【構造】住学構造部スタート!01「本物の学校で授業!」。
ゆうです^^
この春から住学に「構造部」が立ち上げられました!
部長はWOOD HUB(ウッドハブ)の實成さん。
エスネルデザインも入居している三条ものづくり学校での開催です^^
構造設計とはなんなのか。
勉強してきました♪
木造の構造設計は非常に奥が深いです。
それは、
構造の柱・壁を自由に配置できるから。
=間取りと構造が連動している。
→間取りと構造を同時に検討しなければならない。
※反対にRC造・鉄骨造の構造はシンプル。
構造はグリッドに沿って配置された柱が担う。
=間取りと構造は分かれている。(間仕切壁は非構造部材)
また、木材は鉄などと異なり、
強度のバラツキ、乾燥による反り・縮み、吸湿による腐朽、強度の異方性、クリープ、、
など木材特有の性質があるため、それらを理解している必要がある。
※異方性…「繊維方向」「接線方向」「半径方向」で木の強度が異なる性質のこと
(=木は繊維方向にはつぶれづらいが、半径方向にはつぶれやすい)
構造部開催場所は本物の学校の教室!
(ものづくり学校は廃校をリノベーションした施設)
机も黒板も時計もみんな本物^^
十数年ぶりに教室で授業を受け、懐かしい気持ちがこみ上げる。
テキストは實成さん作成の冊子と「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(通称グレー本)」。
部長の實成さん。
チョークで黒板に板書するのがとても良い感じ♪
新潟観光大使。63『廃校リノベーション!「三条ものづくり学校」。』
グレー本の中身はこんな感じ↑
複雑な計算式と難解な文章が延々と続く。
それらを
「ここに書いてあるのは要するにこういうことだよ。」
と實成さんが分かりやすく解説してくれた。
冊子の内容も非常に分かりやすい^^
「地震力ってなに?」
「重さを持ったものが振られたときの力(慣性力)のこと。」
「重ければ重いほど地震力は大きくなる。」
「F=m・a(力=質量×加速度)って学校で習ったでしょ?」
實成さんは難しい話を抜きに、直感的にイメージしやすいよう「感覚的」に翻訳して伝えてくれる。
「ギューン」
とか
「これこのままだとやばそうじゃない?」
とか
「ここ重さが載ってて辛そうでしょ?」
とか
「10kN(キロニュートン)ってどのくらいの重さか知ってる?→コンパクトカー1台分くらいですよ」
など直感できる言葉で話してくれてとても分かりやすかった^^
また、有名建築を例にして構造をどう成り立たせるかのお話も。
身近な題材は頭に入ってきやすい。
ルイス・カーンのエシェリック邸。旅中に訪れたのが懐かしい^^
2012.11。アメリカ、フィラデルフィア。
「水平構面」と「鉛直構面」について。
3Dパースやアニメーションもありとても分かりやすかった。
なかでも面白かったのが構造のイメージ動画の紹介。
計算や論理的な話はまずはイメージを掴むと飲み込みが早い。
プッチンプリンの動画は
「地盤が弱いと地震時に揺れがどう増幅するのか。」
をイメージするのに最適♪
とても参考になりました^^
地震の揺れ幅(固有周期)の違いにより、揺れやすい建物・揺れづらい建物があることが分かる動画。
振り子の挙動の違いが面白い。
床(水平構面)が固いか固くないか(またはないか)により、揺れの大きさがどれだけ異なるかが分かる動画↓
※大きな吹抜けを構造計算なしで設けるのは非常に危ういことが分かる。
旧耐震基準の建物と耐震補強を施した建物の震動実験による損傷の違い↓
(実験の概要はコチラ)
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構造は難しく奥が深いですが、身近な先生と仲間と一緒に学んでいければ、楽しみながら理解を深めていくことができますね。
實成さん、貴重な機会をありがとうございました。
構造部第二回も楽しみにしています^^
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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表
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