【design】『トヨタ2000GT.フェアレディZ(S30)。』名車から学ぶデザイン。-日本の美-
先日、吉岡のエスネルの工事監理の帰りに『伊香保おもちゃと人形自動車博物館』に訪れました。
見たいと思っていたトヨタ2000GTとフェアレディZ(S30)を堪能。
デザイン、アート、日本の美、
愛され続ける秘訣、浪漫、伝統、、、
勉強になる良い機会でした。
おもちゃと人形自動車博物館は吉岡のエスネルから約10分^ ^
最近『県外の設計を行う付加価値』を感じています。
現場近くのデザインやアートに関わる施設に足を延ばす。
新たな挑戦は新たな体験、成長につながる。
機会を与えてくださる建て主様に感謝です。
展示物は多岐に渡る。
(ものすごい濃度です)
................
博物館に訪れたのは実は2回目。
1回目は大学生時代の家族旅行の時でした。
当時は特に車に興味はなくサラーっと見学。
その時、親父は2000GTに夢中。
知らず知らず後を追っているのかもしれません。
(親父も建築士)
最も奥に名車展示ゾーンが配置されている。
正面にトヨタ2000GT。
グググーっと心に来ます。
半世紀以上前の車(1967年製)。
「今見ても色褪せない」どころか圧倒的敗北感すら感じる。
至高のデザイン。
この車が日本製で日本人によるデザインというのが誇らしい。
側面のこの流麗な曲線が堪らない。
宇宙船のような異次元さを感じる。
『美』について考えさせられる。
曲面の多用。
攻撃的でないデザインに親近感を感じる。
無駄な装飾、無駄な主張がない。
それでいて非凡な個性がしっかりとある。
リアのデザインが特に最高。
面の納め方、線の少なさ、際の処理、、、
ボディは職人の手作業で造られている部分が多いそう。
匠による手仕事の賜物。
このエッジ部分に惚れ込んだ。
流麗さ、優しさ、儚さ、、
様々な感情を想起させる。
陶磁器の名作に通じるような美を感じた。
2000GTのテール部分と同様の美を感じる匠さんのHERA CHAIR。
職人の手仕事による有機的な曲面美。
現在、匠さんと共に新たな手摺を製作中。
『用』『美』『愛着』を追求した特別な手摺を提案していきたい。
【職人技】『匠手摺。』HERA CAIRの匠さんとのコラボレーション。-機能とデザイン。理を超えた感動- - 住宅設計エスネルデザイン
スケッチを行う。
美の秘密を知る秘訣は手を動かすこと。
................
この博物館が素晴らしいのは名車の見比べが出来ること。
目的のもう一台は2000GTと並んで展示されていた。
ルーフラインの比較がとても面白い。
フェアレディZ(S30型Z432)。
こちらも非常に綺麗なフォルム。
感動のある形。
半世紀以上前の車(1969年製造開始)。
2000GTと比べると男らしくたくましい造形。
『スポーツカー』であることを強く感じる。
ロングノーズ、ショートデッキのバランスにグッと来る。
リアデザインも秀逸。
アイアンバンパーに時代を感じる。
安全基準が更新されている現代ではもう作ることの出来ないデザイン。
開発秘話を読むとデザインの理由や苦労が伝わりとても浪漫を感じる。
法律を守り要求される運転性能や安全性を満たしつつ『美』や『ワクワク』を追う。
モノづくりの苦労や達成感は建築も同様。
................
我が家のベッドサイドの名車記念館♪
(二人乗りばかり、)
................
『良いデザインに感動する』のは最高の趣味になる。
先人たちの挑戦が生み出してきた名作に感謝。
自分の仕事にフィードバックしていきたいと思います。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【おまけ】................
博物館のその他の名車たち。