【職人技】原惣右エ門工房さん酒器「HANABI」完成。
ゆうです^ ^
エスネルデザインの表札を作って頂いていた原惣右エ門工房さんが新しい酒器を製作されました。
酒器『HANABI』
地元への想い、職人とデザイナーの技、伝統と革新、がつまった素晴らしい器です。
限定60個の販売(完売済)。
僕も一つ購入させて頂きました♪
原惣右エ門工房さんは、柏崎で約500年以上続く鋳物工房です。
1978年には新潟県の無形文化財に指定されています。
詳しくは以前の記事をご参照ください^ ^
原惣右エ門工房の斑紫銅 at 柏崎。『唯一無二の表札プロジェクト。』 - 住宅設計エスネルデザイン
原惣右エ門工房見学vol.1【鋳込み】-唯一無二の表札プロジェクト- - 住宅設計エスネルデザイン
原惣右エ門工房見学vol.2【蝋型鋳込み→表札!】-唯一無二の表札プロジェクト- - 住宅設計エスネルデザイン
escnel design表札プロジェクト vol.6【仕上げ。完成間近!】-原惣右エ門工房- - 住宅設計エスネルデザイン
引用................
この酒器を通して柏崎の美しさ、ひとの心のあたたかさを伝えたい
みなさまに日本の夏の夜に開く花火の美しさを「HANABI」から感じて頂くことが出来たら、
そして「HANABI」が大切な人との時間に寄り添うことが出来ましたら幸いです。
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本当に素晴らしい。
デザインも、素材も、手仕事の品であることも、全てとても気に入っています。
原さんはこの酒器を海外のデザイナーさんと共に3年かけて完成されました。
約1年前の「HANABI」。
ここから飛躍的な進化があったことが分かる。
製作の過程を知ると、苦労や深さ、そして最終形、
それらの変遷を感じることが出来とても趣き深い。
改めてブログを読み返すと、それぞれの技の融合があったことが感じられる。
過去の点と点はつながっていくんですね。
【職人技】原惣右エ門工房さん「工房展」開催中! in 原酒造さん柏崎。 - 住宅設計エスネルデザイン
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購入した「HANABI」を開封。
シリアルナンバー#14
器は錫製。
銅とは異なる表情が面白い。
伝統的なウコン布に包まれていた。
現在は染物だが、古来は防虫・防菌効果のあるウコンで着色された布。
伝統と革新がぶつかり合うようなデザイン。
なんとも言えないバランス。
単一素材で出来た魅力。
複雑でありながら、シンプル。
シンプルでありながら、奥深さがある。
底には花火の刻印が。
印はこれだけ。
原さんの印もデザイナーさんの印もない。
まさに花火のような潔さ、純粋さを感じるデザイン。
惚れ惚れしてしまう。
面取りされた表面は角度により反射が異なりキラキラと光る。
花火のような、宝石のような。
子供の頃、イミテーションの宝石や珍しい石を眺めて恍惚とした思い出がよみがえるような不思議な感覚があった。
セットとなる片口も素敵。
氷を切り出したような見た目。
錫は熱伝導率が高く、持つと酒の冷たさが直に伝わり気持ちが良い。
お猪口は一部が尖っていて、先端を集めると花火が出来る。
春は桜、冬は雪に見立てても面白いかもしれない。
また「HANABI」の切れのある見た目は、新潟の淡麗辛口がよく似合う。
なんでも、尖った部分からお酒を飲むのと、曲面部分から飲むのでは味の広がりが異なるそう。
いろいろな飲み方を模索する楽しみがデザインされている。
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初めての一杯は柏崎の阿部酒造さんの「REGULUS」で。
阿部酒造さんのお酒は、伝統を継ぎながら革新を切り開く酒。
今までの日本酒の常識を超える味わい。
地元のお勧めの酒です。
なにより良いのが器の『重さ』。
錫製の器は重い。
この重さがとても良い。
器が重いだけで、何気ない時が特別な時間になる。
器の重さを感じながら飲む酒は、味や幸福感、特別感を高めてくれる。
『大切なとき』に使いたい器がある。
そういうものが人生の豊かさを増してくれるのかもしれない。
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原さん、素敵な器をありがとうございました。
とても良いものを頂きました。
大切に使わせて頂きます^ ^
また、大きな刺激を頂きました。
『伝統を継ぎながらも、時代と共に新しい形を模索し、具現化する。』
住宅設計にも通ずるものを感じています。
現在進行中の『表札プロジェクト』や『酒器プロジェクト』
今後、一緒に楽しみながら良いものを作っていければ嬉しい限りです。
郷土の文化、歴史を味わう喜び。
今後とも何卒宜しくお願い致します♪
-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-