【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【日射遮蔽・日射取得】の秘訣

ゆうです^^

ただ今エスネルデザインでは夏の自由研究中!

今年は
日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査。

適したカーテンの「色」は?

適した「反射率」「吸収率」「透過率」は?

「遮光」「遮熱」の違いって?

これから数回にわたって調査結果を報告していきます^^

夏の冷房費を抑えるためには日射を防ぐことが効果的^^
(室温上昇が抑えられ快適性も上がる)

最高気温39.5℃(三条)を記録した8/14の日向・日陰の温度差。

アスファルト   :約64℃
舗装レンガ(日向):約55℃
舗装レンガ(日影):約37℃

日射遮蔽がいかに効果的か分かる。

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エスネルデザインでは夏の日射遮蔽に内部に遮光遮熱ロールスクリーンを使用することを推奨しています。

理由は、

・そこそこ効果がある。


・外部設置より劣化しづらい。


・設置手間が少なく、上げ下げが容易。


・収納スペースに困らない。(つけっぱなし)


・コストもそこまで高くない。

など総合的なバランスから。

最大効果を狙えば「外部ロールスクリーン」や「すだれ」など窓ので日射をカットできるモノが良い。

しかし、コスト高、取り外し手間、収納問題、劣化、、などいまいちな点も。

僕はすだれの風合いが好きでここ数年、夏の日射遮蔽に使っていたのですが、取り外し・保管が面倒になり、遮光ロールスクリーンに変えました(^^;)

ロールスクリーン、めちゃくちゃ楽です笑
(朝日の量を調整し、快眠も手伝ってくれる♪)

遮光ロールスクリーンの効果などについては昨年の自由研究をご参照^^
(反射光の熱の影響などとても良い学びになった。)

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

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前回の自由研究の終わりに、「遮光」「遮熱」について触れていました。

光の特性には「反射」「吸収」「透過」がある。

簡単に言うと、

「遮光」はロールスクリーンが「反射」+「吸収」することで、「透過」を減らすもの。
(主に吸収を高める)

目的は「光」をカットすること。

「遮熱」は主に「反射」性能を高めたもの。
(透過が高いものも低いものも様々ある)

目的は「熱」をカットすること。

デメリットとしては、

「遮光」は光(熱)をロールスクリーンが吸収するため、熱が室内に放出されやすい。

「遮熱」は透過した熱が床や壁に蓄熱される、コストが高い。

など。

また、ロールスクリーンの「色」によって「反射」「吸収」「透過」の性能は変わってくる。

それらを「総合的に見てどれが適しているのか?」を知ることが今回の自由研究の目的です^^
(コストも踏まえ)

実験場所はエスネルデザインの事務所。

................

今回は、実験の概要説明を。

【概要・条件】................................

目的:各ロールスクリーンの遮熱性の調査

調査方法:各ロールスクリーンの温度測定

調査日:2019.8.14 11:00~14:30

場所:新潟県三条市

平均気温:32.9℃、最高:39.5℃、最低:25.9℃

建物性能:シングルガラス+RC造

冷房器具:エアコン(設定温度27℃)

................................

この日はフェーン現象でものすごい暑さだった。

全国トップ10の1位~7位を新潟県が独占!

性能差が顕著に見えるので実験にはありがたかった^^

【注意点】................

この実験はあくまで超簡易的に行ったものです。
(低コスト、手間のかからなさなどを優先)

・直射でない面での実験であること
(実験場所は直射のない南面。本当は直射のある西面が理想)

・シングルガラスであること
(現在の一般住宅を想定すればペアガラス+Low-Eが理想)

・冷房のムラあり

・ロールスクリーンの設置にムラあり

・そもそも実験方法が最適か不明

など正確性に欠けます(^^;)
(正確な実験は研究室の実験棟などでしか行えない、)

あくまで僕が「おおまかな傾向」をつかむ為の実験。

勘違いや測定ミスの可能性もあるため、話半分程度にお読み頂ければと思いますm(__)m

【実験準備の様子】................

TOSOさんのロールスクリーンのサンプルを用意。
(メーカーにこだわりはない)

【エントリーNo.1】................

リーズナブルな汎用品である「コルト」
(参考価格:¥25,100)

反射:67.7%、吸収:3.7%、透過:28.6%
SC値:0.34

※SC値(遮蔽係数)…どれだけ日射熱を遮ったかの割合。
(「透過+吸収後の再放射」を加味)

【エントリーNo.2】................

「エコ」という名で遮熱性を売りにしている「コルトエコ」
(参考価格:¥34,500)

反射:63.5%、吸収:2.7%、透過:33.8%
SC値:0.39

数値を見てみると、反射はコルトよりも低い(SC値も高い)!

「どこらへんが(遮熱)で、どこらへんが「エコ」なんですか?」

とメーカーさんに聞いたところ、

「薄いもの(透過性を優先したもの)の中では遮熱性が高い商品です。」

うーむ、なるほど。

コルト(汎用品)よりもエコでも遮熱でもないのか、、
(そして割高)

実験前から選択肢外かな(^^;)

商品名って怖いですね!

【エントリーNo.3】................

「遮光」タイプの「コルトシークル」
(参考価格:¥31,600)

反射:37.1%、吸収:60.5%、透過:2.4%
SC値:0.36

コルト(汎用品)に比べると、透過がほぼない。
そして、反射が少なく吸収が大きい。
(SC値はほぼ近い)

実は実験で知りたいのは正にここ。

「遮光」の透過の少なさ+吸収の多さ




「遮熱」の反射の高さ(+透過の多さ)

がどのように室内への放射に影響するのか。

【エントリーNo.4】................

「遮熱」タイプの「トリアスプレーン」
(参考価格:¥36,300)

反射:71.7%、吸収:3.7%、透過:24.6%
SC値:0.30

コルト(汎用品)に比べると、反射が高い。
そして、透過がある。
(SC値も少ない)

透過せず吸収する「遮光」VS反射し透過する「遮熱」

この対決が今回の一番の見どころ^^

【エントリーNo.5】................

「遮熱」+「遮光」タイプの「ジーア遮熱」
(参考価格:¥50,200)
(いわゆる価格高めの高付加価値商品)

反射:71.4%、吸収:28.6%、透過:0%
SC値:0.19

コルト(汎用品)に比べると、反射が高い。
(トリアスプレーンと同程度)
そして、透過がない。
(SC値は非常に少ない)

「透過ゼロ→SC値が少なくなる」ことが分かる。

................

以上、5組×2色=計10色の皆さんで戦って頂きます^^!

さて、どんな結果になるやら?

光を透過しない遮光がやっぱり一番?

高付加価値商品はコスト増以上のパフォーマンスはない?

ダークホース「遮熱」の効果はいかに!?

案外、汎用品が一番トータルバランスが良い?

超大穴のコルトエコが、、、それはないか(^^;)

次回から具体的にサーモ画像を見ていきます^^

乞うご期待!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

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