【想い】エスネルはアートでありたい。『設計した家を「作品」と呼ぶ覚悟。』
先日ふと思った。
『エスネルはアートでありたい。』
その想いの先に、設計した家を『作品』と呼ぶ覚悟が出来た。
エスネルはアートでありたい。
論理的思考を超え、感情を震わせるものでありたい。
存在そのものが芸術でありたい。
ふとそう思った。
その想いの先に、設計した家を『作品』と呼ぶ覚悟が出来た。
アートとは『なにかの感情を想起させるもの』のことだと思う。
難しい定義はない。
優劣もない。
僕が思う最高のアートとは『移り変わる自然の景色』。
人智を超えたもの。
そして、万人に常に提示されているもの。
エスネルは外壁に「無塗装の杉板」を使う。
家が建つと『街の中に木の家が現れる。』
その体験がアートだと思った。
エスネルの前を通った時に
「あ、木の家だ。」
と思うと同時に、脳裏に今まで体験した自然の情景が浮かべば嬉しい。
「いいな。」
と心が和んでくれたら嬉しい。
木、山、森、雨、川、海、人、街、、、
全てはつながっている。
杉板の家は経年変化もアートになる。
無塗装からの変化であればなおさら。
それは本物のエイジング。
時間と自然が作り出す芸術作品。
この力強さ。生命力。
経年変化した姿から命の循環を感じる。
年を取らない人間はいない。
年を取ることを前向きに感じられるのはとても幸せなこと。
S邸(杉板無塗装築1年半)。
素材の力を信じるだけで良い。
料理に近いような、子育てにも通ずるような。
【秘訣】杉板のシルバーグレー化。case.S邸リノベーション築1年半 - 住宅設計エスネルデザイン
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エスネルを『作品』と呼びたいと思う。
『作品』。
今まで建てた家を作品と呼ぶことは建築家のエゴのようで抵抗があった。
「家よりも住まわれる方の暮らしが大切。」
そんな思いがあった。
しかし、それと建てた家を作品と呼ぶことは全く相反しないことに気が付いた。
建築を作る際、エゴ(こだわり)は必要になる。
それのない家の寿命は長くはない。
要点はエゴの向き先。
自分の欲へのエゴではなく、建主様の暮らしや良い社会を作るためのエゴを持ち続けたい。
一棟一棟が建て主様との共同作品。
そう考えるとワクワクしてくる。
これだけ想いを込めて、時間と手間をかけて、苦労して、造り上げた家が作品でないわけがない。
『住む人の暮らしを豊かにする家を提供したい。』
住にかかるトータルコストを抑える。
それにより、家計にゆとりを生み人生の可変性、可能性を作り出す。
個人の資産、国の資産になる将来売れる家。
災害に強い家、災害に強い社会。
健康寿命を伸ばす温度差のない暮らし。
環境負荷を抑えられる家。
エネルギーを自給自足できる家。
見る人に、なにかの感情を想起させる家。
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エスネルはアートになる。
タイトルは『ある街角の緑と木の家。』
この作品を大切に作り続けていきたい。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-