【秘訣】新しい家での最初の大仕事。「自然素材の懐の深さ。」ヒノキの傷の修復実験。
ゆうです^ ^
新築が完成して新しい暮らしが始まる際、
住まわれる方の最初の大仕事
についてお話します。
この大仕事が無事に済んでからが居心地の良い暮らしの始まり。
最初の大仕事とは、いったいなんでしょうか?
最初の大仕事とは、建築業者は絶対に出来ない、建て主様にしか出来ないことです。
引越し?
新居での最初の食事?
お客様を招く??
、、、
いろいろとありますが、ズバリ最初の大仕事とは、
大きな傷をつけることです!
(えぇー!?)
もちろん故意につけるわけではありません。
引越し時などに、あやまって荷物を落とす、壁にぶつける、などして大きな傷をつけてしまうこと。
それが新しい家での最初の大仕事になります^ ^
傷をつけるのはご夫婦のうち、より傷に過敏なほうの方が適役です。
過敏でないほうの方や、お子様、来客の方が傷をつける前に、大きな傷をつけられるとベスト♪
(我が家は僕かな、)
なぜ傷をつけることが最初の大仕事かと言うと
傷をつけないようにしていた緊張がほぐれるから。
その後、気楽に過ごせるようになるから。
(多少の傷は気にしなくなる)
不要な負の感情の発生を防ぐためにも、早いうちに大きな傷をつけておくことがポイントです^ ^
言うなれば
大きな傷をつけてからが新居での豊かな暮らしのスタート。
大きな傷をつけた人は、非難ではなくむしろ褒められて良い^ ^
大きな傷をつけたら、相方のほうは
「(お!その役目ありがとう)初傷だね、おめでとう♪」
というぐらいだとお互い気が楽。
そんな新築文化が広まったら素敵かなと。
禊的な、新築での儀式的な。
(新しいバッシュはみんなで踏んどく的な)
車などの工業製品と異なり、自然素材の魅力は、材の懐の広さ。
自然素材は、傷を許してくれる大らかさがあります。
なぜなら、全ての自然素材は傷つきながら年月を重ねていくものだから。
(人間も含め)
傷こそが、家族の過ごした時間の証明(思い出)になっていくのでしょう。
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とは言え、引渡し早々に床が傷ついたら切ないですよね(^^;)
そこで、無垢の床の傷修復の技をご紹介。
新築時のヒノキ(左)と経年変化したヒノキ(右)。
油分も含んだヒノキはオイルを塗らなくても艶がすごくとても綺麗。
触り心地もサラッと、スベっとしていて最高^ ^
柔らかいことは、傷がつきやすいことと表裏一体。
(写真の傷は僕が故意につけたもの)
さてさて、傷補修の技について。
ヒノキに傷をつけてみた。
重いものを角から落とすとこのように凹む。
道管が押し潰された状態。
そこに水を垂らします。
そのまま放置。
30分後。
ん、傷はどこだ?
分かりやすいように光を当てて確認。
うっすらと傷の跡が分かります。
だいぶ復元しました。
日陰だとじっと見ないと分からないほどに。
潰れた道管に水が染み込み、膨れ上がってきました。
傷がついて早々に行うと復元力が大きいです。
濡れたタオルを敷き、アイロンで蒸すとより効果があります。
凹み周辺が目立ちづらいように紙やすりで整えるのも良いです。
※オイル塗り部や塗装部は、一度オイルや塗装を剥がして吸水性を高めてから行う必要あり。復元後、オイル・塗装を再塗装する必要もあり。
(無塗装の場合、メンテも簡単♪)
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お子様と一緒に行うと、楽しみながら教養も身につき、
優しい心、モノを大切に扱う心もより育まれるかもしれません。
今の30代以下の方々は、新建材育ちの方も多いかと思います。
(僕は正にそう)
現在の家づくりは、
傷つきにくく、
汚れが落ちやすく、
手間のかからない素材を使った家づくりが主流。
(→クレーム防止。施工時の養生が楽になる。)
そうなると主にビニールなど樹脂製品で覆われた家になりがち。
(ビニールクロス、樹脂シート建材、強めの防水加工の床材、)
悪くはないかもしれませんが、なにかを忘れていきそうな予感も。
それに気付きつつある今の時代に出来る家づくりを。
これからの時代に求められるのは、自然素材の「弱さ」から学ぶ感受性なのかもしれません。
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新しい家での最初の大仕事。
ぜひ楽しんで、どっちが先に傷をつけるか、ソワソワ・ワクワクしながら、新しい暮らしを始めてみてください^ ^
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