【秘訣】「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い」はウソ?賃貸と持ち家の比較。
ゆうです^^
「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い。」
と考えたり、人から話を聞いたりしたことはないでしょうか。
周りの友人が家を新築しだすと、家賃がもったいなく感じてしまったりするものです。
しかし果たして、
「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い。」
は本当なのでしょうか??
最初に今回の記事でお伝えしたい真意をお伝えします。
「焦って新築契約しなくて大丈夫ですよ。」
「じっくり貴方にとっての良い家を検討して大丈夫ですよ。」
ということ。
僕は家づくりでいろいろな方とお会いしてきました。
その中で家づくりに焦られていた方もいました。
・子供が生まれて賃貸の狭さがきつくなって。
・今が低金利のチャンス(これからは上がるかも)と言われて。
・友人の新築を見て、家賃がもったいなく感じだして。
そして、これからは
・増税前の駆け込み
が大きな要因ですね。
焦っているつもりはなくても、家づくりにあまり時間をかけずに契約してしまうケースは少なくないと思います。
僕が防ぎたいのは、
よく検討しなかった(する時間がなかった)結果、本当に理想と考える家とは異なる家を建ててしまうこと。
※失敗の第一位は「借り入れ額」だと思います。
ここを失敗しないように要注意です。
さて、冒頭の
「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い。」
の検証をしたいと思います。
「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い。」の論理は、
賃貸は家賃を払っても自分のものにはならないけど、持ち家はローンを返せば自分たちの資産になるから。
一見その通りですね。
しかし、本当に正しいのでしょうか。
ポイントは
「ローンを払い終えた後の持ち家にどれだけの価値があるのか」
「新築費と賃貸費の比較」
具体的に計算してみましょう。
仮に
土地1000万+建物2300万+諸経費200万=3500万
が新築でかかったとします。
全額借り入れすると、返済総額は約4400万。
(1.4%、35年固定)
その他に35年間でかかる費用として(一例)
火災保険:約100万
固定資産税:約200万
修繕費:約400万
合計:約5100万円
35年後に土地の価値が-10%落ちしたとして、土地価値900万
35年後の家の価値はゼロだとすると、
35年間の居住費(≒家賃)は4200万円。
(5100万-900万)
これを月々に直すと、約10万円になります。
(4200万÷35年÷12ヶ月)
「持ち家の居住費は月々約10万円かかる」
ということ。
仮に今の家賃が8万円だったならば、
持ち家を買うより、賃貸のほうがお金がかからないですよね。
「賃貸のほうが経済的」ということ。
ということで
「家賃がもったいないから早く家を建てたほうが良い」は正確ではない。
ということが分かりました。
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ただし、これはあくまで経済的観点で比較した話です。
「持ち家より賃貸のほうが優れた選択」かというとそうとは言い切れません。
実際には、経済性の他に
・居住性、健康
(面積、使い勝手、快適な温熱空間)
・満足度
・子供の成長の幅
などを加味して考えるべきで、そうすると持ち家の価値は増していきます。
また、
35年後にも価値が残る家を作ることや、
35年後以降も住み続けることなどを考えれば、
持ち家のメリットはさらに大きくなります。
(逆に、35年後の不動産価値下落リスク、35年以降住み続けないリスクは慎重に考える必要あり。また持ち家には災害リスクもある。)
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冒頭に戻りますが、僕が伝えたい真意は
(賃貸が良いか、新築が良いかではなく)
「焦って新築契約しなくて大丈夫ですよ。」
「じっくり貴方にとっての良い家を検討して大丈夫ですよ。」
「悩んでいる間の家賃は無駄じゃありませんよ。」
ということ。
「家賃が無駄じゃない」と考え、落ち着いて「自分にとっての良い家(理想の暮らし)」を検討してみてください。
きっと「本当に大切にしたいなにか」が見えてくると思います。
豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー