エッセイ。『幸せとは振れ幅。』災難は幸せの一歩目。

エッセイ

人生の幸福とは。

 

そんなことをいつも考えている。

考えているというか、事あるごとに想いが自然と浮かぶ。

 

先日ふと思ったこと。

 

『幸せとは振れ幅なんだ。』

 

低い時と高い時の差を「幸せ」として感じるんだ。

 

 

 

『幸せとは振れ幅。』

 

僕は割と今、幸せ。

満たされている。

欠乏感、不足感はあまりない。

 

愛する家族、両親、友人が近くにいてよく遊んでいる。

自然の中で、季節の変化を感じながら田舎暮らしを愉しんでいる。

ご縁がありご依頼くださった建て主様と素晴らしい家を一緒に作り上げている。

食べるものに困ることもなく、体も健康。

 

 

多くの人と少し異なる点があるとすれば

『幸せを日常的に感じている(意識している)』こと。

 

これは「設計」という仕事が大きく関係している。

 

『幸せとはなにか。』

 

ずっと考え続けている。

 

『家は幸せな暮らしを得る手段』でしかない。

 

なにが幸せかは時代や価値観によって変化していく。

 

目的を常に意識して設計を行って行きたい。

 

 

 

 

僕が今、幸せを強く感じられるのは

世界を旅して

「不便を、貧困を、危険を体験してきた」

ことが大きい。

 

感じられた時間は短く密度も高くはなかったかもしれないが

現地人の目ではなく「日本人(外国人)の目」でそれらを感じてきた。

 

世界を旅して実感したのは、日本は

最高に便利で

最高に裕福で

最高に自然豊かで

最高に歴史や文化が奥深くて

最高に安全で

最高に人々が社会と調和して生活している。

ということ。

 

世界を旅して『世界と日本の振れ幅』を大きく感じた。

日本の暮らしは

最高に恵まれていて、最高に幸せだった。

 

これは誰にでも感じられること。

インドや南米を旅してみると手っ取り早い。

今は難しい時期ですが

大人にも子供にも「世界旅」はお勧めです。

圧倒的に日本での暮らしに幸せを感じられるようになります。

日本のことがもっと好きになれると思います。

 

 

 

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旅に限らず、今幸せな人は、過去に大変な出来事を経験した人がほとんどではないだろうか。

 

災害しかり、戦争しかり、離別しかり、、

 

僕は数年前に愛犬を亡くした。

 

小さな頃から一緒に暮らした最愛の家族の最初の死。

 

思い出すと今でも涙が出てくる。

 

しかし同時に、自分が生きていること、家族が生きていることへの感謝の念が湧いてくる。

 

 

『幸せとは振れ幅。』

 

また、以前「便利さと幸福は比例しない。(むしろ反比例する可能性も)」

と書いたが、それは『振れ幅が小さくなっている』からだろう。

 

指先だけでなんでも届く時代。

 

心の持ち様が問われている。

 

 

エッセイ。「豊かさの最後の砦。」便利と幸福の相関関係。 - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

2020年から今日まで世界は大きく変わってきた。

正に「世界的な不幸」かもしれない。

 

しかし

『コロナ禍によって、幸せの振れ幅が貯まっている』と捉えることも出来る。

 

下がっている分、以前の行動が得られた時の喜びは大きい。

 

遠く離れた友と、気兼ねなく会える日を想像すると今からワクワクする。

 

 

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『幸せとは振れ幅。』

 

それを知っていると

『不幸は幸せの一歩目』になる。

長い人生、いろいろ起こる。

上手くいかないことや理不尽なことも多い。

しかし、それらは幸せの一歩目なんだ。

 

 

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【追伸】................

 

実家の窓が『桜の屏風』になる季節がまた来ました。

(親父が投稿したらNHK「私の旬」で放送されたそうです^ ^)

 

『厳しい冬の後の豊かな春の訪れ。』

これがあるから新潟暮らしは素晴らしい。

これも幸せの振れ幅ですね♪

 

 

 

 

【秘訣】心地良い居場所は「窓辺」に生まれる。-桜の襖と季節の飾り- - 住宅設計エスネルデザイン

 

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