エッセイ。「『手間』をかけるという幸せ。」
先日、自分で自分の箸を作ってみた。
作っている最中も、完成して使っている時にも
なんとも言えない幸福感を感じた。
近年なんとなく感じていたこと。
「『手間』をかけること。」が幸せのヒントなのかもしれない。
「箸を自分で作る」という考えはなかった。
箸を作ろうと思ったのはある本の一文を読んで。
それまでは「職人さんが作った高品質の箸」がいつかは欲しいかな
と漠然と考えていた。
しかし、箸を自分で作ってみて使ってみて思った。
どんな高級品よりも、自分が満足する、幸福感を感じるものは「自分で作ったもの」なのかもしれない。
日々使うもの、食べるもの、
過ごす場所、家、庭、
家族、仲間、地域、国、、
一番の例は「子育て」かも。
「手間」→「愛情」→「幸福感」
箸を自分で作ってみて、幸福感、満足感、達成感を感じた。
そして、自分の世界(可能性)が広がるような感覚があった。
「自由」を感じる瞬間。
必要十分にモノがそろっている現代。
幸福観は次のステージを迎えようとしている。
その秘訣は
「自分で作ってみること。」
「手間をかけてみること。」
なのかもしれない。
なんとなくつかんだ幸せのヒント。
僕が提案する家づくりにも反映していきたいと思う。
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表
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