【探訪】群馬『法師温泉「長寿館」。』-山奥の別世界、三国峠に想いを馳せる-
こんにちは^ ^
先日、群馬県みなかみ町の法師温泉「長寿館」さんに伺いました。
『山奥の別世界。』
『三国峠に想いを馳せる。』
建築も温泉もとても素晴らしかったです。
特別な機会に感謝です。
法師温泉長寿館さんは群馬県みなかみ町にある創業140周年、国登録有形文化財の宿です。
周囲の自然も建築も素晴らしい。
お湯もとても良いことで有名な秘湯の宿です。
法師温泉長寿館さんHPより。
写真を紹介します^ ^
明治8年に建てられた本館(左)。
与謝野晶子らの文人も度々訪れていたそう。
川をまたぐ廊下を通り別館へ。
別館も国登録有形文化財(1940年築)。
異時代に迷い込んだよう。
非日常体験にインスピレーションを受ける。
日本建築の大きな魅力は『暗がり』。
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室内へ。
窓の先に苔むした杉板葺の屋根が広がる。
軒の低い屋根の連なりがとても魅力的。
建築好きにはたまらない眺望。
こういう風景には雨や雪が良く似合う。
お風呂もとても素敵でした。
大きな空間に小窓から差し込む光、柔らかいお湯が魅力の法師乃湯。
水平窓により切り取られた眺望、開放的な露天風呂が素敵な玉城乃湯。
大満足でした。
雨の似合う長寿館。
「雀踊り、雀おどし」と呼ばれる屋根頂部の装飾板が印象的。
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長寿館さんは三国街道沿いにあります。
三国街道と言えば僕の中では田中角栄さんの
「三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばすのであります。
そうしますと日本海の季節風は太平洋側に吹き抜けて越後に雪は降らなくなる。
出てきた土砂は日本海に運んでいって埋め立てに使えば佐渡とは陸続きになるのであります。」
(高速道路や新幹線で都市と地方をつなぐ列島改造につながる)
という伝説の演説を思い出します。
新潟と関東の行き来はどれほど大変だったのか。
深い雪にどれほど苦労していたのか。
今がどれほどありがたい時代なのか。
建築、自然、歴史、、
様々なものに想いを馳せる特別な時間になりました。
長寿館さん、ありがとうございました。
またいつか伺いたいと思います。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-