【秘訣】雨の貞観園。『陰と陽のメリハリによる心地良さ。』-自分と向き合う特別な場所-
こんにちは^ ^
先日、雨の日の貞観園に伺ってきました。
『陰影の美。』
『緊張感から来る心地良さ。』
故きを温ね新しきを知る。
地元の素晴らしい建築に感謝です。
貞観園は地元柏崎にある国指定名勝庭園。
近年の僕の一番好きな場所となっている。
凛とした空気が流れ心が和らぐ
心地良い緊張感
豊かな苔庭
風雪に耐える日本建築
自然と対峙する特別な時間。
貞観園HPより。
貞観園についてや晴れの日の様子については以前の記事をご覧ください。
晴れの日は晴れの日でとても魅力的です^ ^
(今回の記事と見比べてみてください)
新潟観光大使。88『柏崎の苔寺、貞観園。』自然を切り取る窓の魅力。 - 住宅設計エスネルデザイン
【Photo】秋の貞観園。自然と向き合う。『悠久の時間。素直な心。』 - 住宅設計エスネルデザイン
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雨の貞観園を紹介します。
ある方から
「貞観園は雨が良い。」
と聞いていてずっと雨の日に尋ねられるタイミングを待っていたのでした。
雨の貞観園。
苔や石が生き生きと感じられた。
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内部へ。
この時間の観覧者は僕ひとり。
係りの方に相談して照明を落として頂いた。
陰と陽のメリハリが際立つ。
最高の居心地がありました。
まさに『陰翳礼讃』の世界。
【建築】『哲学と甘いもの(カフェ)。』暗がりの美、陰翳礼讃。-古民家の活かし方- - 住宅設計エスネルデザイン
内外の明暗差により柱や壁は漆黒に。
建築の存在感が消え自然が鮮やかに映し出される。
『心地良い緊張感』というものがある。
「緩む=リラックス」だけとは限らない。
「緊張=雑念が消える=心が落ち着く」。
座禅の心地良さ。
床と天井によるフレーミング。
佇んでいると現世と常世の境界にいるような心地になる。
明暗差を生む秘訣は壁や天井や柱が濃色であること。
濃色は光を吸収する。
その分、明るい外が際立つ。
天井の板張りは明暗差のある特別な落ち着き感を造り出す。
板張り天井の燕仲町のエスネル。
窓と壁にメリハリを設け明暗差を造り出している。
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特別な時間、特別な体験でした。
古くからある建築は最高の先生。
心地良さの秘訣や生きる喜びを教えてくれる。
貞観園、また雨に日に伺いたい。
雑念を洗い流しフラットな気持ちで日々の設計に臨みたい。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-