【低炭素】環境負荷低減『面積・断熱性の違いによるLCCO2(ライフサイクルCO2)の差。』超高断熱の意義。
ゆうです。
エスネルデザインは環境負荷低減を考慮した設計を行っています。
『環境負荷=LCCO2(ライフサイクルCO2)』を抑える。
・現在の一般的な家のLCCO2はどれ程か。
・エスネルのLCCO2はどれ程か。
面積・断熱性の違いによるLCCO2の差を示します。
「エスネル」と「一般住宅」のLCCO2を比較します。
【共通条件】................
・共用期間:60年
・全館冷暖房を行う
【一般住宅】................
・延床面積:144m2(約43.5坪)
(少し大きめだが、LCCM住宅資料の数値を引用するため)
・UA値=0.45
(現在一般的に「高断熱」と言われる性能)
【エスネル】................
・延床面積:91m2(約27.5坪)
・UA値=0.24(超高断熱)
詳細は下記の通り。
エスネルの外皮面積は「高基礎」「勾配天井」を考慮し割増を行っている。
引用した「LCCM住宅資料」はこちら。
(新築時CO2の積算は非常に難しいため、下記データの値を引用できるよう延床面積を合わせた。)
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【計算結果】
一般住宅からエスネル仕様に変更することで
LCCO2を約34.8%削減することが出来ることが分かった。
比較した住宅の性能が十分に高断熱である点もポイント。
『超高断熱仕様+小さな家』は、そこからさらに3割超の削減が可能になる。
断熱の効果の大きさと意義深さを再確認した。
今回の比較により、進む道が間違っていないことを実感した。
環境負荷低減を進める理由はこちら。
【SDGs】環境負荷を低減できる家を。『建築・運用CO2を抑える。』 - 住宅設計エスネルデザイン
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【補足】
(段階によるCO2比率を見ると「運用時」の割合が大きいことが一目瞭然。)
上記2つの「新築」「修繕」「改修」「廃棄処分」のCO2量は同じ。
左の「運用」が大きいのは、全館冷暖房を行うことを反映したため。
(一次エネルギー消費量計算結果から導き直した)
全館冷暖房を行う場合、運用時CO2の比率はさらに大きくなる。
断熱性向上の重要性がここでも伺える。
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【補足2】
一般モデルの延床面積を34坪ほどにした場合、LCCO2の差はどれ程になるのか。
(UA値は0.45)
(高基礎・勾配天井による面積割増を反映すると、外皮面積は近しくなった)
それでも、2割超の差が出た。
やはり『超高断熱化=運用時CO2の低減』が重要であることが分かる。
また、運用時CO2の低減はそのまま『冷暖房費の低減』につながる。
エスネルデザインが実現したい『家計にゆとりある暮らし』と『環境負荷低減』は同じ方向を向いている。
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今後の課題として、いずれ「新築」「修繕」「改修」時のCO2の正確な積算を行いたい。
それが出来れば
・国産材と海外産材のLCCO2比較。(運送CO2の差を考慮)
・窯業系サイディング外壁と杉板外壁のLCCO2比較。
などが可能になる。
(ただし「運用時」CO2を低減することが最重要であることは変わらない)
配慮の心を持ちながら前向きに慎ましく暮らしたい。
今後も価値ある情報を分かりやすく伝えられるよう努めて参ります。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-