エッセイ。「植物が持つ心を癒す力。」-観葉植物のススメ-
独立してから「植物を育てること」が趣味になった。
それは端的に言えば、自分の心が癒されるから。
植物を育てながら、自分が育てられているような。
水をやりながら、自分の心も澄んでいくような。
小さな緑から、とても大きな力をもらっている。
そんな「手間をかける幸せ」を日々、感じています。
なぜ観葉植物を育てるようになったかというと、
事務所が殺風景だったから。
僕が入居したのは冬で、空も暗く、特に寂しく感じていた。
気が滅入りそうになり、家族の写真を張ったり、気合の入る格言を飾ったり。
そんな中で特に「ハマッた」のが観葉植物だった。
月曜の朝は「事務所の掃除」→「植物への水やり」が日課になっている。
観葉植物の良いところは
「手間をかけないとすぐに弱ってしまうところ。」
だと思う。
逆に、
「手間をかけるとまた元気になる姿」
から、とても元気や癒しをもらっている。
数日事務所に寄れない日が続いてしまい、葉が下がってしまった観葉植物。
水を遣り、日に近いところに置いたら元気を取り戻してくれた。
(ごめんよ、ありがとう。)
植物はとても素直だと思った。
かける愛情が減れば、すぐに見て分かる姿になる。
人間の場合、「我慢」が出来る分、大丈夫かどうかが見えづらい場合もある。
かける愛情が減っていても、相手から読み取れないことも。
(そういう場合、往々にしていつか大爆発が起きる)
植物を育てていると、
「日々、愛情を注ぐこと。」
の大切さを感じることが出来る。
「水は足りているかな?」
「日は暑すぎないかな?」
「エアコンの風で乾燥していないかな?」
面白いのは「水をあげすぎても植物はダメになってしまう」こと。
過不足ない、ちょうど良い、心地良い気配りを。
そういう人になりたいな。
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コケお、サボさん、ツルさん、ガジュさん、コーさん、幸太郎、
いつもありがとう♪
【おまけ】................
最近の僕の周りの自然風景。
「青き空を纏いて金色の野に降り立つ、、」
「マッサン」が懐かしい。
スイカ。
杉板と黒瓦の蔵。
緑と青に馴染み、とても凛々しい。
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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表