【網川原のエスネル‐25】防水紙施工と基礎断熱施工。
ゆうです^^
網川原のエスネルでは壁に防水紙が張られました。
防水紙の施工は住宅工事の大きな節目のひとつです。
また、床下の断熱材(基礎断熱)も設置されました。
現場は順調に進んでいます。
防水紙の設置は家づくりの工事の中で最も重要な工程のひとつ。
それは、家で起きる瑕疵保険事故の9割以上が雨漏りだから。
そのうち、壁からの雨漏りが7割以上を占めています。
住宅保証機構パンフレットより。
外張り断熱材の上から防水紙を張っていく。
万が一の三次防水層として外張り断熱材の防水性にも期待している。
シワがほぼ無く、とても綺麗に張られたタイベック。
大工さんの気遣いの賜物。
道川大工さん、中村大工さん、ありがとうございました^^!
(ここは出来すぎ。通常は多少シワは入る)
防水紙はデュポン社製の「タイベック」が信用性が高い。(2019.7現在)
(他社の「タイベックもどき」が経年劣化したという話はよく聞く)
デュポン社のタイベックには20年保証が付いている。
透湿・防水シート タイベック®ハウスラップ │ 製品紹介 │ 旭・デュポン
タイベックの上に通気層を形成する「通気胴縁」を設置していく。
タイベックと接する通気胴縁は「縦」設置が理想。
それは、通気の流れも雨水の流れも縦方向が基本だから。
※通気胴縁は外壁の下地材の役割も果たす。
・外壁が「横張り」の場合、胴縁は「縦」設置。
・外壁が「縦張り」の場合、胴縁は「横」設置。
→胴縁が「横」設置の場合は「穴あき胴縁」を使用するなどの配慮がベター。
胴縁の留め付けは特殊な長ビス(パネリード2)を使用。
外張り断熱部分にはビスが効かないため、柱まで届く長いビスを用いる必要がある。
パネリードHPより。
そして、屋根の防水紙と壁の防水紙が連続しました^^!
屋根用防水紙が壁用防水紙の上に被さる。
図のオレンジのラインが防水紙の層。
屋根も壁も防水紙で包まれる。
例えるならコート(外壁)の下に「ウインドブレーカー」を着ているような感じ^^
垂木の間は通気層&万が一の雨漏り時の排水層になっている。
防水紙が連続し、一安心です^^
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一方、床下では「基礎断熱」の施工が進んでいます。
基礎立ち上がりに張る断熱材は外張り断熱と同じフェノールフォーム。
厚さは9.5cm。
貼り付け面にコーキングを打つ。
点付けではなく、線で囲うように打つのが重要なポイント。
断熱材を基礎に隙間無く密着させていく。
理由は、隙間があると湿気を含んだ空気が基礎に触れた際に結露する恐れがあるから。
冬場、外気に接する基礎は非常に冷たくなる。
少しの隙間でも結露につながりやすいため、隙間なく断熱材を設置していく必要がある。
赤四角の材の上に1階の床が張られる。
→床下空間が非常に大きいことが分かる。
基礎立ち上がりは断熱以外にも「気密シート」のからみもあり複雑な部分。
高基礎はメリットは大きいが、手間もとてもかかる。
(コストパフォーマンスは高いと考えている)
小林棟梁、細かい作業大変ありがとうございました!
【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。
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家はほぼ全て現場で人の手によって作られていきます。
エスネルデザインの家は特に手間がかかります。
(超高断熱や耐震等級3、高基礎、3次防水層、板外壁、無垢材の床、塗り壁、造作家具、、)
エスネルデザインの家はこれだけ手間がかかっていることを伝えていきたい。
現場で汗をかいている人がいることを知ってもらいたい。
そして、そこに想いを感じて頂ければ嬉しい限りです。
これからも設計することと同様に「伝えること」を大切にしていきたいと考えています。
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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表
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