【秘訣】夏の日射熱調査②「車や外の日射熱の影響」
ゆうです^^
前回から夏の日射熱の影響を調べています。
手始めに、まずは「外」や「車」の蓄熱・表面温度を調べてみました。
サーモグラフィーで温度を見てみると面白いことがわかります。
夏の日射熱の調査の最終的な目的は、
「窓の日射遮蔽はなにがおすすめか」
を見極めることです。
徐々に実験を深めていきます。
今回は車と外について^^
読み進める前に「サーモグラフィー画像を見る際の注意点」として下記の記事をご覧ください。
(特に注意②が重要です。)
S邸リノベーション。17「サーモグラフィ調査①『注意点』。」
では始めます^^
我が家の前の道。(7/22 7:45)
サーモ画像の大まかな色分けは、
35~40℃(青)~45℃(黄)~50℃
という感じ。
日に当たったアスファルト(約47℃)と木陰(約36℃)では、約10℃の差があるのがわかります。
我が家の土間。(7:45)
ここでも同様ですね。
日向(約45℃)に対して日陰(約36℃)は約10℃低い。
自分の影を撮ってみた。
影になったからといってすぐに表面温度が下がるわけではないことが分かる。
それは、地面が蓄熱しているから。
「窓の日射遮蔽のポイント」は、
日射を室内に入れないこと
=日射熱を室内に蓄熱させないこと。
ということが分かりますね^^
続いて車の調査を。
日差しを浴びていないカーポート下の車内。(7:46)
空気は気温同様少し暑いが、蓄熱はされていない。
空調も良く効く。
冷房しながら通勤した直後の車内。(9:47)
約40分、日を浴びながら走ったが温度的に問題はない。
駐車場は露天。
夏の日差しをたっぷり浴びる。
測定のため昼休み後に駐車場へ。
日中の日を浴びた外部(13:00)
アスファルトは約66℃。ボディは約48℃。
車内は天井が約56℃まで上がっていた。
この蓄熱が冷房の効きを悪くする原因。
Nさんの濃紺色のボディは約63℃まで上がっていた。
黒色は熱を吸収しやすいことが分かる。
夕方、再び駐車場へ。(16:20)
夕方は、正面の木が西日を遮ってくれる。
この日射遮蔽による蓄熱低減効果はとても大きい。
ボディは約42℃。
13:00の48℃から約6℃下がった。
(アスファルトは約18℃下がっている。昼の照り返しが厳しいことが分かる。)
天井は約45℃。
13:00の56℃から約11℃も下がった。
また、計測はしていないが13:00に比べ車内室温もだいぶ下がっていた。
少しわき道にそれますが、
僕の車は、小さいので「蓄熱される量」も少ないです。
(ボディが大きければそれに比例して蓄熱量も増す。)
(大きい車がいつまでも冷えないのはそのせい)
小さい分、日射熱の流入が少ないということ。
それは、冷暖房した熱の流出も少ないということにもつながります。
(冷房した冷たい熱が外へ逃げる量が少ない。
暖房した暖かい熱が外へ逃げる量が少ない。)
簡単に、家に言い換えると
小さな家は冷暖房費が少なくて済む。ということですね^^
「大きさも家計負担もちょうど良い家」を提案したいですね。
今回、車の表面温度を数値化してお伝えしましたが、
車のほうは多くの方が体感的に知っていることだと思います。
日を浴びると暑くなること(空気が。そして壁天井が蓄熱する)は、住宅も全く同じです。
夏期の日射を遮ることにより、
・冷房費の削減
・体感温度の低減→快適性の向上
が見込まれます。
では、住宅の窓の日射遮蔽の有と無ではどのくらいの違いが出てくるのでしょうか。
そのご報告はまた次回に^^
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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)
愛車自慢
:小さくて古い車ですが実は空調の効きはとても良い♪
(小さい=空調容積が少ない。から)
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