いて頂いたエスネルデザインのマンガも感謝です^ ^

 

【地蔵のエスネル-13】奥様の『収納検討メモ・マンガ』公開♪ - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

 

洗面-脱衣-洗濯-物干し-収納-作業室。

通称「マルチWIC」。

超高断熱+全館空調の暮らしは、家事のあり方を変えてくれる。

洗濯→収納が一室で完結するありがたさ。

また、室をリビングと緩やかに連続させることで、広さ感が得られるよう工夫している。

(脱衣スペースはリビングから見えない)

 

 

 

 

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またひつと素敵な暮らしが完成しました。

M様、大変ありがとうございます。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

落ちつきましたら家族で遊びに伺わせてください^ ^

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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