【秘訣】『家を売ることを想定する場合、建てるべき家とは。』建ててからの家の価値。-インフレ時代の家づくり-

【家にかかるお金】の秘訣

こんにちは^ ^

近年、住学メンバーから度々聞くようになったことがあります。

 

「建てた家が建てた時より高く売れている。」

 

少しずつ時代が変わってきています。

 

 

 

よく聞くケースは築数年の家。

「転勤など予測していなかったことが起こり仕方なく建てた家を売らなければならなくなった。」

というパターン。

 

 

「建てた家が建てた時より高く売れる。」

 

当然、全てのケースでそのようなことが起こるわけではありません。

性能、立地、土地建物総額、建てた会社、需要と供給、、、

様々な要因が噛み合ったときにそのようなことが起こるのでしょう。

ただ傾向として

『経年による住宅価値の目減り具合が減ってきている。』

『中古住宅の適正な価値評価が進んできている。』

ということを感じています。

 

 

【秘訣】買った価格以上の値段で家が売れる!?『家の価値を保つ秘訣。』家は自分で売る時代へ。 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

 

『価値が落ちにくい家。』

 

大きなポイントは『高性能』であること。

断熱性にはUA値、耐震性は耐震等級という公的な指標があり、中古住宅を購入する際の決め手のひとつになっている。

 

これまでは中古住宅検討時に「性能は売りにならなかった」。

(それより「立地」「価格」「築年数」)

しかし近年、性能の重要性の啓蒙が進んだことにより中古住宅でもそれらを重視される方が増えてきている。

 

「中古住宅は性能の良し悪しが千差万別らしい。」
(特に寒さ、耐震性)

「ババを引いたらヤバい。」
(快適性△、冷暖房費△、数十年後→負債)

という認識が広まり出している。

 

 

 

 

 

また『建てた会社の信頼性』も適正に評価され出しているのではないだろうか。

これまで中古住宅は建てた会社の情報は特に売りにはならなかった。

 

「〇〇工務店?知らないな、大丈夫かな、」

「やっぱり大手が安心なのかな、」

という傾向にあったと思う。

 

それがブログやSNSの普及で小さな会社でも簡単に発信が出来るようになった。

熱心に真面目に仕事をしている会社が見えるようになった。

 

「〇〇工務店?知らないな、大丈夫かな、」

「ちょっと検索してみよう。」

「え!今もオシャレな家建ててるし性能にも熱心だしなんか良さそう。」

という流れが生まれ始めている。

 

 

 

 

 

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建てた家が建てた時より高く売れる理由。

今、大きく影響を与えているのが

『インフレ(物価上昇)』。

 

原材料の価格がどんどん上がってきている。

そのため建てる家の価格も上がってきている。

インフレ

=物の価値が上がっていくこと。

=現金の価値が下がっていくこと。

 

ひと昔前に2千万円台で建てられた家が今だと3千万円以上かかる。

=現金の価値が下がったということ。

=物(家)の価値が上がったということ。

 

 

日本の社会構造を考えると

この先、インフレの流れは進みこそすれ後退することはないのではないだろうか。

(輸入依存による外国由来のインフレ等)

円の価値は下がり続ける?

(インフレによる企業の売上向上→賃金向上→景気向上にも期待したい、)

 

 

ここでポイントなのは

『家を建てる場合、インフレは悪いことばかりではない』ということ。

・物(家)の価値は上がっていく。

・円(借入れ)の価値は下がっていく。

インフレ時は『現金から物に資産を移すと価値の目減りを抑えられる』と言われている。

 

建ててから数十年後

・建てた家が目減り少なく売却できるかもしれない。

・住宅ローンが相対的に目減りしているかもしれない。

(住宅ローンの金利の選択は要検討)

 

 

 

 

 

ただし家を高く売る場合

『断熱性、耐震性、耐久性等の性能が高い家』であることはマスト条件。

 

これから先、家は

『資産として価値を残す住宅。』

『負債として処分コストがかかる住宅』

に大きく分かれていく。

 

 

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『住にかかるトータルコストを抑えたい。』

建てた家が売れる場合、生涯にかかる居住費を大きく抑えることが出来る。

 

時代は大きく変わってきている。

情報は公開されている。

真剣に、自分で考え、自分で動き、自分で選ぶことが求められている。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

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とは言え家の本質的価値は情緒的な部分。

家は『家族の思い出の宝箱。』

合理的判断の沼に陥らず家族と楽しく過ごせる選択が出来ればと思っています。

 

 

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