新潟観光大使。103『大地の芸術祭2021「新しくなった農舞台とモネ」』-自分の想いと共鳴するもの-
ゆうです^ ^
先日、大地の芸術祭2021に行ってきました。
『農舞台』はリニューアル!
そして、キナーレは『MonET(モネ)』に生まれ変わっていました。
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※大地の芸術祭2021の開催は来夏に延期となっています。
(新作が、2021年夏から先行公開中)
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近年、設計を行う上でアートから刺激を受けています。
建築は現実への影響がとても大きい。
個人へも、社会へも、自然へも。
半端なものは建ててはならない。
『想いを伝える。』
ロジックだけでは伝えきれない。
表現力を高めていきたい。
「頭に伝える」から「心に伝える」へ。
その表現手法としてアートは非常に参考になっています。
【想い】エスネルはアートでありたい。『設計した家を「作品」と呼ぶ覚悟。』 - 住宅設計エスネルデザイン
【新計画】escnel Art project『木と緑の芸術祭』START。木の家を建てるという芸術表現。 - 住宅設計エスネルデザイン
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先日、かねてから行きたかった大地の芸術祭2021を体験してきました^ ^
大地の芸術祭についてのこれまでの記事はこちら♪
新潟観光大使。08『星峠の棚田と絵本と木の実の美術館。』 - 住宅設計エスネルデザイン
新潟観光大使。61『夏の思い出「津南ひまわり広場と大地の芸術祭。』 - 住宅設計エスネルデザイン
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草間彌生さんのオブジェと「農舞台」。
大地の芸術祭HPより。
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農舞台内部へ。
窓の外の田園風景と共に強い懐かしさが心に響いた。
大地の芸術祭HPより。
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2021年の新作が集まる松代城エリアへ。
駐車場から松代城までは徒歩15分程。
(勾配がきつくかなり良い運動になります!)
「大地の芸術祭」は街を移動して体を使いながらアートを感じられるのがとても良い。
館内で止まって眺めるのとまた異なる感じ方がある。
ちょうど開花を迎えた睡蓮。
こういう出会いが面白い♪
松代城へ到着!(摸擬天守)
【1階】................
非現実的な不思議体験が現代アートの魅力。
普通が普通でなくなる感覚。
脳のストレッチのような
固定観念が和らぐような
【2階】................
金箔を施した金の茶室。
「違和感」の面白さ。
【3階】................
様々な出会いがあり面白かった。
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農舞台を離れ『MonET(モネ)』へ。
(農舞台から車で25分程)
「キナーレ(旧)」が名称を新たにし「MonET(モネ)」として生まれ変わっていた。
まず建築が素晴らしい。
外界から切り取られたような抽象的な空間。
新潟観光大使。98『十日町芸術観光「キナーレ、清津峡、イコテ」』-芸術と向き合い自分と向き合う- - 住宅設計エスネルデザイン
背面を水平移動しながら眺めると不思議な絵が現れた。
アートとの触れ合い方は自由。
とても面白い体験だった。
名和晃平さんの作品を生で初めて見ることが出来た。
名和さんの作品はとても面白い。
モノとの新たな関わり方を気付かせてくれる。
黒いラインは粘度を高めたシリコンオイル。
落下中に分離せず、落下時に泡も立たない。
通常知る液体では起きない現象が目の前にある。
それが一見止まっている、しかしよく見ると動き続けている。
それらの対比がとても面白い。
不思議体験と言えばレアンドロ。
ある場所から水盤を臨むと、水盤に建物が完全に映り込んでいるように見える。
現実と虚構の行き来が面白い。
横から水盤を見た様子。
水盤底面に反射した状態の絵が描かれている。
「現実だと虚構とすぐに分かる。しかし映像だと勘違いしてしまう。」
というのも今の時代に面白いメッセージを感じる。
模型電車先端の光により出来た影が壁に投影される。
この作品もとても面白かった。
暗室に一人、じっくり向き合えたのが良かった。
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雑感。
良いと感じる芸術は『自分の想いと共鳴するもの』なんだろう。
だから自分の心の在り様によっていくらでも見え方は変わる。
過去と今と未来では感じ方が変わる。
人によっても変わる。
それは自分でその時に解釈するから。
作品は鏡。
自分の心が投影される。
現代アートは能動的なものだから面白い。
芸術と向き合うとき『自分の在り様が問われている』のかもしれない。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-