【秘訣】『エアコン内部のカビ-サビ報告。』自邸-ひと夏を終えて。-エアコン運用、空調計画の再検討-

【冷暖房・空調・換気】の秘訣

こんにちは^ ^

自邸での初めての夏が終わりました。

エアコン内部のカビ対策はどれほど効果があったのか。

カビは生えたのか、サビは出たのか。

エアコン冷房運用、空調計画の再検討。

非常に悩ましい問題です。

それぞれ紹介します。

 

 

 

まず結論から。

ひと夏の冷房を終えてエアコンは、、

カビた。サビた。

→エアコン冷房運用、空調計画の再検討の必要性。

という結果でしたm(_ _)m
(想定内ではあるが残念、)

順を追って紹介します。

 

まず、夏前にカビ対策として『追加フィルター設置、内部クリーン運転』を実施していました。


カビを発生させないポイントは
「エアコン内部に入るホコリを抑える。」
「エアコン内部を乾かす(カビが生えにくい湿度にする)。」

詳細は↓記事をご覧ください。

 

【秘訣】『エアコン内部のカビ対策。』フィルター設置、内部クリーン運転。-カビの原因、対策- - 住宅設計エスネルデザイン

 

 

〈追加フィルターについて〉................


追加フィルターには目立ったホコリは付着していなかった。


エアコン本体フィルターにもホコリはほぼ無し。


お掃除ロボのホコリケースにも特に無し。


内部の熱交換器(フィン)にもホコリは見当たらない(カビもなし)。

【まとめ】................

■エアコン内部に入るホコリ量は極めて少なかった(と思われる)。

■追加フィルターの効果は不明(フィルター無しでもホコリはそこまで入らなかった可能性あり。※室内の清掃度により異なる)

 

 

〈内部クリーン運転について〉................

エアコン運用:23h冷房+1h内部クリーン運転(送風+暖房+カビクリーンシャワー)
(期間:6月末~9月中旬まで毎日)
※詳細はこちら

内部クリーン運転には淡い期待を持っていました。

しかし、、、


エアコン内部はしっかりカビが生えていた(T_T)
(主にクロスフローファンに)

※ファンが黒いため目立ちにくいが目視で確認できない部分にも生えていると思われる。
(黒いファンはカビを目立ちにくくするためと思われる。→嬉しくない△)

※ファンの他にはカビは見受けられなかった。
(羽、熱交換機、ドレンパンなどには無し)

※自邸は田んぼや山々など自然が多い場所に建っている=市街地に比べカビ菌が多いと思われる。

※このカビが人体に及ぼす影響の程度は不明。
(家、お店、職場など多くのエアコンにカビが生えている(推測)。すでにその中で生活している)

 


↑田んぼや畑の多い立地に建つエスネルのエアコン。
こちらも築一年でここまでカビが生えた。
(後日エアコン洗浄された)
(エアコン運用やカビ対策の詳細は不明)

 


↑市街地に建つエスネルのエアコン(築一年)
「1日に30分ほど暖房を行う」カビ対策をされていた。
→カビは多少あるが極めて少ない。

 

【まとめ】................

■カビが生える量は立地や冷房運用により異なる。

■エアコン内部にホコリが入る量が少なかったとしてもカビは生える。
(ex.自邸。内部の湿潤状況の方が影響が大きい)

■自然が多い立地の場合、内部クリーン運転は1hでは足りない。
(「カビクリーン機能」も効果は高くないと思われる)

※カビがいつ生えたのかは不明。
(徐々に生えたのか、または9月に入って生えたのか等)
→来期は定期的に確認したい。

 

〈余談〉................


割り箸などを使いファン内のカビを自分で出来る限り取ってみた。
(心理的に取りたかった。来年またカビが生えるかをゼロから確認するために)

ただし
△完璧には取れない。
△とても大変(ファン手前の羽が外せるタイプのエアコンでないと厳しい)
△高所での細かい作業=転落リスク。
△取り切れなかったカビのカスが室内に拡散してしまう懸念。
、、、
と自分でのカビ掃除は推奨しにくい。

基本的には「カビ掃除はエアコン洗浄業者さんへ依頼」が標準的な選択かと感じている。

 

【秘訣】『エアコン内部のカビ。』カビの原因、対策、エアコン選定の再検討-自宅のエアコン洗浄- - 住宅設計エスネルデザイン

 

................

 

また冷房エアコンの問題はカビだけでなくサビもある。

(冷房=冷媒管が冷える→結露(除湿)→サビ)


↑自邸冷房エアコン。
ひと夏のみの運転でサビが発生していた。

今年は問題なく冷房できていたが、このサビが進めばいずれ「サビにより穴が空く→ガス漏れ→冷気が出ない」現象が引き起こされる。

近年「サビ→ガス漏れ→冷気が出ない」現象が増えてきている。
(築数年で起こることもある)

原因は
・夏が暑く長くなり冷房時間が増えた。
・室内の揮発物質による影響。
・防サビ部品の品質低下(推測)
等が指摘されている。

エアコンメーカーさんには近年の状況を鑑みた「防サビ仕様の改善」を切に願う。

(メーカーさんもサビによる不具合には困っていると思われるので随時改善されることに期待)

 

 

 

【総まとめ】................

■冷房エアコンはカビる、サビる。
(立地や運用等によりケースバイケース)

〈対策案〉................
※防カビ-防サビ優先の場合(快適性とオフセット)

『24h連続冷房の見直し』
・24h連続冷房をやめ一日数時間はエアコン内部を乾かす時間を取る。
(内部クリーン運転+送風数時間。※必要時間不明)
・「1台のエアコン24h運転」ではなく「2台(ex.リビング・寝室)のエアコンを交互に運転」も有効。

『低湿冷房運用の見直し』
・低湿冷房(詳細はこちら)
=常にエアコン内で結露を起こさせる(除湿促進の最大化)。
メリット:湿度を抑えた室内環境を叶える。
デメリット:エアコンのカビやサビ促進の可能性。
→低湿冷房ではなく「高温設定+風量大」とすることでカビやサビを抑えられるか(程度は不明)。
(低湿の快適性とカビサビリスク低減のどちらに重きを置くかはケースバイケース)

その他
・「カビが生えることは割り切って気にせずに暮らし数年に一度エアコン洗浄を依頼する」のもありか。
・格安エアコンを定期的に買い替えるのもありか。
(ex.廉価グレードエアコンを数年で買い替え)

 

また、エアコンのカビやサビの状況を鑑みれば「複雑な冷房システムはリスキー」と考えられる。

近年、冷房エアコンと換気扇を組み合わせた様々な空調システムが考案されている。
(「メーカーによるもの」「建築会社によるもの」など多数)

それらは机上のパフォーマンスは高いかもしれないが「カビやサビによるリスク(メンテナンス難易度、交換頻度など)を考慮しているか」はなんとも言えない。

エスネルデザインでは「冷房エアコンはシンプルに設置する」ことを推奨しています。
(「見える場所に、交換しやすい場所に」「他の器具と合体させずに」)
(暖房エアコンは結露が起こらないためまた別)

 

 

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................

これまでエアコン計画は主に「快適性」や「経済性」に重きを置き設計してきた。

しかし、特にサビの問題は無視できないほど大きくなってきている。
(カビによる影響は不明)

まずは運用の工夫によりそれらを回避したい。
(メーカーによる防サビ性向上にも期待)

『設備のメンテナンス(清掃、交換)が容易であること』の重要性は環境の変化と共に大きくなってきている。

今後も実測を重ねより良い冷房運用、空調計画を追求していきたい。

 

 

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

 

 

 

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