【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」
ゆうです^^
エスネルデザイン的自由研究「日射遮蔽に適したロールスクリーン」調査のおまけ②です。
今回が2019サーモ研究の最終回!
最終回は我が家の様子を。
杉板外壁の温度や日陰の土間コン温度のご紹介♪
地中冷熱のパッシブな冷房(補助)を模索中です。
外壁の温度については、特に面白い話はありません(^^;)
〈8/15 13:30〉気温35℃ほど(柏崎)。
【南面】
窯業系サイディング(日向):約52℃。
日陰部分は約42℃。
北面(日陰部分):約42℃。
杉板外壁西面(日向):約57℃。
日陰:約43℃。
杉板外壁北面(日陰):約42℃。
表面温度が高くても、蓄熱性や熱伝導率は素材によって異なる。
(耐久性なども異なる)
また、外壁裏に「通気層」があること、その奥に厚い断熱層があること、など、表面温度だけ見ても良し悪しの比較はなんとも言えない。
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さて、
興味深かったのがここ^^
作業小屋の床温度。
シャッターは開いていて空気の行き来はある。
しかし、日射が全く当たらないと大きな温度差が生まれる。
日向:約58℃。日陰(作業小屋内):約36℃
(差20℃以上!)
作業小屋内に入るだけでひんやり気持ち良い。
触ると冷たく心地良い。
内部床温:約33℃
空気が連続しているのになぜこんなにも温度差があるのか。
それは地中の冷熱が効いているから。
地中の温度は年間を通して約16℃ほど。
直射光も反射光も少なければ、地面の温度は地中熱の16℃に寄っていく。
豪農の家や蔵などが涼しいのは地中冷熱の影響が顕著だから。
(豪農の家≒広い土間+日射遮蔽)
言うなれば自然の床冷房♪
そして、新築でもこの地中冷熱を利用することが出来る^^
それが「基礎断熱+床下利用」。
基礎断熱の床下は夏期とても涼しくなる。
そこに床下エアコンなどで風を送り込み、地中冷熱で冷えた基礎に触れさせることで空気温度を冷やす(熱交換)。
逆に風を送らないと床下が湿気ってしまい、最悪カビが生える可能性も!
(「基礎断熱+床下不使用」方式はそこに注意)
床下エアコンがあれば送風も簡単♪
一石何鳥にもなる床下エアコン。
お勧めです^^
たまたま発見した葉っぱ。
手で摘まんでいるほうは破れて水分が行き渡っていない。
(破れた葉:約39℃、健常な葉:約35℃)
同じように見えるが、サーモグラフィで見ると温度差は一目瞭然♪
(植物の蒸散による冷却機能はすごい)
息子が昼寝する畳の間。
低断熱住宅であっても「遮光カーテン+連続冷房」していれば、快適な室内環境を作ることは割と簡単^^
(天井-床温度差:約3℃)
(冷房費はかかる、)
※冬はそうはいかない。
(低断熱だと冬は天井-床の温度差は大きくなる。連続暖房で無理やり快適範囲に持っていくことは可能、)
S邸リノベーション。19「サーモグラフィ調査③『築35年の我が家』。」
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以上で今年の自由研究の報告は終わりです^^!
目新しい発見は少なかったかもしれませんが、自分で実験してみることでひとつひとつ「知識」が「経験」に変わっていく気がしています。
今後も「純粋な興味」を大切にしていきたいですね。
今年の自由研究、最後までお読み頂き大変ありがとうございました!
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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表
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