【建築】『小林古径邸。』心地良い窓辺の造り方。-故きを温ねて新しきを知る-

ケンチク探訪♪

こんにちは^ ^

先日、上越市にある小林古径邸に訪れました。

吉田五十八の数寄屋建築の名作。

何度訪れても感動がある。

受け継がれる名建築に感謝です。

 

 

 

小林古径邸は日本画家である小林古径の自邸。

数寄屋建築の大家である吉田五十八の設計(1934年)。

解体寸前だったところを2001年に高田城址公園内に移築復元された。

国の登録有形文化財。

 

 

小林古径邸を生かした上越市の芸術文化拠点の創生(前編)【小林古径邸の復原事業を振り返る】 | KOBOKU通信web|古木・古材・古民家のカルチャーwebマガジン

 

 

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小林古径邸を紹介します。

 


緑の先に薄い屋根が連なる数寄屋が表れる。

 

 


軒先高さを抑えたロー&ワイドなデザイン。

南に軒(屋根)を出し直射を遮る意匠は昔も今も変わらない。

日本における建築の普遍的な外観。

 

 

 

 

 

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内部へ。

 


柱と紙障子の非常に繊細な窓周り。

断熱サッシという概念がない頃の意匠。

究極の理想形。

ただし今このまま造っては冬寒い。

『断熱サッシを使いながらいかに外と繋がれる繊細な窓周りを造れるか。』

は現代の設計士の命題かもしれない。

 

 

 

 

 


燕仲町のエスネルの窓周り。

外と繋がる繊細な窓辺を追い求めたい。

 

 

 

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こもれる居場所の心地良さ。

薄暗い空間の心地良さ。

 

 

 

 

 


今も昔も変わらない普遍的な電球照明。

 

 

 

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2階へ。

 


壁、天井、床に水平垂直のラインが走る。

日本人のDNAに刻まれた意匠。

歴史ある水平垂直の意匠を昇華させ現代の建築に活かしていきたい。

 

 

【design】デザインへの想い。『水平と垂直、日本の美。』杉板張り×ルーバー。 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

 

 

 

 

 

 


天野のエスネル。

水平垂直を活かすことを意識して設計を行った。

 

 

 


採寸し心地良い寸法を体に落とし込む。

 

 

 

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小林古径邸の隣には古径の画室も復元されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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敷地内には古径邸と画室の他に古径の美術館も併設されている。

建築的に非常に見ごたえのある施設。

高田公園にお寄りの際はお勧めです。

心地良い窓辺の秘密が感じられるかもしれません。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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