『設計士が設計する家を。』

家づくりへの想い・村松(ゆう)について

『設計士が設計する家を建てたい。』

上の言葉を読んで、

「どの家もそうじゃないの?」

と、思われたかもしれません。

しかし、現実はそうではないケースのほうが多いのです。

家を建てたいと思ったら住宅見学会や総合展示場に行かれるかたが多いと思います。

そこにいるのは誰ですか?

そう、営業マンです。

初来店時に接客した営業マンが担当となり、
そのまま営業マンがプラン(間取り)まで作成する、
というパターンが多くの会社で取り入れられています。

営業はプランを作成後、設計部の設計士にチェックを受け、設計士は図面を清書する。

設計士は、お客さんとは面会することなく図面を完成させるケースもあります。

私も社会人になりたてのころは上記の流れで住宅を提案をしていました。

なので、営業の私がプランを書き上げることも多々ありました。

設計士はほかの仕事を多く抱えているため、
滅多にお客さんとの打ち合わせにはこれません。

そのため、

営業が打ち合わせ→後日設計士に相談→再度打ち合わせ

という流れが一般的でした。

そうすると、
提案力が乏しかったり、質問の返答にタイムラグが生じてしまったり、
できるだろうと思って話したことができなかったりと、いろいろと不都合が生じることもありました。

設計士もお客さんと直接打ち合わせができていないので、
その人の個性や好みを反映したアドバイスはできません。

設計士もジレンマがあります。

しかし、毎月のノルマをこなすには営業も設計も今以上に時間を作ることはできません。

「設計」と、一言いってもその作業は多岐にわたります。

一般的な設計のイメージというと、「プラン(間取り)の計画」だと思います。

しかし、設計の作業はそれだけでなく、

「構造計画」
 その間取りで重さや地震に家が耐えられるか。

「空調計画」
 夏冬に快適に効率よく空調できるよう機器の選定と配置の検討。
 効率のよい換気経路(新鮮空気を取り入れ、汚染空気を排気)、器具の検討。

「断熱計画」
 建物の断熱性能の計画。断熱材・サッシの選定、適切な工法の計画。

「照明計画」
 適切な照度を確保できる照明器具の選定。
 お客さんの好みに合った照明器具の提案。
 調光や間接照明など、落ち着ける灯りの提案。

「外観計画」
 構造、間取り、窓の位置などを考慮し、整った外観となるよう計画。

「詳細計画」
 棚板、収納、飾り棚など、あったら便利な建築的な工夫の提案。
 壁や床材やカウンターの材質などのインテリアコーディネート。

ほかにも、外構計画、給排水計画、メンテナンス計画、、、など細かい作業がたくさんあります。

これらを、お客さんの希望する予算とのバランスを見ながら提案する。

これだけ、細かくて多岐にわたる検討・計画をまとめあげるのが「設計」という作業なのですが、

多くの会社では、それぞれの計画は「分業」で別々の人がこなしているケースがほとんどです。

「間取り」は営業、
「構造」は設計士、
「断熱空調計画」は商品企画部、
「照明」は照明器具メーカー、、、

※最悪の場合、
詳細計画、外構計画はおざなりに。
メンテナンス計画はそもそも考えていない。
構造も最低限のチェックのみ。(構造計算はしない)
ということもざらにあります。

一見、これだけ細かいと「分業のほうが効率が良さそう」と思われるかもしれません。
(事実、効率重視で多くの会社が分業体制をとっている)

私も経験があるのでわかりますが、
お客さんの顔もわからず、自分の専門の仕事を単純作業のようにこなしていると、
はっきり言って

「仕事に想いが乗りません。」

(お客さんと話しことも会ったこともなければ、気持ちの乗せようがありません。)

また、分業にすることはできますが、
それぞれの計画はまったく個別のものではなく、関係しあっています。

例えば、間取りと構造、空調と断熱、予算とメンテナンス計画、、、

本来別々には考えられないものなのです。

良い家を建てたいと思ったら、

『一人の設計士が最初から最後まで責任を持って担当する。』

しかありません。

私はそんな家づくりを提案したく独立という道を選びました。

「一人の設計士がすべてを設計する家。」

ありそうで実はなかなかない家。

一生に一度の家づくり、

これから家を建てられるかたへ

良い設計士に出会えますように。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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