設計事務所の仕事『初回に複数のプランを提出する意味・効果。』
ゆうです^^
網川原のエスネル(K様邸)の打合せが進んでいます。
初回プランは4パターン提出させて頂いたのですが、どのプランを基に今後進めていくかが決まりました。
決まったプランは、第一印象で「これが良いな」と感じて頂いたプランと異なるものでした。
K様へ提出させて頂いた4つのプランはそれぞれ優先順位を変えて検討したものです。
・オーソドックスなプラン
・2階リビングのプラン
・LDKの居心地を最大限に優先したプラン
・ひとまわり大きいプラン
など。
それぞれを比較して頂き、
「自分たちは本当はどんな暮らしがしたいのか」に気付いて頂くことが目的です。
(詳しくは下記をご参照ください^^)
設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』
今回、さっそく複数プランを提出したことが効果を発揮しました^^
K様は当初
「プランAは少し普通(無難)な感じですね。」
「プランCが一番希望に近いです。」
とおっしゃられていたのですが、
時間をかけ検討して頂いた結果、
「夫婦で話し合った結果、プランAが自分たちにとって一番合っていると感じました。」
「過不足ないこと。良い意味で無難なことがとてもしっくりきています。」
との回答を頂きました。
この検討(悩む)の過程が大切だと僕は考えています^^
(理想のイメージに近づけることが出来ますし、なにより楽しい♪)
また、
もし、初回提案時にプランCしか提案していなければ、
「イメージどおりです。この方向でお願いします。」
となっていたかもしれませんし、
(気付いていない本心は違うのに)
プランAしか提案していなければ、
「イメージと少し違いますね。こんな感じには出来ませんか?」
となり、次回にプランCを提出し、さらに検討の結果、プランAに戻るという「時間と労力」を使うことになっていたでしょう。
初回にプランを複数提出することは、
建て主様へのメリットだけでなく、
設計士の負担や時間を節約することにもつながると考えています。
そして、それは「コストの削減」や「質の向上」につながり、
最終的には建て主様へと還元されるものと考えています。
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様々な土地に対して、初回に複数のプランを検討することは多大な労力が必要になります。
4パターンも考えられたのは
(考えようという強いモチベーションが湧いたのは)
K様が
「エスネルデザインさんにお願いしたいと考えています。」
と強い意思を伝えてくださったからだと思います。
家づくりはよく「結婚」に例えられます。
一般的な話としてですが
「他の人ともデートしているのでまだ貴方と結婚するかはわかりません。 (でもデートしてください。)」
と言われるより、
「貴方と結婚を前提としたお付き合いをさせてください。」
と言われるほうが設計への想いは強まります。
もちろん、いろんな会社を検討することは大切です。
見学会に行ったり、設計士に話を聞くことは大事なことです。
しかし出来れば「プランを依頼する」ところまで行ったら、
「プラン依頼=交際スタート」と考えて頂き、ゴールに向けて一緒に交際を深めていきたいなと感じております。
そのような交際が始められれば、
設計士は120%の力を発揮してプランを検討すると思います^^
(僕に限らず)
※建て主様がそのように動けるよう、設計士や建築会社はブログなどで「どんな家を建てているのか」「なにを大切にしているのか」を分かりやすく発信することが必要(責務)だと考えています。
【関連記事】................
K様が4つの初回プランの比較検討についてブログで書かれています^^
建て主様の言葉はなにより「リアル」ですね!
初回プラン提案(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる
初回プラン提案(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる